自律神経失調症とカフェインの功罪

コーヒー(カフェイン)の功罪

コーヒー(カフェイン)の功罪!

これまで来院頂いたクライアント様のなかには、寝汗・息切れ・多汗・手足の冷え・不眠・のぼせ・ホットフラッシュ・動悸などの症状を抱えて困っていた状態からカフェインを断つことによって改善されたケースがいくつもあります。

このページでは何が功を奏して自律神経失調症と診断されるような症状が良くなれたのかについて述べていきたいと思います。

コーヒーが飲めなくなった院長の経験!

私自身は若い頃コーヒーが好きでしたから、インスタントコーヒーからドリップと何でもありでしたし、煎茶・抹茶・紅茶が好きでしたからカフェインを摂る機会が多かったですね。

朝昼晩と飲んでいたし、時には自動販売機の缶コーヒーを買って移動中に飲むということも多々ありました。

ただ、40代に入ってからはコーヒーを飲むと一時間ぐらいは身体と頭にほてりが出るようになりました。

コーヒーやカフェインの含まれた飲み物を摂ると手足が冷たくなりましたし、徐々に軽い拍動を感じるようにもなってきました。

香がとても好きだという人は多いと思います。
しかし、カフェインを摂ると決まって体調が崩れるのです。

しばらくコーヒーを休んでみると体調がいいんですね。

そしてまた久しぶりにコーヒーを飲むとやはり体調が崩れるのです。

コーヒーの作用と効能!

近年はテレビなどでもコーヒーの良さを取り上げて放映される番組を見かけることもあります。

カフェインの主な働きとしては⇩
・覚醒作用
・血管拡張作用
・交感神経刺激(基礎代謝促進)
・胃酸分泌促進作用
・利尿作用

等が代表的な所です。

カフェインを摂取することによる身体の反応は健康状態や体重差や体力的な差異によってそれぞれに個人差があります。

例えば、夜遅くにカフェイン入りの食べ物や飲み物を摂取しても睡眠に影響しない人もいれば、日中、夕方に少量のカフェインで眠れなくなる人もいます。

カフェインを過剰摂取した場合、
疲労が出やすい。
疲労が残りやすい。
焦燥感。
不眠。
不安やイライラの原因となりやすい。
頭痛が発生しやすい。
不整脈・動悸が起きやすい。
またはその他の症状を起こす場合もあります。

何故でしょうか。
これは、カフェインの過剰摂取によって交感神経の高ぶりも過剰になり、結果的に必要以上に身体の代謝を高めすぎるところにあります。

例えますと、徒歩で行ける距離なのに、短距離疾走して急いだようなものといえばわかりやすいでしょうか。

問題なのはカフェインを摂取したことが原因で体調不良に陥っていることに気づいていないことです。(実はこういうケースが非常に多い)

コーヒーや煎茶を飲んだことによって不調になると思っていないわけです。

実際に観身堂に来院した自律神経失調症といわれているクライアント様の体調を聞き、身体の状況を確認してみると相当数の方がカフェインの過剰摂取によって様々な症状が発生していると思われるケースがありました。

つまり、カフェインの摂取を断つことによって消失した症状があるからです。

このような事実から申し上げたいことは、いくらテレビなどでコーヒーが体に良いとはいっても必ずしも良いことばかりではなく、メディアの情報は額面どうりには鵜呑みにできないということだと思います。

カフェインのメリットばかりが取り上げられてリスクの部分はほとんど取り上げられていない現状は片手落ちの情報といえますから個々に注意をしたいところですね。

カフェインと交感神経の関わり!

カフェインを摂取すると胃腸も刺激されて消化活動や蠕動運動(ぜんどう)活発になります。

更に、副腎が刺激されてアドレナリンやコルチゾールも活発に分泌されます。

アドレナリンやコルチゾールはストレスに対抗する時に分泌されるホルモンでもあります。

日頃の生活でカフェインを摂る回数や量が過ぎているとこれらのホルモンが過剰に分泌されて副腎に負担がかかります。

そういう意味ではカフェインの過剰摂取は臓器にかかる負荷も大きくなり体調不良の原因となる場合があるということを知っておきたいですね。

またカフェインには覚醒作用があるので、特に寝付きが悪い人や不眠症の人は避けた方がよいでしょう。

交感神経を刺激するのでイライラしやすい人や不安感がある人も避けた方がよいでしょう。

自律神経失調症と動悸について!

盛岡整体 動悸

原因不明の動悸が自分の身に起こったらとても不安になります。

『内科、婦人科、循環器科、診療内科など巡って現在は服薬治療中ですが、半年経過しても良くならずに相変わらず動悸があり時には動きをやめてしまうときもあり、夜も布団に入ってから拍動を強く感じるようになってきました。
そしてここ一カ月は薬の種類も増えて現在は3種類服用中です。症状は以前より強くなってきています。』
という40代後半の女性クライアント様が来院しました。

循環器科の説明では心臓には何ら疾患が見当たらない健康な心臓だということだったようです。

同じように婦人科でも内科でも原因が特定できないということで診療内科にまわされたようです。

こういった症状の患者様について当院の整体という立場から考察してみたいと思います。

先ず、動悸は、心臓の拍動が自覚される症状であり、胸のあたりで強く感じたり、脈を速く感じたり、ふるえたり、脈が飛んだりするように感じられることがあります。

しかし、心疾患のある場合は大抵エコー・心電図などの波形で発見される場合が多く、重篤な心疾患がなくても動悸が発生するケースは多いようです。

動悸には次のような原因によるものもあります。

運動による負荷がかかり過ぎた場合。
精神的な不安感や動揺、恐怖心による自律神経の乱れからくるもの。
肉体的な高血圧や低血圧によるもの。
貧血によるもの。

発熱によるもの。
老化による不整脈から発生する動悸。

動悸が発生したから即病気だとは言い切れません。

健康な日常生活を送れている人でも時に動悸がすることがあるからです。

但し、動悸によって意識を失ったり、ふらついて歩行が困難になるようなら医療機関の診察を受けてみることをお勧めします。

自律神経バランスの乱れと動悸!

自律神経の働きはそのまま臓器の働きに影響しています。
自律神経の働きでバランスが乱れると何故動悸がするのでしょうか?

御承知のように自律神経は交感神経と副交感神経の2種類があります。

活動するときに活発に働くのが交感神経。

交感神経の働きは不可欠ですが、必要以上に精神的な興奮や緊張があると身体にも影響をおよぼして異変が起きてきます。

副交感神経は肉体的に休息するときや精神的に落ち着いた時に優位に働く自律神経です。

交感神経と副交感神経はお互いに拮抗しながら作用してバランスを保っています。

この働きがどちらかに傾いてしまった時に医学的な言葉で表現されるのが自律神経失調症です。

よくあるケースとして、日中の活動時には動悸を意識していなかったのに体の動きが比較的静かな状態のときに動悸を感じる、拍動を強く感じるということがあります。

これは、体が静かな状態になった後でもまだ交感神経の働きが活発に活動しているために起こる体と自律神経のマッチングが正常に成されていないことによる現象(症状)と考えていいでしょう。

自律神経失調症による動悸は整体で改善可能!

頸部のこりは自律神経の乱れにつながります。

首をほぐせば頭部の緊張がゆるみます。

頸椎の捻れと圧迫は下記の様な症状の原因になります。

  • めまい
  • 吐き気
  • 食欲不振
  • 手足の脱力感
  • 手足の震え
  • 頻脈
  • 息苦しさ
  • 不安感
  • イライラしやすい

全身のほぐしで緊張を解くことは副交感神経の働きを助けてリラックスできます。

緊張は交感神経の過活動につながります。

自律神経と栄養バランスの深い関係!

糖質の過剰摂取

食事の重要性!

食事の大切さについて、整体を通じてのこれまでの治療経験から言えることを記述してみます。

冷え性対策には食事の工夫がなされるのは一般的な知識として知られるところです。

それと同じようにうつ病対策は心の栄養が欠かせません。

そして向精神薬等を含めた医学的な脳内のセロトニン問題だけでうつ病が快方に向かうことはほとんどないことも現実の問題です。

パニック障害と向精神薬の多用も然りです。

また自律神経失調症と栄養のバランスはとても深く関わりがあると思います。体調不良に陥っている人の状況を把握しますと。

・摂ってほしい栄養を摂っていない。
・摂るべきではない飲食物を摂っている。
・食事内容が偏っている。
・食事量が少なすぎる。
・食事量が多すぎる。
・夜の食事が遅すぎる。
・朝食を食べないでカフェインが含まれた飲み物で済ませている。(コーヒー・緑茶・紅茶・ウーロン茶・抹茶)
・糖質の多い食事ないようになりがち。

自律神経の乱れアンバランスを感じたときこそ食事内容を見直してみてはどうでしょうか。

体調がすぐれない時こそ栄養面の見直しで様々な症状が改善できることもわかってきています。

自律神経失調症
うつ病
パニック障害
統合失調症
摂食障害(過食症・拒食症)

等々の「心の病」として対処されてきた症状も、心のケアは必須ですが、基本的な所で投薬治療以上に栄養面の見直しは大切です。

先にも述べましたが、自律神経失調症は自律神経のバランスが乱れることにより起こります。

自律神経の(働き)バランスが乱れる大きな原因として。
食生活の乱れが挙げられます。

ここで糖質の過剰摂取の弊害について述べてみたいと思います。

現代は、メディアなどでも言われるようになりましたが、食事内容として糖質の割合がとても多くなっていると指摘されることが多くなってきました。

私が子供の頃(昭和30年~40年代・小1年~高校)にはどこの家庭も白米、麺類は普通に食されていました。

鍋の底についたおこげを握って味噌をつけて(味噌おにぎり)をおやつ代わりに食べるのも当たり前のことでした。

そう麺、うどん、ときには中華麺、小麦粉を使った蒸しパン、おやき等、汁物では、ひっつみ、ジャガイモや薩摩芋の味噌汁というように、炭水化物(糖質)を主食にした内容が多かった。

ただ、現代ほど砂糖を摂るような食事内容ではなかったですね。

保存料や香辛料など添加物の使用が殆どなかった時代です。

今はスーパーの陳列台をチェックするとこういった添加物を使っていない食品を探す事の方が難しいし、ほとんど無理でしょう。

メディアでは糖質の摂り過ぎに注意喚起していますが、よくよく中身をみれば糖質の摂取以上に添加物や砂糖の摂り過ぎ(清涼飲料水・自動販売機の飲み物)が気になるところです。

ここでもう一度、糖質の摂り過ぎについてのリスクを述べてみましょう。

ご存知かもしれませんが、特に空腹時に精製した糖質が体内に入ってくると、血糖値が急激に上昇するのは周知の事実です。

人間の体は体温や血圧などを常に安定した状態に保つ働きがあります。

そういう備わった働きのために血糖値が急激に上昇すると血糖値を下げるために膵臓からインスリンというホルモンが大量に分泌されて血糖値が下げられる体の仕組みです。

但し、急激に血糖値が下がってしまえば低血糖の状態になってしまいますからそれも健康上は良くありません。

そうなると身体の中では血糖値を上げるためにアドレナリンというホルモンが分泌されます。

アドレナリンはスポーツなどで興奮した時や、仕事などでも過度なストレスを感じた時にも分泌されるホルモンであることはご存知でしょう。

アドレナリンの分泌は交感神経を刺激して興奮させます。

しかし、過度な交感神経の働きは落ち着かなかったり、イライラしたり集中力がなくなったりします。
末梢血管は収縮して血流が悪くなり、結果的に手足が冷えて冷たくなります。

血糖値の急激な上昇、そして下降を繰り返せば過剰にホルモンが分泌されることになります。

こんな状態を繰り返すと体は疲れやすく、精神的にも非常に安定性を欠くことになります。

倦怠感
精神不安
身体の冷え

目眩(め
まい)
動悸
拍動を意識する
などの症状が表れやすくなります。

機能性低血糖症とは上記のような経緯と症状を言います。

参考のために血糖値(血液中に存在するブドウ糖の濃度を測定した数値)の基準を記載しておきます。(血糖値をグルコースとも呼び、血液検査ではGLUと表記)

 日本糖尿病学会で定める正常値㎎/dL・ミリグラム パーデシリットルと読む

正常値 空腹時  食後時
100未満 140未満

空腹時に126以上 食後時に200以上は糖尿病

血糖値は食前と食後で大きく変わることを知っておきたい。

炭水化物が分解されてブドウ糖になってエネルギー源となって血液を通じて全身に運ばれます。 

 

骨格のアンバランスと自律神経失調症!

ここでは特に自律神経の働きを阻害するような体の状態について少し説明しておきましょう。

盛岡整体 自律神経失調症

下図のように脳から出た脊髄神経は頸椎・胸椎・腰椎と脊椎(背骨)の中を通って枝分かれして体の全身(運動神経・内臓神経・知覚神経・自律神経)に分布しています。

脊髄神経の分布

この神経系統の働きが正常に機能できてない原因の一つに下記のように身体の硬さ(張り・こり・硬結)があります。

硬結とは、靭帯が張りすぎて筋張った状態、コリを通り越したしこりのように硬くなった状態のことです。

背骨の際や関節部の靭帯にそういう現象が発生しやすい。

体の歪みは骨格の歪みから発生。
骨格の歪みは筋肉の張りをつくる原因となる。
筋肉の張りは神経系統の圧迫になる。
体の張りによる神経系統の圧迫は自律神経の働きを阻害する。
体の張りによる自律神経の機能障害は交感神経の機能亢進(過剰反応)となる。
過剰な機能亢進は内臓不調や循環器障害ともなる。

以下に代表的な症状を紹介します。
動悸
息切れ
不整脈
ほてり
ホットフラッシュ
めまい
手足の冷え
寝汗
異常発汗

整体によって骨格バランスを整えて、凝りや張り、硬結を丁寧にほぐしてやりますと体が軽くなり心地よく睡眠ができたり、食欲がでたり、気持ちが高揚したりします。

結果的に自律神経失調症と言われるような症状が軽減されたり消失したりします。

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2020年3月5日未分類

Posted by 観童