精神性多汗症について

人と話す時にとても緊張状態に陥りやすく、手に汗を握る、首筋に汗をかく、顔にも汗が噴き出す、という感じで全身が瞬間的に多汗症になるというAさんという患者さんが来院しました。

勝手に汗が噴き出して恥ずかしいという。
このタイプの汗は、暑い天気のときに体を冷やそうとして起こる発汗作用や運動した時に出る汗のような温熱性発汗とは別のものです。

ストレスを原因とする汗がどういったメカニズムで発汗されるかとなると多分に自律神経との関連が考えられます。

しかし医療現場では確固たる理由が分かっておりません。

交感神経と副交感神経が作用していることは容易にうかがい知れますが判明はしておりません。

しかし、こういった症状をお持ちの患者様に人と対峙するときに緊張を和らげたり発汗を押さえるための方法をいくつか指導しましたら緊張による異常発汗が少なくなりました。

一つは下図の「こけい」という小指のつけ根を痛気持ち良いていどに親指で押す事。

一つは人差し指と親指の付け根を押す事。これが自律神経の働きを整えるのに結構有効です。

後渓穴の画像合谷穴の画像 

他にはハンカチを持ち歩く。

異常発汗を悪いことと思わない事。

自分の個性(性格)をよく知る事。

そのうえで自分の中にある完璧主義的な傾向をやめる努力をする。

拘りや生真面目な部分があるならそれを捨てていく努力をしてみる。

実際にこういったアドバイスでカウンセリングを行ったことによって異常発汗が改善されていきました。

この方は、頭痛、目眩(めまい)、肩こり、背中の張りを訴えて来院しましたが緊張性多汗症以外は数回の施術で改善できました。

未分類

Posted by 観童