大腿骨頸部の重要性と老後の生活!
歩ける老後の人生を送るために!
大腿骨の健康状態が老後の生活を左右する!
今現在、定年後の老後生活をされている場合に、腰から下半身に支障なく歩ける生活ができているでしょうか。
変形性股関節症による痛みで辛い思いをしていなだろうか。
変形性膝関節症で痛い思いをしていないでしょうか。
あるいは足首・足の裏の痛みはないだろうか。
人体では最大の管状骨、これが大腿骨です。
年齢を重ねても大腿骨を丈夫にバランスよく保ち、二足歩行が楽にできることで楽しい人生となります。
骨量が加齢によって減っていくのは男女ともにいえることですが、特に女性の場合は、閉経を迎える50歳頃からホルモンバランスの変化により減少する傾向にあります。
太ももの付け根(大腿骨頸部)に関わる怪我は年々増える傾向にありますが、この要因に、平均寿命が伸びたことによる高齢者の増加と加齢による骨の弱体化が増えたことが考えられるようです。
人体を支えるうえで大きな役割を担う大腿骨(大腿骨頸部・つけ根)に損傷があれば歩行はおろか外出ができなくなってしまいます。
結果、歩行困難による健康生活の支障もあり健康上リスクが大きくなってきます。
そして人体のつくりからいっても大腿骨は骨密度が大きく反映されている部位といえます。
そういうことを考えますと、骨密度を維持すること、アップすることは健康生活には欠かせない条件といえるでしょう。
そのための運動としては日々のウオーキングや状態によってはジョギング効果的でもいいでしょう。
しかし、運動療法を始めるにあたって気をつけなくてはならない三つの条件があります。
☑骨盤の歪みがあって日頃に腰痛を気にかけている人。
☑膝関節に違和感のある人。
☑足首に違和感のある人。
こういう人は運動療法がいいからという理由でウオーキングやジョギングを始めると痛みが増す場合が多々ありますから要注意です。「やってはいけない」
ウエイトマシンなどで行う筋力トレーニングも同じように要注意です。
つまり、運動療法が良いからと言っても筋トレや下半身強化のトレーニングは骨盤や股関節の違和感を抱えたままでやったら後から関節部に痛みを残してしまうことになりかねないケースもあるということです。
観身堂に来院する患者様のなかにはこういった運動療法を始めたことによって関節部の痛みがでて歩行が大変だといってくる方がいます。
骨盤の歪みを正してやりますと股関節痛や膝関節痛が取れていきます。
こうなると運動療法も支障なくできるようになります。
骨密度が基準値より少し低いからということで薬を処方してもらって服用することは多いのですが、実際のところはそれで骨密度が増したというお話しはあまり聞きません。
骨密度を増やすための薬を服用すれば人によっては胃の不調を訴える場合があります。
「しょっちゅう胃の不調と口内炎がでていたがカルシューム剤の服用を止めたらまったく胃の不調も口内炎も出なくなった方がいました」
この方(82歳の女性)は一年後の検査でも骨密度は低下していませんでした。
ここで副作用について述べておきます。
ビスホスホネート(骨密度の薬)に吐き気や胃痛などの消化器不調症状がでる場合がある。
SERM(骨密度の薬)では更年期障害の悪化がみられることがあるようです。
一緒に処方されるビタミンD₃薬は、重大な副作用は少ないのが特徴です。
骨を壊す働きを抑える働きをするということで処方されるビスホスホネートやデノスマブの副作用として、ごくまれに抜歯などの歯科治療時に顎の骨が壊死(えし)するケースが報告されています。
歯科治療を受ける方で上記の薬を服用している場合は、骨を壊す働きを抑える薬を使っていることを伝えたほうが安全かと思います。
稀には非定型大腿骨骨折もみうけられるようです。
骨が弱くなる骨粗しょう症の患者は推計1280万人という推計があります。
そのうち980万人が女性ということですから7割強は女性に多い骨粗鬆症といえます。
骨には、新しい骨をつくる骨芽細胞と古い骨を壊す破骨細胞があり、閉経で女性ホルモンの分泌が減ると、このバランスが崩れて骨の量も急激に減少するという。
近年の報告では、高齢化の影響で男性の発症も増えているようです。
薬の服用が常態化するなかで、その割には骨密度が改善されていないという現状もあります。
そういう意味では薬を服用して副作用のリスクに新たな問題が発生するよりは、食事の治療の見直しをして健康維持に努めるほうが賢明かと思います。
骨を丈夫にする食事の工夫!
カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなど、骨の形成に役立つ栄養素を積極的に摂りたいですね。
カルシウムとビタミンDを同時に摂ることで、腸管でのカルシウム吸収率がよくなることは皆さんもご承知のとおりです。
ただ、年を重ねるにつれて食物の好みが変わったり、小食になったりと、タンパク質の摂取量が不足する傾向にあります。
タンパク質の摂取量が少なければ骨密度低下を助長することにもなりますので、意識して肉類や大豆類を摂りたいところです。
基本は薬よりも栄養やカロリーバランスのよい食事を規則的に摂るのが最も効果的です。
♦カルシウムを意識!
牛乳・乳製品、小魚、干しエビ、小松菜、チンゲン菜、大豆製品など
※ 骨粗しょう症や骨折予防のためのカルシウムの摂取推奨量は、1日700~800㎎です。
サケ、ウナギ、サンマ、メカジキ、イサキ、カレイ、シイタケ、キクラゲ、卵など
♦ビタミンKを意識!
納豆、ホウレン草、小松菜、ニラ、ブロッコリー、サニーレタス、キャベツなど
効果的な栄養を記載してみましたが、骨密度を改善、維持する第一歩は生活習慣の見直しです。
骨を健康に保つにはサプリメントに頼らず、なるべく食事からいろいろな栄養素を取るように心がけましょう。
カルシウムのサプリメントは腸からの吸収が悪く、高カルシウム血症になることがありますから注意したいですね。
カルシュームサプリメントは心血管の病気のリスクを高めるというデータもあるので注意が必要です。
過度な飲酒や喫煙は控え、ビタミンDの活性化に必要な日光浴も少しは取り入れたいところです。
適度な日光浴やウオーキングは骨密度アップにとても有効です。
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