短所が長所の肥になる道理

h2409c01010ダメなことを考えるとダメ人間になる
「職場ではどうしても必要があってコミュニケーションをとらなてはならないのですが、元々人と話すことが苦手で、それがストレスになって・・・・・」といって相談にみえた29歳の男性、心療内科からの抗不安薬、睡眠導入剤を服用していた。
それが的確なものかどうかは別にして、だれでも自分の長所、短所についてある程度は自覚しているかと思います。
ところが、ものごとがうまくいかなくなると、自分の短所ばかりが意識されるようになることもあります。
短所ばかりがはっきりと意識されるあまりに、せっかくもっている自分の長所がぼやけてしまう。
自分が思ったようにできないことをきっかけに、自分を責めたり、自分はダメ人間だと卑下するようになってくるとこれは要注意。
委縮した精神状態が続くと、不眠、不安、恐怖心、長じては対人恐怖症にまで陥ってしまう場合があります。
「引っ込み思案で、人づきあいも下手。人からいわれると断れない。自分の意見もはっきり言えないし、行動も優柔不断だ……ぜんぜんいいところがない。ダメ人間の典型だ」
このように、短所ばかりをあげ連ねていたら、だれでも本当にダメ人間になってしまいます。
しかし私は、この世にどうにもならないダメ人間などいるはずがないと思っています。
打ちひしがれていた人たちが相談に来て、やがては自立していく姿をみていますと、その意は強くなるばかりです。
ひとつのヒントで心が軽くなったり、これまでの思考癖を変えて修正できるケースはたくさんあります。
周囲がそうは思っていないのに周囲の目や評価を過剰に気にかけることの背景には、「失敗したくない、失敗を見られたくない、自分は良くみられたい、悪くはみられたくない」という自己保存の意識が強すぎて偏っている様子がうかがえます。
その人がダメ人間なのではなく、不要な拘りをもつために自分自身の長所を発揮できないでいるだけという場合がある。
実際に、不要な拘りを減らすこと、捨てることの方法を学び、実践した人たちは、別人のように変わって明るくなっていくのです。
世間的に見れば、どうしようもないようなはみだし者と呼ばれる人々、どうにも手の打ちようがないような精神疾患や、半ば人生を諦めているような人たちなど、長所はいっこうに見つからないが、短所をあげたらキリがない、という人が、心のあり方を学び、実践していくことでまったく別人のようになる。
実は、彼らは元々自分のなかに持っていながら意識されなかった長所に気づき、それをどんどん輝かせていっただけのことではないのか。
しかし、反面、知識を並べ立てたら凄いのですが、まったくもって実践の伴っていない人の場合は何年たっても言い訳があり、行わないことの理由を並べ、変われないで、相も変わらず悩み苦しんでいるのである。
あるいは、カウンセリングをきっかけに鬱状態から改善方向に向かうのですが、ちょっとの波が押し寄せてくるとそれを機に再び鬱状態に陥り、不安感、淋しい、怖い、自己否定、対人恐怖へと落ち込んでいく人もいます。
この人の心にあるのはやはり不要な拘り、執着であって、それを手放せないでいる。
いつか「大樹」になる
通常は短所というと、良くないところ、悪いところ、改めるべき性格や言動ということになろうかと思いますが、不思議なのは、短所は長所の邪魔をしているどころか、こやしのように長所をさらに伸ばす役割をしているところがあるということ。
それは樹木の下に茂る雑草にも似ています。
樹木を育てることを考えれば、雑草など無用のもの。
はびこれば樹木の栄養分を奪ってしまうことにもなるし、さっさと刈り取ってしまえばいい、という見方もあろうかと思います。
しかし、それは短絡的な見方かもしれません。
例えば、青森県弘前市のリンゴ農家である木村秋則さんは、リンゴの木の下草を頻繁には刈り取らないということです。
理由は、下草を刈り取る為に機械を何度も入れると土が硬くなって根元を固めてしまうがために様々なバクテリアの繁殖ができなくなり、それが柔らかく、質の良い土作りに反するということのようです。
たしかに、自然の山林は機械が入っておりませんし、人もそれほど入っていませんから木の根元の土は柔らかく、手で簡単に掘り起こせるほどで、保水力のある腐葉土だし、虫もたくさんいますし、キノコの胞子も成長しやすいほどファファです。
木村さんのつくるリンゴは、農薬を何回も散布してつくった従来の栽培法のリンゴにくらべて、長期保存した場合でも、腐らずに乾燥して干からびてしまうということです。
リンゴは長期保存すれば腐ってしまうものですが、自然農法の木村さんは、腐らないリンゴができるまでに同業のリンゴ農家から批判もされ、相当なご苦労をされたようです。
雑草を邪魔なもの、リンゴを育てるのに不要なものと解釈するのか、土づくりを考えて極力下草を刈り取らない方法を選ぶのか。
考えてみると、硬い土には雑草も生えるのが難しいでしょう。
下草を刈り取らなければ雑草も伸びていくわけですが、そのことによって土が柔らかく、微生物が繁殖する条件がそろい、それがリンゴの木の根には最適な条件になるなら、これもまた有りです。
人間の短所をリンゴの木の根元に繁茂する雑草と例えるなら、短所もまた人間が成長する為に、つまり、心を大きく育てる為の肥料と考えられないだろうか。
image430私も山暮らしをしていますから山林に入ってみいればよく分かることですが、樹木が大樹となり、枝いっぱいに葉を茂らせるようになったら、雑草は日陰になって衰え、やがては邪魔になるようには生えてこなくなります。
自然の理です。
秋になり、木から落ちた枯れ葉はやがて分解され、養分たっぷりの腐葉土をつくります。
成長を妨げることしかしないと思っていた雑草も、そして人間の短所も、今度は大樹という大きな心をたくましく育て上げる役割を果たすのです。
樹木は長所、雑草は短所とみた場合、短所の雑草を取り払うことだけに心を向けてしまうのではなく、長所の樹木をどうしたらうまく育てることができるのかという工夫も長期的には好結果をもたらすということでしょうか。
「迷悟われにあれば、発心これすなわち到る」
真理は遠いところにあるのではない。
自分の内にあるものだということです。
悟りも、気づきも外にあるのではなく、自分以外求めるところがありません。
ですから磨くべき長所、伸ばすべき長所が自分のなかに見つからないはずはないでしょう。
短所もまた長所を育てるための肥しとなります。
心に言い聞かせるべきはここだと思います。
※きょうも最後までお読みくださいまして感謝もうしあげます。何かしら参考になることが有りましたら下のバナーをポチッとクリックして頂ければ有り難く思います。
にほんブログ村 哲学・思想ブログへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアル・精神世界へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 悩み・苦しみ・迷いへ
岩手県 盛岡市 カウンセリング うつ病 パニック障害 自律神経失調症 アダルトチルドレン DV 悩み相談 無料 奉仕 スピリチュアルワーク 摂食障害 過食症 拒食症 家庭問題 仕事のモラル 人間関係 宗教被害 霊障 憑依 整体 カイロ アロマテラピ 夜泣き 癇癪 ライトワーカー 3次元 4次元 あの世 この世 霊界 魂 潜在意識