惰性に流されない結婚生活
結婚生活をどう生きるか
結婚生活が長くなってくるとどうしても結婚当初の気持ちが薄れ、あるいは忘れてしまい馴れ合いのなかでやり取りをする傾向にあります。
夫婦は一体であるということを前回話しましが、そういったものであることのなかでもお互いが独立性をもって生きることは極力相手に依存しない、不要な負担をかけないという意味において大切なことだろうと思うのです。
そのために常に何かの目標を持つこと。
男性の場合でいえば、生涯の仕事を持ち、それを生きがいとしているのはいいのですが、定年によってその仕事を失った時に、無気力状態になってしまうようではこれもまた問題です。
個人としての生涯に渡る自分が心を向けられるような内容の目標を若い時から見つけておくことがそういった無気力を防ぐ方法でもあります。
女性の場合でいえば、結婚への心構えとして、結婚生活に安住し、惰性に流されない生き方を心がけることが大切です。
長い結婚生活の果てに、女性としての魅力を失い、夫に対する言動にも横柄になってきたり、結婚生活がわびしくなっている人たちがいます。
その原因はいろいろありますが、自分としての独立した目標を持たず、ただ夫に従属するようなかたちで生きてきた結果ということもいえるのではないでしょうか。
子育ての最中はそれだけでもとても立派な生き方なのですが、子どもたちが成長していったその後の結婚生活が問題なのです。
妻として女性として魅力的なのは、ある種の独立性を持った女性であることも忘れてはならないでしょう。
もう少し言うなら、家庭の仕事をこなしていくこととは別に、自分独自の目標を持つこと、何かしら自分が打ち込めるもの、自分が輝けるようなものが大切です。
もちろん家庭人として他に特別に何がなくてもいいんです。
その家庭に素晴しい何かを工夫して付加できれば、それがあなたの価値となります。
心がわくわくするような目標を見つけられれば最高に素晴らしいことですね。
生きる力強さは目標を持ったときに現われます。
毎日のわずかの時間を自分に合った能力を身につけることに使えば、その積み重ねの結果、女性として素敵な生き方になるでしょう。
こういった生き方こそが心に幸せを感じ、健全な結婚生活を創ります。
自分優先をやめる
通常一般的に、結婚生活を始めてしばらくの間は蜜の如く甘い生活がつづきますが、やがて二人の間に込み入った感情的な問題などが起こってくるようになります。
しかし、結婚そのものが妥協であったり、打算であったり、仕方なく結婚を選んだりと、お互いが喜びのなかでの結婚でない場合はとても問題です。
人生はプラスの部分だけということは決してなく、いままで生きてきたマイナスの部分が二人の間に関わってきたりするからです。
人は幼児期からの家庭環境、友人関係、生活習慣、社会環境の影響を色濃く受け、そして抱えてくるようになり、それらが次第に二人の関係が長くなるにつれ、深くなるにつれ、重い課題となって現われたりします。
問題が発生したとき「俺の何が悪いんだよ。私のどこが悪いのよ。私は間違っていない。私に落度はない。」と思っているうちは、二人の関係はこじれて行きづまります。
愛情が冷めてしまうのはこういう時です。
愛が試されるのあこういう時です。
お互い、何事もうまくいっているときは相手を非難したりすることはないが、一旦、何かしら問題が発生して自分に都合のよくない事態になると自分を守ろうとする「自己保存」の気持ちが表面に出てきて相手を非難したり、言い訳をしたりします。
人間は逆境や、試練と思えるようなときこそ自分の持っている本質が現れてきます。
ですから、こういうときこそ相手の負の部分を理解して、受け入れて、自分の事として向き合っていくことが大切です。
また、結婚によって家庭生活が深まるにつれて、自分だけの楽しみや、好みなどを我慢したり、あきらめたり、独身時代の自分中心で好きなようにしていた生き方や生活のパターンを改めたり、捨てなければならない状況にもなってきます。
自分中心ではなく、自分優先ではなく、相手のためになることを心がけ、二人にとって必要なことを最優先にする生活にしていくことが求められます。
困難ですが、この「自分優先」をお互いが捨てる必要があります。
結婚前のときのように、自分のことより、相手が何よりも大切だと考えられるようになれば、二人の結婚生活は生き生きとして輝いた生活になります。
二人が結婚することで失われるもの
私は春夏秋冬、リビングで外の景色、野鳥の餌をついばむ様子を見ながら朝食を頂いています。
野鳥たちの喜々とした姿は心が和みます。
しかし、この野鳥たちを捕えて鳥かごで飼ってしまったら今のような野鳥の姿はみられなくいなるでしょう。
自由で輝いている美しい野鳥も、それを捕まえて檻に入れてしまうと、みずみずしさや生き生きとした力は失われていきます。
私たちは結婚生活において、これと同じようなことをしているかもしれません。
自分だけのものにしておきたい衝動で、私たちは知らず知らずのうちに相手を閉じ込めようとしてしまいます。
愛を独占したいのです。
そして愛されたい欲求が強くなるにつれて、愛することの本質を見失っていきます。
独身時代のように、自由に行動されるのが怖いという心理も働きます。
今の時代は自分の思いを簡単に表現し、相手に伝えるということからすれば、恋愛感情の抑制が希薄になってきているかもしれません。
もちろん、メールや携帯電話で簡単にやり取りできるという便利さにもあると思います。
相手を自由にすることの不安は誰もがもつ感情かもしれません。
しかし、パートナーのことを思ったとき、辛抱しなければならないこともあるでしょう。
女性の場合ですと、夫のために友人や仕事、もろもろの活動を止めたり、控えめにしたりするかも知れません。
男性の場合ですと、一人でいる楽しさを捨てたりして、結婚のために何かしらの犠牲をはらうかも知れません。
その結果、一人で自由にできていた独身時代、恋人時代の生き生きとした魅力をしだいに失い、二人の 人間関係が色あせていきかねません。
カウンセリングを希望して相談にみえる女性たちの共通点ですが、特に女性の場合、一般的に広くコミュ二ケーションを求め、多くの親しさに結びつくことを好みますから、結婚による閉塞感にはつらいものがあるようです。
こういった結婚生活におる閉塞感を改善するために大切なのは、お互いの独立性です。
相手に束縛されない自分だけの時間を持つことは、結婚生活にとってきわめて大切なことのように思われます。
そのためにはお互いの強い信頼関係が根底に必要です。
この信頼関係の構築は結婚前から始まっています。
結婚前に不信感がありながら結婚したから独立性をもちましょうなんてできない相談です。
普段からの生き方が決め手になります。
理解しあっての親密さと自由さ、この二つが結婚生活をいっそう充実させるでしょう。これも大切な結婚を正しく、そして幸せを実感するための心構えです。
女性が失くしてはならないもの
夫に求められるもの、それは寛容にして包んで守るという男の包容力でしょう。
そして、結婚生活や家庭でとても大切な役目を果たすのは女性のしなやかさです。
もちろん男性にもしなやかさは求められ、ただ剛直なだけの人はどこへいてもスムーズにはいきません。
ですが、女性がしなやかさを失いますと結婚生活や家庭からゆとりと潤いが無くなりますから不思議です。
女性の存在がどれほど大きなものであるか実感するところです。
これは結婚生活に限りません。職場においても同じです。
しなやかさの反対は頑固でかたくなな心ですから、こえだと夫婦の間や家庭から対立が絶えなくなります。
また、剛直なだけの男性ではうまくいかないように、しなやかさだけの女性でもやはり偏ってしまいます。
理想的な女性ということでいえば、それは強さとしなやかさを兼ね備えた人です。
結婚生活の難しさはパートナー次第で人間性が如何様にも変わっていくことです。
特に女性は夫の人柄や性格、生き方にかなりの影響を受けるでしょう。
ある人は輝くような悦びを発散する女性になっていく人もあれば、暗く沈みこみ自分や周りの人に悪影響を与えていく人もいます。
結婚生活を長きに渡って夫から強い束縛や苦しみ、そして傲慢さを与えられますと、女性の中からしなやかさが消えていき、暗い心の波動を発散するようになるのです。
こうなると内心の反抗心が頑なな性格を形づくっていくのです。
女性は本来強いのです。
その女性が頑固で凝り固まった心になりますと容易に調和は取り戻せません。
元のしなやかな女性に戻ることも容易ではありません。
夫や家族は妻や母のしなやかな優しさに包まれていたいのです。
女性の心構えとしては、夫へ素直に自分のつらさ苦しさを伝えていくことが大切です。
我慢の結果が無意識的な反抗心をつくることにもなります。
自分の思いや考え、そしてそのことで自分がどんなに傷ついているかを素直に話す。
こういった実践は自分の心を開くための言葉なのであって、結婚生活の大切な心構えです。
愛が苦しみに変わる時
人は恋をした時とても大きな悦びに浸ります。
愛する相手と心が一つになった時の高揚感、これこそ人生の最もパワフルなひと時です。
パートナーが側にいる、それだけで充分の満足感があります。
しかし、漫談の綾小路きみまろさんの、あれから40年ではありませんが、なぜかこの状態はいつまでも続きません。
お互いに愛しているのにぎくしゃくとした雰囲気が生じたり、時にはいさかいまで起こり、しまいには一緒の空間にいることさえ苦痛になってしまうことさえあるでしょう。
かつての愛しあった高揚感は失われ、苦しみが顔をのぞかせ、憎しみにまで突き進んでしまうカップルもあります。
何故だろうか。
出会い、お互いの愛を確認した時は間違いなく一体感を感じています。
相手の全てを無条件で受け入れいることを喜びとしていたはずです。
お互いに相手の意思を尊重し、相手のことを優先に考えていたでしょう。
やがて、二人が共にいるのがあたり前になってくると、相手の意思より自分の意思に重きを置くようになり、相手をコントロールしようとします。
ここから問題が発生し始めます。
人が生きるということは無意識的にでも自分の意思をもって他の人をコントロールする働きでもあるのです。
ガミガミ言う母、すねる子供、これらもガミガミ言ったり、すねたりすることで自分の意思を通そうとする表現です。
人はそれぞれその人なりのコントロールする方法を知らず知らずに身につけています。
恋愛中は相手への思いやりに満ちていますから、自分の意思は抑制されます。
がしかし、結婚生活も落ち着き、あるいは恋愛の期間も長くなってきますと、この身についた相手をコントロールする働きが動き出してはっきりと表に出てくるのです。
ところが、自分の意思を通そうとするのは対立を意味します。
これが二人の間にぎくしゃくとした感じがしたり、衝突を起したりする一つの原因なのです。
もう一つは相手の欠点に心がとらわれ始めると二人の間から一体感が失われていきます。
いわゆる、相手のあら捜しです。
自分とパートナーを違う存在として位置付けることになるからです。
社会構造のなかで最も身近な存在、それが家庭であることはいうまでもないでしょう。
家庭における結婚生活は人間関係の先端でもありますから、さまざまな姿を現します。
日々の生活にただ流されるだけですと苦しみを抱え込むことになります。
目の前の問題点を見つめ、自分をコントロールする知恵が求められます。
これは家庭生活を調和させるうえで必要欠かざる大切な結婚への心構えではないだろうか。
愛は求めるだけであってはならない。
自分が欲するものを与える愛でありたいものです。
次回は「邪気をもらうということ」について明日2月23日 投稿予定しております。
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