恋愛・結婚・愛と苦悩・そして憎しみ

夫婦
日本における離婚率は3組に1組が離婚しているという統計も出されております。
語りかけても返事がない、意見がない、反応がない夫も困りますが、何かしら些細なことでもヒステリックに反応してくる妻もまた手ごわいものがあります。
離婚の危機にある夫婦が平和な心で結婚生活できるようになれたらそれはそれで喜ばしいことですが、その前に離婚の危機に直面しないような生き方ができたらそれは最も喜ばしいことではないだろうか。
きょうは家庭における結婚生活がお互いにとって価値ある時間であるために、幸せを実感できる人生であるために、どういう心構えでお互いを受けいれることが望ましいかについて話してみたいと思います。
5項目に分けて述べていきますから少し長くなりますが、最後までお付き合いいただければと思います。
男と女の解釈と価値観の相違
結婚して家庭生活をおこなうにあたって知っておかなければならないこと、それは男と女が感じるところ、つまり敏感で傷つきやすい心の部分は違うのだ、ということを正しく認識しておく必要があると思います。
男と女の間にはちょっとしたきっかけで色々なトラブルが起こります。
そうした諸問題の中にはどうしても理解しにくいものもあるでしょう。
例えば、「どうしてこんな他愛のないことであんな怒られ方するのだろか?あるいは無視をされたり、何日も口をきいてもらえなかったりしなくちゃいけないんだろう?」と感じたことはないだろうか。
男性には男性の特性があり、女性には女性特有の性質、気質というものがありますからそのことを良く認識しておく必要があります。
男にも女にも人間として共通する点もあります。
それは人間だれでも「認められたい」という潜在的な欲求です。
ところが、思いは共通しているのですが、実際は中身では結構な隔たりがあるのです。
男性は自分のどこを認められたいのだろうか?
一般的に男性は自分のスキル(能力)や男らしさ、地位を認められたい場合が多いようです。
例えば、会社のなかでは肩書きのない自分がコンプレックスを持ったり、不安感に陥ったり、それが長じてノイローゼにまで到る人もいるのです。
時には昇給よりも昇格を望む場合があるでしょう。
つまり男性は社会から認められたい意識があるものだということが理解できるかと思います。
会社や社会から認められることで自分の存在意義を感じるのが男性でもあるのです。
ですが、ここに男性のプライドと弱点が発生してきます。
男女の争いの理由の一つに、こういった男性の気持ちをわからない女性、妻の立場があります。
何の気なしに「どうしてできないの?」とか「ダメねえ~」などと簡単に言った女性の言葉が、実は男性にとっては許しがたいほど傷ついていることがあります。
 さて、それでは女性は自分のどこを認められたいという気持ちがつよいのだろうか?
摂食障害で相談にみえる若い女性 が抱える問題の背景には「キレイ、美しい、美」への偏った拘りが潜んでいます。
つまり、一般的に女性は自分の女らしさを認められたい欲求があるのです。
男性から自分の女性らしさを認められることで、自分の存在意義を感じるのも女心故でしょうか。
それだけに女心を傷つけるような発言「太ってるね、肌が黒いね、鼻ぺただね」をして気づかない無神経な男性は気をつけなくてはなりません。
人間は自分の尺度で相手を見ることによって、相手の反応が意にそぐわないと相手を悪く見て感情を波立たせます。
他人は自分ではありません。
特に心が傷ついたり、感情的になる心の部分は、その人の生い立ちや家庭環境、性別、親の教育、生活習慣などにより微妙にそして深く異なります。
男女が結婚して家庭生活に入りますと、恋人時代の恋愛感情とは異なり、 更に近しい間柄になりますので遠慮がなくなり、本来もっている心の深層にある生の本質的な感情や思いが出てきやすくなります。
夫は妻に母との葛藤の部分を重ねる場合もあるでしょう。
妻は夫に父との葛藤の部分を重ねたりするでしょう。
男と女の様々な問題では、お互いが相手の心が傷つくポイントがまったく違うことに気がついていない場合がとても多いのです。
こういった相方の違いに気がつかないと、男と女という関係性を理解することは到底出来ないのではないでしょうか。
両親がもたらす子どもへの影響
女性にとって結婚は生涯の大事な問題だというような言葉はよく聞くことがあります。
しかし最近ではその大切な結婚に対する意識もそれほど深刻に考えているとは思えないような一面もあります。
結婚に対する適齢期は相当希薄になってきて、結婚年齢も随分と遅くなり、30代になってから考える女性たちも増えてきています。
結婚生活にはさまざまな問題が発生してくるものだという意味においては、結婚は早く結婚しても遅く結婚しても、軽い気持ちで結婚しても真剣に考えて結婚しても、いずれにしてもその結婚でもたらされるさまざまな心の葛藤は、当事者の人生に重くのしかかることに変わりはありません。
結婚における夫婦の人間関係は、二人の間に出来た子どもの人生に、その運命に根本的な影響を与えます。
結婚をするにはしたけどうまくいかなかった、ではすみません。
結婚生活の不調和で不幸な人間関係は、子どもを不幸に突き落とします。
真剣な気持ちで結婚しても難題が発生すのが結婚生活なのに、安易な気持で結婚に入りますと、「好きだ、愛している」という情熱期間が過ぎたとき、優しかったはずの夫が身勝手な人に変わったり、しとやかな物分りのいい妻がわがままな人に変わっていったりしやすくなります。
これは恋愛時代の精一杯自分のいいところを見せようとする努力さえもしなくなり、そのままの自分が出てくるからです。
こうして少しずつ夫婦の信頼関係がこわれてくると、相手の嫌なところだけが見えてきます。
夫は妻の、妻は夫の荒探しをし、徐々に不和な夫婦関係ができあがってくることになります。
子ども達はそれをどう見て、感じ、受け止めるのだろうか。
そうした家庭の中にいますと、子ども達はどちらかの親の味方をして、父か母を憎むようになりかねません。
実際にお父さんが嫌いになった子ども、お母さんを嫌いになった子どもたちがいるのです。
親に反抗的な子どもになったり、物言わぬ沈んだ様子の子どもになったり、外では悪さをする不良になったりと寂しい心の子どもたちになっていきます。
ほんとうは子ども達の奥底の心では、お父さん、お母さんのどちらも愛しているのに、表面意識では憎しみや怒りの感情となって子ども達の心を苦しめ通します。
とても可愛そうな結果です。
一方、夫婦の信頼関係が本質的にはくずれない結婚生活を構築している家庭の子どもは、安心と安定した成長をしますので、おだやかな性格となり、才能も伸びやかに発達し、円満な人柄に成長します。
夫と妻の争いは些細なことから
お見合い結婚するカップルもあるでしょうが、多くの人は恋愛から結婚生活に入るケースは多いでしょう。
ですが、結婚生活への過度な幸福を期待しない方がいいと思われるところもあります。
それは期待が大きければ大きいほど、そうでなかった時の失望が大きくなるからです。
結婚生活は期待するという気持ちより、二人で築いていくものという覚悟をもって臨む方が賢明だろうと思うのですがどうでしょうか。
恋愛中は楽しい空想の主人公になっていろいろ思いをめぐらしていればいいのですが、現実に夫婦生活を伴にすれば、 独身時代の責任の必要ないときと違い、生身の良さも醜さも出てきます。
人格的にも二人はまだまだ未熟なのですが、これは必ずしも年齢だけの問題ではありません。40代、50代になっての再婚でも失敗するカップルもいます。
人間としての未熟、それに加えて、結婚することで二人だけではない人間関係や社会関係がかかわってくるでしょうから、そこにもまたきびしい現実があります。
多くを望まず、結婚にあたっては晴れて二人が夫婦になれたということだけで足ることを知るということが大切でしょう。
「大好きなこの人とともに生涯を過ごせる」ということの悦びで充分満足すべきなのであって、事実、結婚生活はそれ以上の悦びないはずですがいかがでしょうか。
さらには夫も妻もお互い「この人を幸せにしてあげたい」と痛切に思えるようであれば問題ないでしょう。
心構えとして問題となるのは「この人に幸せにしてもらえる」、「彼女なら何でもやってくれる」という依存した思いをもって結婚生活に望む人です。
自分が愛して貰うことばかり考えていて、夫、妻、がお互いを愛そう、妻の喜びが自分の幸せ、夫の幸せが私の喜びとの思いが少ない場合に、さまざまな夫婦のトラブルが起こってきます。
自分は愛していると思っていても、根底では相手にもとめる不満の心が頭をもたげているからです。
求めるだけの『誤魔化しの愛』これが夫婦の人間関係における破壊の魔です。
三陸津波で夫婦の人間関係が更に強い絆で結ばれることはあっても壊れる話しは聞きません。
夫婦は必死ですからお互いが協力して支え合い、一体となって生活します。
しかし、小さなどうでもいいような事で意見の相違を起こし、激しい言葉のやりとりとなり、やがて口もきかない夫婦喧嘩になるから人間は不思議です。
そうなりますと相手のあら捜しが始まり、過ぎ去った古い出来事まで言い出し、腹の虫が治まらないからと罵声まで浴びせ怒り狂います。
些細な事と言えばそうですが、私の場合も若いころは、妻の返事のしかたひとつで腹を立てたものでした。
いや、今もです。
男性から見ると妻の返事のしかたはとても大切です。
素直に「ハイ」と応じてくれたときには、ほとんど喧嘩は起こらないでしょう。
反抗的に「何よ!」「でも」「だって」と対応されたときに不調和が漂います。
一番の喧嘩の元はこうした些細なものなのです。
妻の側から見ると「あんな小さいことで怒って!」とこちらも我慢出来なくなります。
しかし、結婚前にはそんな心ない返事などなかった妻が長い結婚生活を経てくるといつの間にか心ない返事をするようになるからいただけない。
大変なのは結婚前には見えなかった心の傷を抱えている場合です。
予想外のやり取りが起こってきます。
でもこうした二人の世界を繰り広げながら、年輪を重ねてお互いに成熟していきます。
まさに結婚は人生修養の場なのです。
安易な考えや気持を改め、これからの結婚生活に腹をすえてかかることが一番の対処法と言えるでしょう。
結婚は永久就職でも人生の逃げ場でもない
結婚生活につまずき悩み苦しんでいる人のなかには、結婚生活に入る時に現状の生活から逃げ出したいがために結婚を選んだということが原因のケースもあります。
そういう人の結婚への考え方は、相手に依存をして生きようという安易な気持であったり、生活上の困難さや一人でいることの不安から逃げ出したい気持で結婚を選択したりという場合が少なくありません。
こうした結婚はほんとうは結婚生活というより依存生活とでも呼ぶべきものかも知れませんね。
本人にそうした意識はなくても、出発点からして間違った考え方ですから、結婚生活の根底に明るさと強さが欠けていしまいますし、悦びや晴れやかな気持ちのない沈殿した生活、ネガティブな生活になっていきます。
こういった考え方の人たちの場合、一般的にいうと、自分の弱さからもたらされる結果についての認識はあまりありませんが、私の経験からいえることですが、依存心からくる弱さは幸せを阻害する大きな要因の一つだということです。
依存心は常に失敗と苦悩をくりかえし招きますし、時には体を病むことで相手に意識を向けさせ病気というかくれみので現われたりもします。
ある意味では、結婚生活は逃げ場のない相克の人間関係の場でもあります。
二人で様々な心の重荷を負いながら家庭を創り、未来を創っていきます。
優しく、しなやかな心であるということは本当の強さがなくてはできないことです。
そういった強さがなければ幸せは築けません。
もし結婚を選択するにあたって、結婚生活を人生の逃げ場のような気持でいた人は、その心持ちを変える必要があります。
結婚生活は自己鍛錬と向上の場であることをしっかりと認識すべきです。
逃げる心から向かっていく心に変わらないと決して幸せは創れません。
結婚生活から味わうしみじみとした幸せ感は、強さと駆け引きのない純粋さからもたらされるのではないでしょうか。
妻として女性として
よりよい関係を保った結婚生活を始めるにあたって大切なのは結婚への心構えだろうと思います。
ただ「相手が好きだから」、「あの人を自分だけのものにしたいから」結婚するというのでは、調和を得た永続的な結婚生活は難しくなってきます。
こうした自分中心の気持ちや考え方は相手を束縛し、相手に求めることの多い結婚生活となり、ゆきづまりが起こってきます。
結婚するにあたって大切なのは、「あの人を愛しているから、あの人に尽くしたい」という心からの愛と行いを相手に与える決心でしょう。
自己中心的な都合によって相手に執着する気持と、相手のことを思うがゆえの愛とを混同せず、別けて考えるようにしないと、夫婦の調和は得られないと思うのです。
夫婦は凧と糸のような関係だと言われています。
夫が凧で妻が糸です。
夫が社会で大きく伸びやかに働くことが出来るのは、妻の巧みな糸さばき、つまり夫が如何にしたら天高く上がることができるかという妻の対処の仕方如何にかかっているということだろうと思います。
凧と糸、その引き手は一体なのです。
夫と妻も別々の存在ではなく、本来一体でしょう。
夫婦は一つの存在なのです。どちらが欠けても困るし、自分を主張し合っていたのでは一つの存在にはなり得ません。
もちろん自分を主張しないで我慢をしている関係は正しくありませんが、主張の度が過ぎると衝突になりますからそれもまた偏った自己主張です。
家庭においては、最終的には夫を立てていくことが家庭が円滑に進む道です。
例えば、会社に社長が二人いたらどうなるでしょう。
また一艘の舟に船長が二人いたら、その舟は迷走してしまいます。
家庭にも中心となる家長としてのご主人が必要です。
社会一般的にも家庭においての中心は、夫であるほうが調和された姿である場合が多いのです。
妻はその夫を立て、やさしく柔らかく上手に夫を操縦するほうが賢明なのです。
これが妻として女性としての結婚生活のあり方ではないでしょうか。
次回もこの続きをと考えております。
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