邪気をもらってしまうということ(エンパス)
感受反応
普段は普通に生活できているのに、人の体に触れることで具合が悪くなることがある、体調不良となる、気持ちが落ち着かず、息苦しさを感じる、胸が苦しい、背中が重苦しい、肩が重くなった、首から頭にかけて締め付けられる、頭痛がする、動悸がしてきた、めまいがする、ふぁふぁする、変な汗がでて気持ちが悪い、等々というようなことを言う人がいます。
あるいはこういった身体感覚が人に触れなくても、他人の傍にいるだけでそうなる人もいます。
また、特定の場所にいたときにそうなる場合もあります。
例えば、学校や、病院、ショッピングセンターなどのように人が大勢いるような集団のなかでそうなる人たち、つまり、体調を崩す生徒や先生もいます。
事例-1
とある小学校に勤務する男性の先生が定期的に体のメンテナンスのために私の院においでになっていました。
彼はいつ来院しても体に随分とマイナスエネルギーを溜めこんでくるのです。
ですから、施術前にはときどき彼を浄化してから施術をスタッフに任せていました。
何故にこれほどマイナスエネルギーを溜めこんでくるのか不思議でなりません。
何となく勤務する学校に問題があるような気がして引っかかります。
思いきって切り出ししてみました。「あなたが勤務する学校に行って様子をみたいのですがどうでしょうか?」と。
「是非お願いします。」ということだったので院が定休日のときに車で40分ほど離れた学校に出向いて校庭を観させてもらい、玄関から入って校内を観させてもらったら校舎の裏側に引かれるように意識が向かうのです。
一旦、外に出て校舎の裏側に回りこんだら校舎の真後ろに大きな墓地があるではありませんか。
ああ~っなるほど。ここの墓地からの霊波動だったんだと納得いきました。
先生にそのことを話したら「校舎内で子どもたちが幽霊を見るといって騒ぐこともあります。」ということでした。
その先生は出勤前になると決まって頭痛がするというのです。
子どもなら学校に行けないとか、行きたくないといって腹痛を訴えたり、頭痛を訴えたりする精神的なストレスからくる症状も考えられますが、先生の場合はそのような様子はまったく考えられないのです。
それから3年ほどしてその先生は転勤になり沿岸のほうの小学校に単身で移動したのです。
久しぶりに院においでになったときに「実は不思議なんですが、転勤になってから出勤前にする頭痛がまったく無くなったんですよ」というのです。
明らかに外部からの見えないエネルギーによって身体に感受反応が出ていたということがいえる事案だと思われます。
さて、感受反応という言葉についてですが、上記のような症状を抱えて内科や婦人科、心療内科で投薬治療を試みたが改善されず、私の整体院に自律神経失調症です、心身症です、パニック障害です、更年期障害です、と言われましたといっておいでになる方々がいます。
ところが現代医学でいうところの上記の症状は必ずしも、自律神経の失調によるものでもなく、心気の不調による症状でもなく、更年期によるものでもなく、精神的トラウマによるパニックとばかりも言いきれないものがあります。
これまで数多くの患者さん、クライアントさんたちを診てきました。
エンパスという言葉について
上記に述べたような感受性の強い人、直感や感覚の鋭い方、周囲のエネルギーを感じやすい人の場合は、もしかしたらエンパス体質かもしれません。
一方、霊媒体質といわれている方、そう思っている方・霊能力のある方も同時にエンパス体質と表現できるかもしれません。
相手の人の気持ちがなんとなく分かってしまう、他人の痛みを自分のことのように受け取ってしまうし、相手の方と同じところが痛む・・・・・・・・・。というようにです。
とりわけ対人間において敏感に感じ取る場合が多いのですが、人によっては動物や植物、自然や宇宙にまでその感覚は広がっていることもあります。
人間関係、場所、などで体や心で感じる敏感な特質、人との共感する意識の高さ、こういったことがエンパス(感受反応)だといえます。
共感する意識の高い人というのはどういうことなのか、それは心優しく、いたわる気持ちが強い人が多いのも特徴です。
他者の心の苦悩、痛みが分かるがゆえに、より心が磨かれて成長してゆくのですが、気をゆけなければならないのは、自分自身が流されないように、心の安定を保つよう精神バランスの調和を常に心がけておかなくてはなりません。
他者の感情に共感したとき、それが自分の意識だと思ってしまうことは、他者と自分の感情を混同してしまうことになって危険性をももたらし、自分自身のバランスの取れた精神生活を送ることが困難になりかねません。
偏りなく、拘りなく、執着せず、調和された心をしっかり持つことの大切さはここにあります。
また、これまでの直感力や共感する心、そして体に感じる上記のような感受反応を「気のせい」として片付けたり、誰かに相談しても取り合ってもらえなかったり、おかしいんじゃないの?などと言われて悩んでいる人も少なくないと思います。
体には特に医学的な疾患がないのに上記のような身体症状が時々あるという人たちでも、その様子を詳しく聞いて確認してみると、エンパス(感受反応)の体質として敏感である場合が多々ありました。
そしてその真実を知ることで対処法を教え、上記症状が回避できたり、改善できたケースが多くあります。
私自身の事例で言いますと、患者さんが何かしら重篤な病気を抱えてきたり、心に重大な問題を抱えてきたり、あるいは霊的な問題を背負ってきた場合、身内に不幸があったばかりの時、結構な体調不良でおいでになったときなど、その患者さんが駐車場に着いた瞬間にその人の状態が良くない状態であることがわかるという場合が少なくありません。
その患者さんが駐車場に着いた途端に私の胸に強い衝撃がくるからです。
その衝撃が強い場合はドンッと心臓までショックが走ります。
気分のいいものではありませんが、長年そういう状態が続いたこともあって慣れてしまって動じなくなりました。
当初は自分の心臓に病気があるのではないかと思って、24時間の心電図と心臓のエコー、脳波検査、CT検査をしたのですが、何ら病気が発見されることもなく、健康な心臓だといわれたのでした。
ある日、過去にガンを何度も手術したけどまた今度手術の予定が入ってるというご婦人が尋ねてきたことがあります。
彼女は二時間30分、相談なのかなと思いきや、自分の一方的な話しを延々とまくし立て、身内への愚痴と怒り、夫への不満、自分はあの人たちにあれをしてやった、これをしてやったと常に自分が正しいと自己主張し、昼の時間をとっくに過ぎているのにそれを気にかけることもなく、最後まで自分の話しだけをして帰られました。
私はこの女性と対面しているだけで体から汗が噴き出ているのがわかりました。
そして同時に、私のエネルギーを猛烈なスピードで吸収されていることも実感していましたし、彼女の心と身体から発する不調和な精神エネルギーと、その身体の邪気が私のエネルギーと交換されているのがわかっていました。
私は彼女が帰られた後に十分に自己浄化をしたのですが消耗したエネルギーをチャージしきれていなかったのです。
その日の深夜2時、胸の苦しさからいきなり目が覚めたのですが、案の定、心臓が不整脈を起こしました。
拍動がドンドンと強くなり、脈が止まったり、早くなったりを繰り返すこと30分くらい続いたのですが、これが非常に気持ち悪く生きた心地がしません。
当然、自己浄化を繰り返し、腹式呼吸を繰り返し、身体が落ち着くのをひたすら耐えて待ちます。
サンリズムというお薬は循環器科ではよく処方される不整脈のお薬ですがそれを飲んでも私の場合は殆んど効果はみられません。
こういった身体の変調を経験した当初は、心拍数が120、強度の拍動、血圧上昇というあまりの苦しさに耐えきれず、初めての経験ということもあり、救急車を呼んで搬送され不整脈専用の点滴を入れて落ち着いたということがありました。
しかし、先に述べたように検査しても何も問題がなく、心臓疾患がみつからないのです。
こういうような不調は、疲労が極限に到っていることに加えて、他人からの邪気を目いっぱい被ってしまったこと、そして自分のエネルギーを使い過ぎたときに限って発生してきたことが何度も同じ体験をすることでわかってきたのです。
「治療家は短命だ」という話し
私の知っている治療家で52歳という若さですい臓がんで亡くなられた整体師がいますが、彼はとても腕のよい治療家で、朝から晩まで一人で仕事をしていましたが、来院者が絶えない忙しい毎日をすごしていました。
どれほど腕が良くても52歳の若さで他界は早すぎますし、とても残念なことです。
なぜ治療家は短命といわれるのだろうか。
実は医学的な根拠も、証明もありませんが、ハッキリと私自身が体験して言えることは、見えないエネルギー、つまり人間の体に溜まったマイナスエネルギー、不調和な心の波動エネルギー、邪悪な霊的波動エネルギーに常時関わっているために、どうしてもそういったマイナスエネルギーの影響を自分の身体に溜め込んでしまうというリスクは免れないということが挙げられます。
エステサロンで仕事をしている人が疲れきって来院したときに話していましたが、「どうしても直にお客様の体に触れるために、邪気をもらって体が参ってしまう」と。
こういう来院者には自分がもらったとき(被ったとき)にどのようにしてその邪気、マイナスエネルギーを除くのかを確認して、その方法を知らない方には私なりの方法を伝えるようにしております。
実際に私自身が体験したことですが、だいぶ前の話しです。
患者さんの体に触れた途端に一気にマイナス波動を被ってしまい、胸が苦しくなって意識が遠くなり、その場に倒れてしまったことがありました。
それも同じ患者さんに二回とも同じ経験をしたのですから単なる疲労ではなく、霊的背景による影響であること、マイナスエネルギーの作用は否定のしようがありません。
この患者さんは糖尿病を患い、血圧が高く、後には、身内に自殺した方がいるということが分かりましたし、夫婦関係が非常に良くない状態であることも聞かされたのです。
私が倒れて意識が遠のくなかで、患者さんは大丈夫ですか?と声を掛けてくれていたのは分かっていましたが、その声がはるかに遠くに聞こえ、自分は完全に血の気が引いて真っ青になって倒れこんだようです。
このまま死ぬかな?と思いました。当日はそれ以降の施術はできませんでした。
事例2、20年近く前でしょうか、患者さん(40代の女性)の問診を終えて施術を始め、一通り終わってから私は何故か仰向けになっている患者さんの額に手のひらをかざしていました。
何故か私自身の胸に悲しみが溢れてきてやりきれないきもちになった。
なぜそういうことをしたのか自分でもわかりませんし、普段はそういうことを全くしないのです。
患者さんは仰向けの状態で目にいっっぱいの涙を浮かべて肩を震わせて泣いています。
「どうしました?大丈夫ですか?」
「先生は私が何も言わなくても解るのですね。」(実は何もわかっていません)
「何があったのかわかりませんが、とても悲しく苦しいことがあったのですか?」
「主人が亡くなってまだ日が浅いものですから」
「そうでしたか。それはお気の毒に、辛いですね。」
「なんだか分かりませんがとても気持ちが安らぎます」そう言ってまた涙を流していました。
施術が終わったときの患者さんのお顔が明るい表情に変わっていたのは嬉しかった。
私が質問したわけではありませんでしたが、彼女は自分から話してくれた。
ご主人が会社の経営に行き詰って自ら命を絶ったことを。
治療家が健康であるために
整体師、カイロプラクター、柔道整復師、あん摩マッサージ師、鍼灸師、エステテシャンなどのこういった治療家、療術師の場合、先に述べたように、どうしても相手の負のエネルギーと関わることになりますからその影響がないという訳にはいきません。
ということは、先ずは、施術後の自分自身の状態をよく把握することが自分の体を健康に保つ条件であるといえます。
施術前の自分の状態と施術後の状態の違いを意識するところから始めることです。
そういう習慣をしっかり忘れないで心掛けていますと、いつかはその違い、変化に気づくようになってきます。
微細な違いをハッキリと自覚できるようになってくるし、自覚できるようになってくるといい状態を維持したいと思うようになってくるものです。
こういう肉体感覚てきなことから始まって、やがては触れなくてもその人の持っているエネルギー状態が波動となって自分に伝わってくることを認識できるようになってきます。
ここでいうエネルギー状態というのは、その人の体から発するエネルギーや、精神状態から発するエネルギーや、あるいはその人に関連する霊的な背景からくる波動の事です。
治療家、療術師はこういったエネルギーの作用をよく理解して、それに対処できるような知識と技術を学び、実践していくことが自分の健康を維持しながら短命にならずに長寿で、長く現役でいられることにつながると思います。
私自身も定期的、且つその都度ケアを怠らずに、疲れを取るための時間はもうけるようにしています。
スタッフの皆にも、仕事ばかりではなく自分たちでお互いに声を掛け合って、わずかな空き時間でも利用してメンテナンスをするように指導しています。
同時に体のケアはお互いに施術しればよいことですが、そうでない部分でのケアについても自己浄化を率先して行うような指導をしてきました。
しかし、何事もそうですが、エンパス体質やそうでない鈍感な体質でも、先に述べたように、施術前と施術後の自分の体の変化を意識するようにしていると徐々にその変化に気づくようになってくるから不思議です。
このエンパス(私は感受反応といっています)については早い時期に感じてわかる人と、そうではなく相当に年月が経ってから感じ始める人がいることもわかってきました。
最初の頃は「さっきの患者さんを施術してどうだった?」ときいても全く他人事のような顔をしていたスタッフが今は、「先生。あげてください。」というようになってきたのです。
自分で自己浄化をして上げきれないとわかるとこうしてお願いしてくるのです。
すぐに浄化をしてやりますと、「あ~楽になりました。」という。
ようやくクリーンにしておくことの大切さに気付き始めたわけです。
一般的に、整体師もカイロプラクターも一人で仕事をされている院が多いかと思いますが、そうすると自分自身の体のケアは疎(おろそ)かになりがちなものです。
かつては私自身が一人でやっているときは他院に行って施術を受けてはいたのですが、その頻度はとても少ないものでした。
少ないというのは、仕事の内容からして疲労が相当に蓄積されている事に対する不足という意味です。
一日に10人から15人くらいも施術をすれば相当な疲労が溜まってきます。
一人45分で手抜きなしのガチンコ勝負という感じで、ソフト、レギュラー、ハードで区別するならハードな手技でやっておりましたから結構な疲労がありました。
そういう辛さを経験しているからこそスタッフには自分たちのケアをしっかりやりなさいよと指導しています。
エンパスはあらゆる場所でも起こることですし、誰もが少なからず経験していることだろうと思いますが、その身体感覚には程度の差があるだけで気づいていない人たちも多くいることでしょう。
また、エンパスとしての身体感覚があってもそれが感受反応からくる身体感覚だと気づいていないか、もしくは知識として知らないだけの人もいると思われます。
このエンパスという感受反応は、ともすれば病気による体調不良だと思っている人も多くいましたし、病院に行って症状を話せば大体は、更年期障害、自律神経失調症、心気症、心身症、パニック障害、うつ病、といわれて向精神薬を処方され、体に依存性ができてしまい、長期にわたって副作用に苦しんでいる場合が少なくないようです。
次回は霊的なことについて少し触れてみたいと思います。
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