執着・囚われ

心無圭礙 無圭礙故 無有恐怖 (しんむ~けいげ む~けいげ~こ む~う~く~ふ)
上記の言葉は宇宙の秩序と真理、人間の心の在り方を説いた般若心行266文字の一文です。
心無(しんむ~)とは心になければということ。
圭礙(けいげ~)とは、拘(こだわ)りとか執着を意味した言葉です。
無有恐怖(む~う~く~ふ)とは恐れ怖がることはない。
つまり起きてくる出来事に対して、自分の心にわだかまりや、こだわりが無ければ何も怖がる事はないと言う意味です。心の執着が不安や恐れを生み出しているということでしょう。
一転、関連する話題ですが、家の中で深夜に足音がする。ドアがひとりでに開閉する。階段を昇り降りする気配がする。小さい子供が指さしておびえる。幼児が姿なき姿をみて会話する。その他様々な怪奇現象があるという相談が後を絶たない。
霊の出没にただ怯(おび)えたり騒いだりするのではなく、それだけの理由があることを知っていただきたいので記述します。
建物のある場所にもよりますが、マンションや数階建ての公営住宅の場合、そこで亡くなった方が成仏できずにとどまっている場合が問題、それは貸家、歴史のある古民家、事件現場、事故現場などにも同じことがいえます。
しかし、憑依という問題の場合、根本的には自分の心の不調和が招いているパターンが多いということを理解しておくべきでしょう。類は類を呼ぶです。私たちが心を調えなければならない理由はここにもあるのです。
その辺の事情を少しだけ説明しておきましょう。
ぼーっとしている時も動いているときも実は人間が普段、頭の中で無意識的に考えている事による想念は電波の様に、眼には見えませんがエネルギーとして働き、この世の三次元世界に止まらず、上の方の次元まで、あるいは下の方の次元まで届いています。
つまり人間の意識の働きは天にも地にも伝わるということです。それほど心の波動は強く働いているのです。
気をつけなければならない事は、それを知らずにもし、自分が低い波長を繰り返し出し続けていますと、この世と隣接している、一番近い四次元世界の境界の最下位・幽界と言う場所に、成仏出来ずにさ迷っている未成仏霊を引き寄せてしまう事があるのです。
これを憑依と言います。生きている内に、執着、こだわり、憎しみ、嫉妬、怒り、不満、愚痴など心の有り方が修正される事なく亡くなってしまいますと、天上の世界には上がれず苦しいので、同じ波長〔同じ考え方〕を持つ低い、波長の合う生きている人間に助けを求めて憑依してくるのです。
事件を起こした犯人が、魔が差したとか、耳元で声がしたとか言うことがありますけど実はこれらは、その人が出した。低い波長が引き寄せた憑依霊の仕業という場合が多いのです。
それを避ける為には、絶対に自分が低い波長を出さない事です。明るい光の波長に変えましょう。
低い波長・・・・これを圭礙(けいげ)と言い、怒りの心恨みの心妬みの心そしりの心見下した心愚痴心配事許せないと言う心貪る心足ることを知らない心自己主張の心などがそれにあたります。
自分の低い波長を捨て去り、他者への愛の波長に変わった時、心からは間違いなく綺麗なエネルギーが放散されます。
その光が眩しく、波長が違うので憑依霊は寄ることも、また憑いていることができずに必ず離れて行きます。憑依霊(悪霊)がもっとも嫌う苦手な人は、心が素直で、澄んでいて、何時も反省と感謝の心を持つ人なのですね。
心を綺麗に浄化する為には、最後に記す八つの正しい規範の生活をすることで可能となります。慌てなくても結構です、少しづつ取り組んでみてください。
憑依とは自分自身をまるで鏡に映し出すようなものです。憑依される自分は憑依する霊と次元が合うからです。
自分が出している無意識あるいは、意識的な想念の波長によって低い波長と同通してしまう事を憑依、高い波長と同通する事をインスピレーションと一般的には、使い分けされているに過ぎません。
高い人格には高い霊が、降りてきて低い人格には低い霊が憑依するのですから、幸せになる秘訣は想念を善なるものに改め、インスピレーション体質の人間に自分を変えて行く事なのです。
憑依とインスピレーション(協力)の違いは、憑依は耳元で聞こえるのに対しガイド(守護霊や指導霊)からのそれは、心(胸)の底から湧き出る思いの違いです。
インスピレーションを得るためには八つの生活規範を日々の生活のなかで行うことで徐々に可能となります。ひいてはそれが人格を高めることにつながり霊格(心)の向上になるのです。
八つの生活規範(決して右にも左にも、上にも下にも、偏らないこと)
物事を正しく見る(自分勝手な、自己中心的なものではなく、ありのままを第三者の立場で見る)
正しく思う(思うことは行為につながる心の動作。個人的価値観や自我我欲で思わない
正しく語る(語るということは言霊となって相手に伝わるが、言葉は多すぎても、少なすぎても相手に正しく伝わらない。自分の心に問い、相手の立場に立って語ることが調和につながる)
正しく働く(生活のための仕事に対して不平不満の心が存在したら、既に感謝の心を見失っていることになる。また労使の関係は相互理解を根本としなければ正しい発展とはならない)
正しく生きる(私たちは目で見た現象面だけで判断をしてはならない、人間の業想念は自己保存、自我我欲の生き方のなかで更に上塗りされて不調和な心を作り出していく)
正しく精進する(真実、己の心に忠実な、正しい生活に励むよう実践すること)
正しく念ずる(正しい心の念と行為が幸不幸を造りだす。天の意識と同調することは自分自身の正しい念と行い以外にない。)
正しく瞑想する(一日の生活を終えて心の調和を図り、反省の瞑想は己の霊域を清浄なものにして囚われのない調和された心を創造し磨いていく。)
気がつけば
悟りも己が
胸のうち

 
 
 

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Posted by kansindo