ありがとう『一握りの土』

昨年、Aさん45歳、保健室女性教諭のお話しを聞かせていただいた。

朝起きられないため食事の支度に時間が取れない、食欲がない、眠れない、倦怠感で体に力が入らない。死を考える。

Aさんの実母と夫の不仲に苦悩して心身ともに弱り果てていて、薬を取り換えるだけだという心療内科に通院しておられた。うつ症状が出ている。

問題が解決したわけでもなく、うつ症状が消えたわけでもなく相変わらずの倦怠感と無気力感にムチ打って通勤している。

悩みの内情は人それぞれあるのですが、これまで『死にたい』という言葉を口にした人との会話のなかでいつも私は質問をします。

『あなたは何のために生きているのか。』

『何故、苦しくとも生きねばならないのか。』と

この問いかけにご自身が納得いくような答えをした方はいまだにおられません。

勿論、わかっているようならば私と話し合う機会はなかったでしょうし、生きる目的がわかればこの様な疑問も苦悩もなくなるでしょう。

問われてみて初めて『何のために生きているのか。』

『何故、苦しくとも生きねばならないのか。』を深く考えたということです。

大地から一握りの土を手に取りそれを地球の大きさと比較したらとてもじゃないが比較のしようがありません。

国連の『人口白書』によると世界の総人口は現在70億人とされています。

地球上に生息する動物、魚介類、植物、昆虫、爬虫類、微生物、プランクトン、などこれら生命体の数はと考えると無限大の数となり計測不可能でしょう。

これらの生命体の数と単純に比較するだけでも実は70億人の人間一人一人の地上にいただいた命は一握りの土と同じほど稀なこと。

『人に生れること難し』という言葉があります。人間として命を戴けたことはそれほど稀なことで尊いものであろうし、この命を全うすることが根本的な生き方であろうと思うのです。

家族、子供がいる立場であっても苦しみゆえに自殺を考える。自分の子供がもし同じことを考えたらどう思うのだろうか。苦しみのためとはいえ現実に自分自身がそのようなことを考えているのです。

『何のために生きているのか。』

『何故、苦しくとも生きねばならないのか。』を知るなら簡単に死を考えたり絶ったりすることはなくなるでしょう。命の尊さを心に落とすなら。

苦しくともいま生きられることは有り難いこと。だからありがとうです。

相手を変えようと思えば苦悩しますが、自分が心の置き方を変えると苦しみは改善できるものです。

何故なら苦しみは自分の心が感じて作り出したものだから。

うつ病は他に原因を探しては見つかりませんが、自分の心の傾向性(癖)に気づけば回復に向かい始めます。

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