大きな木になるには

2020年3月7日

就職活動を称して就活というようですが、若い人たちの仕事への取り組みや事情をみていますと、数か月で仕事を変える、あるいは契約期間が切れるから次の仕事を探さなくてはならない、等々、割と短期間で変わることも多いようです。
企業の事情も30年前とは随分と変わってきてはいますが、若い人たちの仕事に対する考え方も変わってきたように思われます。
一つの仕事を長く働くという意味では、今の時代は必ずしもそういう考えばかりではないところも伺えますし、企業自体の雇用形態が随分と様変わりしました。
本当は安定した職場環境を誰もが望んでいるのでしょうが、現実はそうもいかないところもあります。
厳しい世の中ではありますが、「職場は変わっても職種は変えない」こういう一つの考えをもっていることのメリットはとなると、その道のプロになれるという点だと思うのです。
職場というのは、どうしても、人間関係の不一致から我慢して、我慢して働くこともいつかは限界がくることもあります。
しかし、自分がこれまで続けてきた仕事の内容まで簡単に捨ててしまうのはどうかと思うのです。
やってきた仕事に誇りを持ち、次の職場でも同じ仕事を続けていくことで、「〇〇のことならあいつに任せよう」というくらいになる。
自分が辛抱して続けてきたことが報われる瞬間です。
信頼を得るということは辛抱して自分のスキルに磨きをかけることでしょう。
そうしてこそ初めて、職業という幹の太い樹になれると思うのです。
大樹になるには四季の風雪に耐えて成長する過程が欠かせません。
自分のなかで、これで十分だと考えるか。
いや、まだ足りないと考えるか。
こういった紙一枚の考えが、
大きな成長と成果の違いを生みだしていくのだろうと思います。
よく聞く言葉ですが、「何をしたらいいか」という模索です。
しかし、「何をしてはいけないか」を知ることも大切だと思うのです。
そして、いくらになるかと、お金の勘定が先にありきも解りますが、そうではなく、人にどれだけのことをしてあげられるか、という姿勢も人間が大きくなるには必要でしょう。
※きょうも最後までお読みくださいまして感謝もうしあげます。