大宇宙の意識

2012年9月15日

人はどこからきて、どこへ行くのか。私たちがこの地上に生れてくるということにどんな意味があるのだろう・・・・・。
地球は、太陽は、月は、生きている大自然は、それらと私たちの関係はどのような仕組みになっているのだろう・・・。
魂とか、心というものは実際に存在するのだろうか。もしあるとすれば、どのように存在し、どんな目的があるのだろうか。それとも全く関係のない偶然的な存在なのだろうか。
これから何回かに分けて投稿する諸問題は、人間の存在、心、宇宙の意識、人生の目的、苦楽の様々な姿、この世とあの世、大宇宙と人間の関係についてです。
それは、これまで“ナゾ“とされていた4次元以降の多次元の問題にまで分け入って、それを知り得るかぎり解明しようということです。
このブログを読んでくださっている皆さんは、そんな未知の世界のことは不可能とみる人もいるかも知れませんが、私の体験では、人間はそのまま小宇宙を形成しているものであり、苦悩や幸せの諸相は、自身の『心』と『行為』が生み出していると言えるのです。
これらの問題について記述していきたいと思う。
さて、少し科学的な分野に立ち入った内容もでてきますが、私たちの住んでいる地球、大宇宙は、あらゆる生命と物質を生み出しているところの源であります。
もし、地球や宇宙がないとすればどうなるだろう。私たちの存在自体がないはずである。
大宇宙があって私たち肉体人間が地球という場で生活している。
しかし、その大宇宙も、よくよく調べてみると、私たち人間同様に物質からできている。
光という粒子が様々に結合し、あるいは離れることによって空間や個体をつくっている。
この事実は、今日の科学で証明しているところであり、否定はできない。
ではその光りの粒子は何でできているか。偶然か、それとも何かの意思によって動いているのかとなると、科学の分野ではいまだに、未解決である。
未解決ではあるが、自然科学者のなかには、これは偶然ではなく、何らかの意思が働いているようだと、考えられるようになってきている。
この大自然界は、そうした目に見えない何かの意思の元に動いており、そうしてその作用は相互に働きかけながら共存するように仕組まれているということです。
身近な問題を例にとってみよう。私たちは空気を吸って生きているが、その酸素の量は21％です。
それが10％に減ったり、逆に50％に増えると生きていけません。吸収された21％の酸素O2は体内の諸器官を通って体外に吐き出されるが、そのとき、二酸化炭素CO2に変わっている。
自動車の排気ガスも同じように二酸化炭素と、その他の化合物となる。
空気中に戻った二酸化炭素は、こんどは植物が吸収する。植物は、二酸化炭素を源として、地中からは水分と養分を吸いあげ、太陽の熱と光の合成によって澱粉や蛋白質、脂肪、糖分をつくる。
私たち人間の血や肉は、こうした植物から得られることで生命活動を可能にしているのです。
これらは全て必要なエネルギーであるということです。こうしてみると植物と人間は、空気を媒体として、このように相互関係にあることが理解できます。
空気については人間と植物の間をいったりきたりすることによって空気の生命を保持しています。
このことを循環（仏教では転生輪廻）といいます。こうした相互関係の大自然の法則は、私たち人間社会についても言えるのであり、すべてのものが、そうした関係において成立し、一方において、そうした関係をさせているものは循環という宇宙、大自然界の法則であるといえるのです。
先にもふれたように、こうした循環というものは、偶然に存在しているものではない。
空気にしろ、植物にしろ、水にしても、何千年、何万年経っても、減りもしなければ、増えもしないし、ある一定量の質量は常に保持されている事実を知るならば、なおさらのこと、循環の奥にかくされた何者かの意思・・・。意志の働きを見逃すわけにはいかないのである。
大宇宙、大自然界には、それを支配している意識、心というものがある。
通常、意識とは人間の物事を認識する力、あるいはそれを支配しているものと解すが、大宇宙にもすべての物の根本である『仕事を為し得る能力であるエネルギー』が同居している。
エネルギーは一般的には目に見えないが、しかし、存在しているのは事実である。
それは異なった次元の世界に存在しているから、理解はできても見ることができないだけである。
物質的次元は、もっとも個体的で不安定な世界であるが、しかし、ここに次元の違うエネルギーが同居しているのだ。そして無機物質のエネルギーより、有機物質と同居しているエネルギーの次元は遥かに高次元であることを理解する人は限られている。
（説明ー有機物は、ものすごく単純に言えば、石油や木のように燃やせば水(水蒸気)と二酸化炭素が最低でもできるものです。）
また、私たちの肉眼で確認できなくても存在するものは多く、その数や種類は天文学的なものといえるだろう。見えないから存在しないということにはならない。現に、空気も酸素も電子も磁力も肉眼では見ることができないが、エネルギーとして存在している。
肉眼で認識できる存在のなかに、見えないエネルギーである４次元以上の世界が同居しているのです。これは『色心不二』という仏教用語でも宇宙の姿を表現しているのである。
色は見える形のある世界、心は見えない形のない、不二は二つではないという意味。
もうおわかりでしょう。形のある物質のなかに形のない見えない存在が同時存在していることを。そして私たち人間の肉体にも、通常は見ることができない心（魂）が同時存在していることを。
このように木には木の生命意識があり、動物には動物の意識が、鉱物には鉱物の意識エネルギーが存在しているし、万物に存在する意識のうえに、それを支配する大きく広大無辺の意識エネルギーが存在することを否定できる人はいないだろう。
私たちの住んでいる地球も、太陽系の小惑星で、他の惑星群と三万数千個からなる衛星や小天体と、秩序を保ちながら自転、公転している。
人間の知恵と科学によって、送り出された宇宙船は、やっと月や火星まで到達することができたが、太陽系のこうした神秘からみると、いかにも小さいという感じがぬぐえないだろう。
さらに人知の及ばない宇宙の運行を見るときに、私たちはそこに、想像も及ばない宇宙の意識、物理的エネルギーの存在を認めなくてはならないはずである。
恒星や惑星が、もし秩序整然と運行していなかったら大変なことになるだろう。地球など、どこへ飛んで行くかわからない。
こうした宇宙の秩序をみるときに、私たちはそこに、偉大な者の存在を無視することができないといえるのである。