輪廻転生の目的


 
蓮の花は汚れた泥沼の中に根をおろし、そこから養分を吸い上げ、その環境下で見事に綺麗な花を咲かせている。
澄んだ清流には立派な蓮の花は咲くことができない。
人生には辛いこと不条理なことが多く、苦悩しながら日々の生活を暮す人も多いでしょう。
しかし辛さは心磨きのプロセスとして必要なことなのです。それなくして真の幸せへの気づきはないでしょう。逆境が人の心を成長させてくれます。
変えようの無い現実もあります。そのようなときは、そのことばかりに心を向けず、肩の力を抜いて受け入れてみることが大事であろう。その瞬間に先が見え始めます。
そして、ひとつの試練をこえたときに、蓮の花のように立派な花があなたの心に咲くでしょう。
人間の、人と比較して少しでも物質的、経済的に豊かであれば幸せとする価値観は豊かな心とはいえない。
しかし人間は欲を持ち合わせた生き物で知らず知らずのうちに、際限の無い、より豊かさを目指しているものですが、物質経済の豊かさを求めると上限がなく満足は底知らずとなる。
今は満足しても明日には再び欲望を満たそうとしている自分がいるものです。
ですから欲しいものに心を動かす習慣をつけていると更にお金が必要になり、不足が生じてくる。
その為にまた無理して働き、お金を得ようとすれば心と生活に潤いがなくなり、殺伐として家族が言い争いをするようにもなろう。
また、うつ病になる人もいる。簡単なことなのだが、必要なものにお金を使う習慣に切り替えればよいだけのこと。
欲しい物ではなく、必要な物という生活は無理がなく、物を大事にもするし、足ることを知った生活になる。仏教でいうところの『知足』である。
夫婦が二人合わせて40万の月収で4千万の家を新築した家族のご主人が体調を崩しうつ病になりローンの支払いが困難になった。
すると、これまで以上に心の病は深刻になった。新築当初は親の協力を期待して組んだローンではあろうが、どう考えても無理がある。その無理はなぜ起きたのか。
分を超えた欲望からである。人間の欲の発端となる五官(眼、耳、鼻、舌、身)としての欲は生きるための欲望として備わったものであるから否定するものでもない。
だがこの五官に振り回されて物事に執着すれば心の安らぎは遠のくばかりです。
欲を持ち合わせた人間ですが悟れば仏です。煩悩即菩提とはこのようなことをいうのでしょう。
煩悩即菩提への道は『知足』を、心の一番深いところまで落とすことであって、誰もができる気づきの心です。
そして今の環境、逆境を拒否せずに受けいれて、その中で精進すればこそ心も大きく成長の大輪を咲かせるでしょう。
不遇を嘆いて不満や愚痴を言っても好転するどころか更に苦悩が増すだけです。
死なない程度の病はしてみるのもいいだろう。私自身も過労で倒れて死線を越えてきた人間です。
試練は肥しです。禍は嫌なもの、体験したくないものと忌み嫌うだけではなく、渦中にあっては如何に苦悩を少なく安楽な心で乗り切るかを学びたいものです。
私達にその姿勢があれば心の波も静まるときがくるものです。また人の痛みがわかるようになれば人を許せるようにもなるものです。何故なら、誰にも慈愛の心が宿っているからです。
それを再発見するための、この世の人生であろう。
『人は幸せになる為に生れてくる』とは言いますが、実際は『幸せ』、『不幸せ』というものは、とても抽象的であり、その人の境涯によっても違い、価値観によってもちがうものです。
同じ環境にいながら、一人は『不幸』だと言い、一人は『感謝してる』、『幸せよ』、という。この違いは本人の受け止め方の違いによるものだということです。
幸、不幸は、魂を向上させるための人生航路の過程において生じてくる生活要素であり、暮らしの一コマにすぎないのです。人間はこのような『幸せになるため』という表面的な言葉のためにこの地上に輪廻してくるのではありません。
あくまでもその奥にある魂の向上が人類の生きる目的なのである。
だが、この3次元世界の地上生活は肉体を持って生活するだけに、五官に翻弄されやすい環境ではあるが、逆に心さえ調和できた生き方をするならば、この上ない調和された自然環境でもあるのです。
天の意思によって創造された宇宙環境のなかの地球に降り立った人類の目的は、輪廻転生のなかで、ただ一点、魂の研鑽と地上人類の楽園建設という目的のために何度も何度も生まれ変わっているのである。
小さな試練も大きな苦悩も、目先の幸せという言葉に執着すると超えることが困難になってくるが、今こそがチャンスと受け止めて、自分の魂を向上させ、更にステージアップすることを目的とするなら、逆境も、試練も、耐え忍ぶことができ、やがて山の頂まで到達できるであろう。
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