暴言と算術


今回の投稿も事実をそのまま掲載しますが、これは決して単なる批判中傷を目的とするものではないことを申し上げておきます。その点は最後までお読み頂ければ真意がご理解いただけるものと思います。
あらゆる分野における科学の発達も科学だけが独り歩きする傾向は必ず公害をもたらし、人類に警鐘を鳴らすことになる。
それは技術や資格の分野においても同様のことが言えるのではないか。
特別な技術や資格を持ち得た者が、その技術や資格の上にあぐらをかいて増長慢になり、驕り、高ぶることは、人間のとしての根本的愛の欠如といわねばならない。
人は愛の欠如により人を傷つけ
知足の欠如により守銭奴となる(知足とは、足ることを忘れた限りない物欲)
(ある方の投稿)
投稿例1、『いま通っている心療内科を変えようか迷っています。
私は不眠症が続くので、とある心療内科に通っています。そこでは生活環境や生育暦など詳しく聞かれましたが、なんとなく馴染めないというか、臨床心理士の資格をお持ちの先生なのですが、私の主人のことを「欠陥商品」と言った事が一番ひっかかります。
そのような暴言、心理職に携わっている方がおっしゃるものなのでしょうか?
確かに主人は変なところもあるものの・・欠陥商品と言われると、まるで私自身も否定されたような気がしてなりません。
この医師を知っている友人にどう思うか聞いてみたところ、「あの先生はいい人だから、仕方がないのよ~」の一点張りなのです。
その医師のことをすごくいいおじさん・・という友人もなんだか信じられなくなり・・
心理職に携わっている方、あるいは心療内科にかかった方、私の感覚は間違っているでしょうか?
「欠陥商品」と言われたことが、納得いきません。
それとも、そのくらいのレベルの暴言はおっしゃるものですか?
例えば患者に真実を言い、目を覚まして欲しいときなど。
医者変えた方が無難でしょうか?』(ここまでが投稿内容)
さて、ブログを読んでおられるあなたは、この方の投稿内容どう考えるでしょうか。私のところに来る相談者でも、うつ病です、統合失調症です、摂食障害です、パニック障害ですといって精神科や心療内科に通院している人たちが共通して話すことがあります。(私のところに相談にみえるということは、これまで改善されてないから)
体験者が語る主治医による発言のいろいろ。
『あなたは根がネガティブだ。』
『あなたの生き方はマイナス思考だ。』
『そのような悪い癖を直さないと、あなたのうつ病は治らないよ。』
『言われたとおりに薬を飲まないのなら通院しなくていいよ。』
医師にこのような言葉を言われて通院する気持ちがなくなった、失望したといってくる相談者は多い。人間を否定しているとも解釈されしまうような発言は医師が使う言葉としては不用意な禁句だと思うのだがいかがだろうか。
投稿例2、カウンセリングを主眼に置いて相談に行きたいのですが、メンタルクリニックか、カウンセリングの相談室か・・・などで迷っています。
メンタルクリニックの様な所で、相談も医師が請け負う場合(カウンセラー不在で)そういった医師は、例えば、最低でも臨床心理士レベルの知識を有しているのか、疑問を持ちました。
医療知識は豊富でも、心理学的にはどうなのか?カウンセリングの様な相談は、医師とカウンセラー、どちらに相談した方が良いとかあるのでしょうか?(ここまでが投稿内容。)
この方の場合、カウンセリングを希望されるなら臨床心理士さんのほうが良いと思うのですがどうだろうか。
心療内科医の場合話しを聞いて解決というよりも、いまの実情では医学的な治療つまり、薬物治療などが主流で専門のようです。
私が、これまで相談を受けてきた方々の話しの内容をまとめてみると大体そのような流れが多いことがわかりましたし、大概は症状を聞くだけでゆっくり話しは聞いていただけないようです。
クライアントが多くて一人に長い時間を取れないということや、一人に長い時間を取ることは院の経営上効率的ではないということや、長い時間のアプローチの割には診療報酬が少ないということや、薬を投薬して短時間で回転させたほうが利益率が高いということなどがあると思われます。
カウンセラーに話しを聞いてもらうだけでも気持ちが落ち着くという方もいるでしょうし、症状の程度によっては医学的な投薬治療が一時的に必要かなと思える方もいます。
話しを聞いてもらえるという意味では精神分析医が条件的によい面もあるでしょう。
投稿例3、『臨床心理士を人の気持ちを察したり、落ち込んだ時や悩みを解決するのに長けた人と思い込みがちではないかという印象を受けました。
私は複数の臨床心理士さんにカウンセリングや認知療法を受けましたが、患者である私の気持ちを統計学に当てはめようとする人が多かったです。
みんなそうだとはいいませんが、私の気持ちなんか理解しようともしてくれなかった。何かしらマニュアル通りという感じがして、私の心に伝わるものを感じ取れないのです。
それならば人生の達人に相談したほうがずっと良いアドバイスが貰える。とすっかり臨床心理士アレルギーです。取得するのは大変な資格なんでしょうけどね。
医師も合わず、一時期ドクターショッピング状態でしたが、ようやく私の悩みに目から鱗が落ちる言葉をくれる医師と出会えました。
結局、医師も心理士もクライアント(相談者)も人なんです。心理学の知識がいくらあったって、目の前の人の心の問題を助ける言葉を持っていなかったら、全く役に立ちません。
相手の資格だけでは良し悪しも推し測ることが出来ません。良い人に巡り会うまで探すしかありません。』(ここまでが投稿内容)
 
投稿例4、精神科の先生も、かなり勉強なさって、臨床心理士と同等の知識をお持ちの方もいると思います。
ただ、基本的には精神科の先生と臨床心理士ではアプローチが違います。
精神科や心療内科の先生は薬などで症状を無くすために体にアプローチする傾向があるし、臨床心理士は、定型文というか、マニュアル的というか、一応カウンセリングで症状の原因を探るアプローチをしてきます。
どちらも大切ですので、理想は臨床心理士カウンセラーもいる精神科や心療内科ではないでしょうか。
精神科医師の役割は、薬物による治療が必要な、精神疾患(統合失調症やうつ病など)の患者さんに対応する治療です。
精神疾患になる前の段階の心の病は、カウンセリングで何とかなる範疇であれば、臨床心理師さんの役割だと思います。(ここまでが投稿内容)
投稿例5、通院先の医師は
心療内科に通院しています。ゆっくり話を聞いてくれ、症状や悩みに対してどうしてみたらのアドバイス、考え方の持って行き方等のアドバイスを下さいますので薬さえ出せば的な医師ではないですから、信頼して通院出来ています。
投稿例6、私(女性)が内科に行き『喉が痛いし熱もあるので、風邪をひいたと思います』と言ったら、医者の顔つきが一変し、凄い形相で、『あなたは医者か?風邪だとなぜわかる?』と長々と説教された事がある。
私の言い方がよくなかったんだなぁと思ったから謝った。
そして言い直しを求められ、『喉が痛いくて熱があります。』と言い直した。腹が立つより、具合が悪いから行ったし、自分の体の状況を伝えたいだけで悪気があって言った事ではないのに、説教され悲しかった。
それを教訓に病院に行った時には、症状だけを言うようにしてます。
でも、患者は症状を言う。結果は医者が判断する。そういうものなんだろうね。
それにしてもあれだけ向きになって形相を変えて言わなければならないことなのでしょうか。私にはこの医師の傲慢なプライドという本質が見えたような気がします。
しかも、注射一本して終わり。
でも熱が下がらないし、具合が悪化したから、次の日に別の病院に行った。そしたら、レントゲンを撮り肺炎を起こしかけてると言われ、朝晩通いで点滴をした。
夜も8時過ぎ、時間外に毎日、点滴してくれた。先生のご厚意に心から感謝しました。
今回の風邪では気づいたけど、未熟なのは医療技術だけでなく、人間も未熟な医師だと気の毒にさえ思えたが、貴重な経験をしたと思っています。
以上が投稿者による様々な体験から発せられた言葉である。
医は仁術、それぞれの体験によるご意見を記述してみましたが、一つの精神疾患という分野において仕事を成すときに必要な医師の国家資格、臨床心理士、カウンセラーなど、優秀、且つ、立派な資格であることは間違いのないところだと思います。
しかし、昔の言葉にある医は仁術という言葉が意味することは『医療は単なる技術や資格ではなく、人を救う道である』ということです。
悲しいかな、現代は医術を算術にして、金を稼ぐことに夢中になって大事なものを忘れてしまっている輩も多いのには寂しさを感じてしまうのである。
医は仁術であるという、この言葉は、特に江戸時代に盛んに使われた言葉だとされていますが、医師である前に人間であるということ、そして相手もまた人間であるということを忘れてはならないだろう。
医師も一個の人間にしか過ぎないことは十分承知はしているが、立場上、医師の心から発する言葉はクライアントに対し、とても影響を与えるものであることを踏まえて発言しなければならない。
言葉は言霊であり、その人の人間性、人格というものが実によく表現されるのである。
それによって勇気づけられ、あるいは逆に失望したり、傷ついたりということが現実にあることも否定できない。ことさら上から話さなくても同じ、目線で聴き、話せば心は通じるものである。
人生相談のパーソナリティーを務めておられる、人間味の溢れる医学博士の森田幸一郎先生(87歳)は『現代は忍耐と思いやりに欠けた世である』と言われております。
きょうも最後までお読みくださいまして心から感謝もうしあげます。またの訪問をお待ちしております。ランキング参加しております。、下のバナーをポチッとクリックして頂ければありがたいです。^_^;