乱獲・食糧問題・異常気象

乱獲

近年、自然の気象状況を何かしらおかしいなと感じることが増えてきているのは私だけではないはずである。

異常気象、食糧危機、人口問題、この三つは相互に関連し合って動いているが、これについて、さまざまな見方がなされているので取り上げてみたい。

まず気象については、太陽、月、地球の自転公転によって、その条件の基礎がつくられていることは科学でも気象学でも説明のつくところです。

だがしかし、寒暖、風、雨、晴天の何れかの一方に片寄ると地上の営みに狂いが出てくることは過去の経験からもわかる。

かつて地上に人類が住む以前は、火山爆発と雨のくりかえしがつづき、氷河時代を何度も現出した。

これは火山爆発の降塵(こうじん)が天空に舞い上がり、層ををつくり、太陽の熱・光を遮断したため地上の気温を下げたからである。

今日、冷害や干ばつが世界の各地におこっている。

原因の一つは熱消費の増大であり、排煙、排気ガスの塵が天空にのぼり、層をつくりはじめているからである。

オゾン層の破壊もそれである。

もう一つ気づかなければならないのが地上に住む人類の想念と行為によって、地軸の位置、自転のリズムを変化させていることにある。

この発言については完全否定されるであろうが、敢えて述べておく。

現代科学はさまざまな見方で地震や火山活動を捉えようとしているが、物理現象の背後には、常に人間の意識が強力に働いているということを理解するようになれば、万象の真の姿がハッキリと捉えることができるだろう。

人間のからだの五臓六腑と五体は自律神経や運動神経によって支配され動いているのだが、その自律神経を支配しているのが脳であり、その脳を支配しているのが精神(心)である。

つまり、人間は魂によって支配され機能しているということは明白であろう。

このように気象の基礎条件も少しも変わらないが、地上に住む人類の想念と行為が人口の増大に比例して、さまざまな異常気象を生み出しているということを否定できる理由はないはずである。

アフリカの大干ばつ、ソ連、中国、インド等の食料不足と貧富の差、これはいったいなにがそうさせたかといえば、それは前述の説明を理解されれば自ずと明らかであろう。

気象は天然の産物であり、人間の生活行為と直接無関係と思われるが、例を今日の公害に見れば、気象も人為的に左右されることは説明を要しないと思う。

人口問題は、食糧生産と密接に結びつき、地球は満員という見方もあるが、しかしまだその余力は十分ある。

問題は現時点の人びとの意識構造(政治理念、民族意識、人種差別、経済の考え方等)に問題があり、バランスを欠いていることで歪みが生じていることであろう。

一方の国は食料があり余り、他の国では餓死者が発生すること自体、調和された地上とはいえないだろう。

こうしたアンバランスがなくなり、天然の気象条件に適した方法で食糧生産が行なわれ、技術開発を平均的に進めていけば、地球の人口許容量はまだまだひろげられる。

今日現在の世界の人口は、71億2729万1970人です。

世界の人口は、1分に137人、1日で20万人、1年で7千万人、増えています。
世界中で、1年に6千万人が亡くなり、1億3千万人が産まれます。
地球の人口は90億人となった時が飽和状態で限界がくると思われる。
貧富の拡大、温暖化など問題が山積です。
石油の枯渇が近づき、表土と森が失われています。
水と食料が、病院と学校が不足しています。
今のような生き方では、人の生活が、太陽と地球からの恵みを、超える日がくるだろう。
戦争なんかしている場合ではありません!
独り占めでなく、分かち合って、共に生きなくては。
今、生きてる。それだけで尊いことなのに地上でも、海上でも領土を主張して過激な行動をしているときではないはずである。

人道的配慮を欠いた食料乱獲問題の一例を紹介しよう(以下、産経新聞から)

虎網漁
五島列島・奈良尾港(長崎県新上五島町)から出港した遠洋巻き網漁船「第28野村丸」(135トン)の魚影探知機が大きな魚群を捉えた。
「よし、このあたりだ。集魚灯をつけろ!」。昨秋、漁労長の吉本洋一郎(66)がこう命ずると、5隻の船団は巻き網漁の陣形を整え、集魚灯が漆黒の海面を照らした。
「これは大漁だ…」。吉本がそう思った直後、レーダーに別の船団が近づいてくるのが映った。
「虎網の連中だ!」。まもなく400トン以上もある大型漁船が野村丸の数メートル先にまで接近してきた。ぶつかればこちらの損害も大きい。吉本はせっかく見つけた漁場をあきらめざるを得なかった。
中国漁船は魚群を自力で探そうとはしない。漁場をよく知る日本漁船が集魚灯をつけたのを見計らって横取りするのが、常套手段なのだ。
しかも「虎網漁」と呼ばれる新手の漁法を編み出した。400~500トンの大型漁船が強力な集魚灯で魚群を集め、長さ1キロ以上の袋状の大型網に魚群を追い込んでホースで根こそぎ吸い上げる。
一回の漁に要する時間はわずか1時間余り。乱暴なやり方なので魚は傷むが、巻き網漁の数分の1の人手で数倍の漁獲量を見込める。網を広げた時に袋状の部分がトラの顔のように見えることからその名が付いたという。
野村丸が被害を受けたのは1度や2度ではない。吉本は憤りを隠さない。「とにかくむちゃくちゃさ。
他の船が漁を始めたら接近しないという日本人漁師の常識がまったく通用しないわけよ。『どうせ日本の漁船は逃げるだろう』と図に乗ってるんじゃろ。ケンカしたら国際問題になるし、船が損傷したら大変なんで悔しいけど泣き寝入りしかないわけよ…」
東シナ海でのサバ・アジの良好な漁場は、日中両国の排他的経済水域(EEZ)が重なり合う「日中中間水域」にある。日中漁業協定により、両国の漁船が自由に出入りできることになっており、どんな乱暴な操業をしようと日本側が一方的に摘発できない。
ここで中国漁船が虎網漁を始めたのは4、5年前から。年々その数は増え、昨年1年間だけで、水産庁は約280隻の虎網漁船を確認した。その多くが福建省や浙江省を拠点にしているとみられる。
これに対して、この海域を漁場とする日本の漁船はわずか10船団50隻余り。しかも日本は過去の乱獲への反省から、巻き網漁船の集魚灯の強さや網目の大きさ、漁獲可能量などを厳しく規制している。
中国にはそんな規制はない。というより、中国当局は虎網漁船の操業実態をきちんと把握していないとみられている。虎網の網目は小さく稚魚や小魚まで吸い取るため、東シナ海の水産資源はすさまじい勢いで枯渇しつつある。
虎網漁船がさほどいなかった平成21年の長崎県のサバの漁獲量は9万1千トンだったが、24年は6万8千トンに激減した。アジの漁獲量も21年の5万2千トンから24年は4万6千トンに減った。
15歳から船に乗り、東シナ海の漁場を知り尽くしている吉本は、魚群がかつてないほど少なくなったと感じている。
「虎網漁のせいとしか考えられん。連中には子や孫の代まで資源を守るという考えはないので稚魚も関係なく捕っていく。今もうかればいいんじゃろ。彼らが集まる海にはもう行かんよ…」(ここまで)
このニュースから何を感じるだろうか。
異常気象、食糧危機、人口問題は地球人類の責任である。
それぞれの責任において調和された生活、つまり人類は皆兄弟という人間の原点に立って処理していくならば、この問題は明日にも解決していくであろう。
しかし、今のままの状態が続けば、食糧危機を発生せしめ、問題を深めていくことになりかねない。
自己都合だけの想念と行為は、やがて自らを滅ぼし他をも滅ぼすことになると気づかなくてはならない。
※地殻変動、地震、異常気象、天変地変については、折を見て投稿したい。
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