プライドの壁

私の整体院では毎月400回前後の施術を行っている。来院の頻度は一人の方が月に1回~4回ないし8回と個人の状態にもあり決まりはない。来院される方々の症状も千差万別で一人として同じということはありません。

 ここで一つの症例を紹介します。                                          10歳の子供、学校の健康診断で指摘されて総合病院に行った。脊椎側弯症と診断されて装具(脇の下から腰までのコルセット)を装着、風呂に入る時以外は24時間の装着を義務付けられた。

当然、子供の体には相当の負荷が掛ります。親が見ていないところでは外していたようです。学校でも、寝るときでも、苦しくて疲れるし睡眠をさまたげていつもイライラしているということでした。

 整形外科の先生に子供の状況を話して相談したところ、酷く怒られたといいます。              また『整体とかはどうなんでしょうか?』との相談には、『そんなものは無駄です、意味がありません。やめなさい。装具を着けないなら、知りませんよ。あとは手術です。』と怒り心頭で、あとは何も話せなかったということでした。

整形外科で整体の話をすることはこのようなことになります。他を否定することで自らを誇示することは弱い人間の所作。しかし、否定からは何もうまれないでしょう。

これと同じケースが最近2件ありました。どちらも小学生です。やはり親御さんの異口同音の訴えです。『あのような対応では不安でお願いできないですと。』

実は他の患者さんにもこれと似たようなケースがこれまで随分と多く事例があります。 そのたびにいつも考えさせられます。整体師も鍼師も柔道整復師もカウンセラーも医師もそれぞれの仕事に自信を持って臨むことは良いことだと思います。
しかし、自分は有資格者だというプライド、資格プライド、地位プライド、名誉プライド、職業プライド、経済力プライドと傲慢、こういったプライドは人間対人間の対話に不必要なもの。
対話はその根底に心の触れ合いがあってこそ信頼関係がうまれるのではないでしょうか。特に医師と患者、生徒と先生、教わる者と学ぶ者の間に必要なのは信頼関係のように思います。
プライドという不必要な衣をまとってしまうから裸の心が隠れてしまうのだと思えてなりません。                                    自負心(自慢、うぬぼれ)、 
自尊心(たかぶること、尊大に構えること) 
誇り (名誉、自慢、いばる)
自問自答、自己保存というエゴを捨てることの難しさでしょうか。
知識や資格に差はあっても人に上下の隔てはなし。健康に携わる職業に『医は仁術』という心の大切さを説く教えがあります。しかし、医術が算術になっては医療現場から心が失われることいなってしまいます。決してそうなってはいけない。
『病めるもの我が師なり』です。

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Posted by kansindo