生命を育む地球の科学と宇宙の神秘

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アフリカ大陸から大西洋におよそ500キロ、洋上では海からの恵みをいただく漁師たちの姿ある。
そこには雷雲がにわかに姿を現し、波のうねりが大きくなりだす。
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漁師は一刻も早く岸に戻らなくてはならない。
一年で最も暖かい時期に途方もない事が洋上で起きようとしていた。
海の水温が上昇し、表面海水温の臨界点の26度に達しようとする。
そうなると海水は急速に蒸発し始める。
太陽の熱光線によって暖められた海水は水蒸気となり大気中に上昇します。
水の力で形を変えたこのエネルギーが、アメリカ南部の人たちに大きな被害をもたらし、ハリケーンとなって地上の建造物を雨や風の力でいとも簡単に破壊してしまう
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地球は様々な条件が絡み合うスーパーシステムだ。
地球と言う仕組みのなかに大きく関わる太陽と海と大気の相互関係。
上空千メートルで水蒸気は雲となり熱を放出します。
周辺の大気の温度は、数度上昇する。
気温が上昇すると空気はさらに上空に運ばれ、強力な上昇気流が生れます。
雲は上空1万5000メートルまで運ばれる。
積乱雲は大きくなりながら、地球の自転によって渦を巻くようになる。
正に、大自然が創る巨大な発電所でもある。
やがて複数の積乱雲が集まる。そして誕生するハリケーン。
ハリケーンは大西洋を渡り、メキシコ湾に進入していきます。
そのエネルギー源は水温が上昇した海水だ。
太陽が海水を温めることでおきた現象が地上の人間に襲いかかります。
猛威をふるうハリケーン。時速200キロの風が吹けば鉄構造の建物でも紙のように簡単に捻じ曲げられる。
破壊が続く。家屋もバラバラになる。
熱を吸収し、放出することで起こす水の性質が為す人間にとっての災害という現象。
2005年8月29日、わずか12時間で5メートルの堤防を越えてきた高塩によって家屋の殆どが3メートルも水没し、ルイジアナ州の街は壊滅状態に陥り、数10万人の人たちが家を失った。
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被害にあった人たちは運命を呪うかもしれません。
ですが、この嵐をつくりだしたシステムによって全生命が守られているのも事実です。
自然界における気象の変化は常に一定のバランスを保つように仕組まれているのである。
ハリケーンは海水温が上昇し過ぎたときに熱を放出する働きをしています。
熱を地球上で再配分し、バランスをとる仕組みなのです。
この働きがなければ地球は破壊され滅びて生命活動が困難となるというより不可能となるであろう。
人間の身体も風邪のウイルスが侵入することで熱をだし、ウイルスを死滅させる働きがある。
したがって、人間の身体にも熱の臨界点があり、その範囲内であれば必ずしも抗ウイルス剤を服用することがよしとはいえない。
ハリケーンによって大西洋の温度は4度以上さがるとされています。
再び海は元の静けさと均衡を保ちます。
しかし、最大級のハリケーンでさえも地球の壮大なシステムのほんの一部にすぎない。
宇宙から地球を見下ろす人工衛星によって確認できる地球の壮大なシステムが地球規模でつながっていることが明らかになってきた。
目に見えない仕組みにこそ私たちが生きていられる秘密があるのです。
気温、気圧、電気量、大陸のわずかな移動までも人工衛星によって確認できる。
地球には肥沃な土地と痩せた土地があります。
09-message70-026月、インドでは集中豪雨が発生。
雨は一瞬にして道路を川に変えてしまう。
aufcbushfires-164q4ijその頃オーストラリア北部では、山火事が発生。
2934349b033b5bb564eebc8d36d3d539b600bc8c雲の下の上海では氷が降っていた。
このような現象が実はすべてつながっていることが宇宙からの観察で明らかになりました。
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地球を包みこんでいる大気の存在が大きく影響していることもわかってきた。
水蒸気が大気のなかで移動しながら変化していく。
世界の気候は一つの要素が引き起こしている。
殆どの水蒸気が生成されているのが赤道付近。
それは最も多くの太陽光が降り注ぐからです。
水蒸気
輪のように地球を取り巻く水蒸気。
この水蒸気は必ず北極と南極に向かって流れます。
その流れを引き起こしているのが季節風と地球の自転です。
水蒸気は北半球では時計回りに流れます。
巨大な水蒸気の渦が3000キロにわたって広がっていきます。
南半球では反時計回りに流れます。
地球は実現不可能な均衡状態を常に求めているかのように動いています。
水蒸気をふんだんに含んだ風が大地に触れる時、その土地特有の現象を引き起こします。
例えば、インド西部で毎年7月下旬に起きる現象。
暖かく湿った空気がガーツ山脈を噴き上がります。
そして巨大な雲が発生して起きるのがモンスーン。
空から降りそそぐ数10億トンの雨、干上がった土地を肥沃な大地へと変えます。
その雨が中国大陸の水田を満たします。
モンスーンの恩恵を受けるのは35億人。
世界の人口のおよそ半分です。
16-31対象的に世界の反対側では、チリ中部に向かって吹く季節風がアンデス山脈を越えようとしています。
ここは標高が高い事もあり、地上で最も乾燥した場所のひとつです。
20140221035401写真のアタカマ砂漠。
一度も雨が観測されていない場所もあります。
蒸気は命を育むために必要不可欠な要素。
しかし、これもまた複雑に絡み合った要素を構成する一つでしかありません。
大陸全体をも覆う旋風が吹き荒れる南極。
宇宙から見る地球には様々な極限状況が存在会います。
灼熱の赤道と極寒の極致の気温は70度以上の温度差があります。
この気温の差によって、空気と水が地球を巡ります。そして生命を育む目に見えないシステムを推進しているのです。
南極の冷たく暗い海の中、絶叫する南緯60度、そう呼ばれる地球で最も荒れた海です。ここでは嵐や吹き荒れる風によって絶え間なく海水がかき回されています。
これを引き起こしているのが赤道から南極への熱移動。荒波の下には地球全体に影響を与える秘密が隠されています。
アメリカの国土の1,5倍の広さがある南極。半年近く日が昇らない時が続き、冬場には気温が-80度にまで下がることもある。
地球上で最後の未開の地、南極は非常に過酷な環境にありますが、しかし、人間も住んでいます。それは南極の秘密を探っている科学者たちです。
人工衛星からのデーターに加えて、地球環境における南極の役割を解明するため現地で観測を続けているのです。
その結果、南極には特に寒くなる条件がそろっていることがわかってきました。
この極めて低い気温が全ての生命を育む仕組みの一端を担っているのです。
ジャングルれは数千キロ離れたジャングルにも影響を与えます。
地球の神秘と宇宙の意思
こういった地球の営みを観察すると、私達の住んでいる地球、大宇宙は、あらゆる生命物質を生み出しているところの源であることに気づかされるでしょう。
もしも地球や宇宙がないとすればどうなるだろう。今現在の私達の存在はないはずです。
大宇宙があって私達肉体人間が地球という場で生活しているのですが、しかしその大宇宙も、よくよく調べてみると、私達人間同様に物質と、それを支配する意識によって成り立っている。
光という粒子がさまざまに結合したり、離れたりすることによって空間や固体をつくっていますが、科学的には集合と分散の繰り返しです。
ここでも循環の法則が働いていますが、この事実は、今日の科学で証明されています。
では、その光の粒子はなんでできているか。偶然か、それとも何かの意思によって動いているのか、という極微の働きということになると科学の分野ではまだ未解決である。
未解決ではありますが、自然科学者のなかには、これは偶然でなく、何かの意思が働いているようだと説明する人もいる。
この大自然界は、そうした目に見えない何かの意思の下に動いており、そしてその作用は相互に働きかけながら共存するように仕組まれている、ということです。
身近な事例ですが、私達は空気を吸って生きています。大気中の酸素の量は21%、それが10%に減ったり逆に50%に増えると体は維持できない。
吸収された21%の酸素O2は、肺から摂取されて体内の諸器官を通って体外に吐き出されるが、その時、二酸化炭素に変わっています。
自動車の排気ガスも同じように二酸化炭素その他の化合物となって排出されます。
人間や燃焼して排出して空気中に戻った二酸化炭素CO2は、こんどは植物が吸収する。
植物は、二酸化炭素を栄養源として、太陽の熱、光の合成によって澱粉や蛋白質、脂肪、糖分をつくる。
私達人間の血や肉は、こうした植物から得られ、動物も植物を餌にし、さらに魚介類や動物が私たちの肉体を支えてくれています。
こうしてみるとO2もCO2もあらゆる生命体の肉体保存に必要なエネルギー源だと理解できます。
人間と植物は、空気を媒体として、このように相互依存の関係をつくっています。
空気については、人間と植物の間をいったりきたりすることによって空気の生命を保持しているのですが、このことを循環といいます。
こうした相互依存の関係は、私達の人間社会についてもいえるのであり、すべてのものが、そうした関係において成立し、一方において、そうした関係を成立させているものは循環という法則であるといえるでしょう。
私がこれまで述べてきた「人間は大自然に学び、その法則に沿った生き方をしなければならない」という意味はここにあります。
先にもふれたように、こうした循環というものは、偶然に存在しているのではない。
科学も進歩して解明できることが増えてきたのですが、しかし、科学が発見できるのは結果からそのプロセスを探ることによって成されてきました。
生命を動かしえるものの存在はとなると現代の科学では究明できていない。
それは何故かとなると、見えないエネルギーである意思、即ち大宇宙を統べる意思であるものの存在を理解していないからだといえるだろう。
空気にしろ、植物にしろ、水にしても、何千年、何万年経っても、減りもしなければ増えもしないし、ある一定量の質量は常に保持されている事実を知るならば、なおさらのこと、循環の奥にかくされた何者かの意思を認めざるを得ないのではないか。
こうしてみると大宇宙、大自然界には、それを支配しているところの唯一なる意識というものがある。
通常、意識とは物事を認知する力、あるいはそれを支配しているものと解すが、大宇宙にも、すべての物の根本である「仕事を為し得る能力であるエネルギー」が同居している。
エネルギーは目には見えないが、しかし、存在しているのは事実である。
それは異なった次元の世界に存在しているから、理解はできても見ることはできない。
物質的次元は、もっとも固体的で不安定な世界ですが、しかし、ここにも3次元的エネルギーが遍満している。
そして無機物質のエネルギーより、有機物質と同居しているエネルギーの次元ははるかに高次元である。
仏教で説く、色心不二の世界について考えれば、″色″とは、私達の眼でとらえることのできる世界ということです。
その意味で、私達の肉体も(物質)であり、大自然もといえる。
そしてとは、次元の異なった世界に存在するものの意味であり、一般的に私達の眼では確認することができない状態のことを差す。
不二とは二つではない、つまり一つだということですから、物質と見えない働きは相互関係にあり、循環しているものだということになります。
現代のような科学の進んでいない2500有余年前に仏陀は『宇宙即我』の境地に大悟されて現代科学を超える宇宙の真理を会得していたといえます。
このように、大宇宙という物質の世界を支配している高次元の意識、心こそ、godそのものだといえないだろうか。
私達の住んでいる地球も、太陽系の小さな惑星で、他の惑星群と三万数予個からなる衛星や小天体と、秩序を保ちながら自転、公転しています。
人類は、通常太陽暦を使って、年令や時間、月日を定めているが、こうした年月日、時間というものは、周知のように、太陽と地球、地球と月の自転や公転から割り出されたものです。
驚くべきことに、この時間の運行は、百年間に千分の一秒の誤差しかないといいます。
人間の科学と知恵によって、打ち上げられた宇宙船は、やっと月の世界まで到達することができたが、地球の営みを人工衛星からみるにつけ、太陽系のこうした神秘と科学的現象からみると、いかにも小さいという感じがぬぐえないだろう。
この美しい地球の上で領土問題や領空侵犯で他国に強引に侵入する政治姿勢などは正に愚かとしか言いようがない人間の業である。
そして、人知のおよばない宇宙の運行を見るときに、私達はそこに、想像も及ばない宇宙の意識、物理的エネルギーの存在を認めなくてはならないはずである。
この宇宙の意識という存在がなければ地球など、どこへ飛んで行くかわからない。
これらの星は、大宇宙の意識、意思(意志)にもとづいて調和しているから安全であり、こうした秩序をみるときに、私達はそこに、偉大な宇宙の中心的存在を無視することができない。
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※太陽系でいうと太陽が恒星、そして太陽の周りを回ってている水星・金星・地球・土星などが惑星になります。
このように星そのものがエネルギーを持ち光っているのが恒星というのに対し、惑星は恒星に比べて非常に小さいために惑星そのものが光る事はありません。
ただ恒星の光を反射するので同じ太陽系にある金星や木星などは見えますが、太陽系以外の惑星は一部の望遠鏡でしか見る事は出来ません。
ですから夜空でキラキラと光っている星は全て、恒星と考えていいでしょう。
次回は24日(木曜日)投稿予定しております。

※きょうも最後までお読みくださいまして感謝もうしあげます。何かしら参考になりましたら下のバナーをポチッとクリックして頂ければ幸いです。

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