他人のために行動する

5C「他人のため」は「自分のため」
万人が万人おそらく充実して生きたい、充実した人生を送りたい、そう願わないひとはいいないでしょう。
しかし、願っていながらこころに虚しさを抱えて生きているのもまた、現代人ではないのかと思います。
なぜ、こころを虚しくしているか。
古い教えにその答えがあります。
仏教では、自分のために他人を犠牲にするような生き方を戒めています。
何故なのか、それは人間らしい生き方から離れたものだからです。
しかし、社会をみてみると、意識している、していないかにかかわらず、自分の利益のために他人を犠牲にする、ということが野放し状態、大手を振ってまかり通っているのが、この時代だ、といっても過言ではないかもしれません。
時代が時代だけに、人間らしい生き方と対極の状況にあれば、こころが虚しくなるというのも理解はできます。
それでは人間らしくない生き方、というのはどのような生き方をいうのか。
先ず、人間には動物とは違った、理性、知性、愛、慈しみ、良心、道徳心、寛大、というような心の働きがあります。
ですから、人間らしくない生き方というのは動物のように生きると事ともいえるわけですから、本能のままに、感情のままに、ということもいえるわけです。
こうなると、社会生活するうえで必ず問題が発生してきますから、どのようなトラブルがいつ起きても不思議ではないことになってしまいます。
経験ありませんか?感情的になった人が思いがけない行動をとってビックリしたことが。
人間らしくない生き方には許されないようなこともあります。
理性や知性で抑えている唯物的な野蛮性が出てくる事で人の物を奪ったり、盗んだり、暴力行為によって人を傷つけたり、粗暴な生き方になってしまうことです。
人間には動物的な部分もありますが、しかしそれは理性と愛ある精神のコントロール下に置かれた行動であるべきです。
それでは、人間らしい生き方とはどのようなものでしょうか。
「利他を実践する」
仏教はそう教えています。
利他の実践とは、他人のために行動する、ということです。
「自分の人生なのだから、まず、自分のために行動するのがまっとうではないか。他人のためは、そのあとの話だ」そう考えたとしても自然なことで、責めるにはあたりません。
しかし、状況や条件が許すなら利他の実践こそ、心を充実させ、自分の人生を輝かせることも事実です。
私は仕事をするにあたって、いつも他の人たちの健康と幸せを願うときに、自分たちに何ができるのかということをいつも考えながら、そのことを優先して従事してきました。
生活の糧であるお金は必要不可欠なものですが、ここでお金のことを最優先にして仕事をしてしまいますと、どうしても自己都合の仕事になってしまって、結果的には他の人たちのためではない仕事に偏ってしまいます。
このことがどれだけ仕事のためにマイナスになるのかということを知っておかなければなりませんし、仕事の中身が非常に殺伐とした内容の薄いものにしかならないということも知っておかなければなりません。
他を利する心で仕事でも何でも行いますと、意図しなくても不思議と生活の糧はあとをついてきてくれるものです。
男性でも女性でも新人のスタッフが入社してきますと、必ずトイレ掃除から始めさせます。
初心を養うためです。
やるべきことは仕事の前にあるという原点を知ってもらうためでもあります。
汚れ役の業務でも「自分が他人の役に立っている」ということを実感するのはトイレから始めるのも一つの方法であります。
掃除が人を変えます。
「やるべきことがある自分」「役に立っている白分」「必要とされている自分」に気づき、自分の行動に心地よさを感じるように育っていくことが大切です。
その実感は、人間を変えずにはいません。
公共の場でもそうですが、トイレがキレイならこんな気持ちのよいことはありません。
汚れ役を引き受けてくださる方々がいるからです。
仏教の「自利利他」という言葉は、まさにそのことを教えています。
そのままの意味は「自分を利することが他人の利にもなる」ということで確かにその通りですが、わたしは逆に「他人を利することをしていれば、自分の利になるのだ」と捉えています。
論語にはこんな言葉が記されています。
「己れの欲せざるところを、他人にほどこすことなかれ」自分がして欲しくないことは、他人に対してはしてはいけない、という戒めですが、裏を返せば、自分がして欲しいことを、他人に対してなすべきだ、ということでしょうか。
「自利利他」の精神とピタリと重なります。
しかし、他人のためにと思ってとった行動が、相手に思うように伝わらない、と感じることがあるかもしれません。
実際、「小さな親切、大きなお世話」といった皮肉な言い回しもあります。
しかし、それは人によりけりであって、そのような小さなことに心を惑わしては大切なことを失ってしまいます。
何事も勇気を以って為していきたいものです。
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