遠隔浄化が可能な理由

154889794_624AKさんから「いま凄く動悸がして目眩もあり、足元がふらついて怖いです。助けてください。」という連絡がはいりました。
このような症状を聞かされたら普通なら「救急車を呼んだ方がいいんじゃないですか?」となるでしょうが、この方は私に連絡してきた。
話の内容から相当に動揺が感じ取れたし、急を要することもわかりました。
先ずはゆっくりと息を吐いてゆっくりと深呼吸を何度か繰り返すように指示して、その間にこの方(実際は憑依霊)に語りかけながら浄化することにした。
電話から聞こえる私の言葉に耳を傾けるように伝えながら浄化を始めて約3分ほど経ったでしょうか。
間もなく、「ああっ~息苦しいのが治まってきました。動悸も治まりました。」と先方の声がきこえた。
「気持ちも落ちついて、さっきまでの苦しいのと恐怖心が何もなくて嘘みたいです」と。
このような出来事は何も珍しいことではないですが、なぜこういう現象が起こるのか、何故それが解決できたのか。
きょうは少し霊的なことに踏みこんでお話しをしてみたいと思います。
一言でいうならば、霊的な悪影響を遠隔浄化によって事態を収拾したということになりますが、実際はこの浄化もそう簡単なことではありません。
浄化と一言にいっても、体力も必要だし、先ず第一に健康体でなければこういった霊的な問題に関わることはかなり危険を伴います。
私の過去の体験では15年ほど前に一度、8年ほど前に一度、来院した患者さんの憑依霊と対峙しているときにその邪悪なエネルギーに負けてしまって、冷たい変な汗が全身から噴き出す中でその場に倒れこんでしまったことがあります。
意識がもうろうとする中で脈をとると、心拍数が極端に落ちて通常の半分ぐらいしかなく、血の気が引いてしまって足元がガタガタ震えています。
胸が苦しく息ができず、頭をふぁ~っともっていかれて完全に意識が薄れていくなかで一瞬「死ぬかな?」という気持ちがよぎりました。
勿論、仕事は中断、スタッフが「救急車を呼びますか?」というのだが、病気ではないと確信していたので119番通報は断った。
時間の経過とともに少しだけ体が落ち付いてきたので自己浄化をしたのだが、体調が戻るまでには夕方までかかってしまった。
この日の私は連日の多忙によって疲労もピークに達しており、併せて霊的な相談も重なっていた時期でもあり心身共に限界にきていたのでした。
当然と言えばそのとおりで、自分の体力的限界を超えて仕事をしていればこのような事態になるのは目に見えていることです。
しかし、気持ちが前にいっていたこともあって、自分の分をわきまえていなかったことが招いた自己責任の失態でした。
結局こういう失態を何度か繰り返したあげくに、遂に救急車のお世話になるような大失敗をしてしまったのです。
性懲りもなく。
さて、本題にはいりましょう。
先のAKさんの遠隔浄化ですが、この場合の遠隔浄化は遠くにいる人のためにアクションすることによって、そのアクションが相手の背後にいる霊的なものにアプローチした結果の現象です。
しかしアプローチした私の念が直接先方の人に影響を及ぼして変化を起こしたのではありません。
この点が大事なところです。
これまでは自分の霊能力によって成されていると言ってきた能力者の人たちが多いかと思いますが、それは正しい捉え方ではなく違うと思います。
宗教の世界でも教祖の霊能力によって云々といっている場合がありますが、実際はそうではないでしょう。 
何故かといいますと、霊的な現象の結果はあくまでもそれを行う人の背後のガイド(協力者)がいてこそできうることで、肉体をもった人間が一個人で成せる業ではないということです。
その原理ですが、これは祈る人の守護霊と指導霊の霊界からのアプローチ(協力)あってはじめて、受ける人の守護、指導霊にその祈りの念エネルギーを伝達されるものであるということ。
ですから、最大限の結果を頂くためには、祈る人も心をきれいに丸く安らかにして祈らなければいけませんが、そのスピリチュアルエネルギー(浄化)を受ける人も心を丸くきれいにしておくことがとてもだいじです。
祈り(浄化の)を受けた人の守護霊、指導霊が、その人の心の内側からアプローチして初めて浄化が可能となり、現象となって結果がでることです。
従って遠隔浄化でも直接の浄化でも、それを受ける人の心に疑念や拘(こだわ)り、心の不調和があればあるほどその結果は希薄なものになります。
 ですからより一層の効果を出す為には、心の安定が欠かせない条件となります。
世界的にも名を残している正統派のヒーラーはいっています。
「私がやっているのではない、背後のガイドがやってくれている」と。
遠隔浄化に疑念を持つ人もいます。
しかし否定からは何もうまれてはきません。
 本来、一番良いのは、憑依されて心身を乱すのではなく、そうなる前に未然に防ぐことです。
 したがって、未浄化な霊と波長を合わせないことが一番であって、日頃から心のバランスを意識して生活すること、そしてそれを保つこと。
その為に不平不満の心を持たない生き方を心がけること。
愚痴を言わないこと。
怒りの心を持たないこと。
この三つが日頃の精神を調和するための基本と心得たいものです。
仏教ではこのことを「心の三毒」と教えています。
持って生まれた霊感体質、霊媒体質ではあっても、そのせいにして心の調和を無視するのは自らして未浄化な霊と次元を一にするものかと思います。
心を調えることは最良の妙薬であり、霊障に至らない最善策と心得たい。
遠隔ヒーリングという言葉があります。
便利に使われている言葉ですが、この手法はさまざまに異なっていても内容としては同じようなこと、共通するようなことをおこなっていると思います。
良い事ばかり、その効果ばかりが前面にアピールされていますが、ほんとうは多少のリスクもあるということを知っておいたほうがいいと思います。
それは遠隔ヒーリングの送り手の問題です。
もし、送り手のエネルギーそのものがクリーンなものでなかったり、心に不調和なものをもっている人がおこなったり、稀には邪悪な霊に憑依されていることを自分がわかっていなくてそういう遠隔ヒーリングをおこなったりする場合でも、それを受けた人はその時だけは何かしらの変化に一喜一憂するでしょう。
しかし、実際は良くなるどころか、ジワジワとネガティブで邪悪なエネルギーに汚染されていくことになり、体調を崩してしまったことに気づいたときは相当に邪気に汚染されていたり、未浄化な霊に憑依されていたという事実が過去に何度かありました。
何が問題かと言うと、霊的なことに関わる人間の心のステージの問題だということです。
例えば、「レイキを勉強して私もヒーラーになってお金を稼ごう」とか、その他様々なセミナーが巷にあふれていますが、いずれもセミナーそのものを指導する側のステージが高くはないのに伝授するという言葉のもとに、そういったことでお金を稼ぐシステムが蔓延している実態。
他人を癒す能力まで達していない人が遠隔ヒーリングなどを行うと、送り手である自分自身が汚染されたり、未浄化な霊たちを引き寄せてしまって自分では対処できなくなるということがあります。
これと同じようなことが霊能者といわれている人にもおこることがあります。
「霊能者のところに行ってから気持ちも体調も良くなくて」といっておいでになった方がいましたが、やはり汚染されていました。
遠隔浄化、ヒーリング、便利な言葉であって知らない人はいないかもしれませんが、安易に考えてはいけないと思います。
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