業の自壊

業の自壊

人の手によって物が創作されるには心の想像から始まり結果的に形ができあがる。

つまり、想念(思い)がものをつくるのである事は皆さんは既にご存知であろう。

物に限らず運命もまた、自らの想念が始発点となってそれぞれの人生というストーリーが出来上がっていきます。

水面、地表面から蒸発する水蒸気が、一定の飽和点に達すると雲となり、上空の冷たい空気に触れると雨となって降ってくることもまた既に知っておられることである。

それと同じように、その人の絶え間のない想念は、善いものであれ悪いものであれ、ある飽和点に達すると、それはその想念にふさわしい運命となって形の上に現れて来る。

だから、運命を良くしようと思う人は、日々の想念を良い運命が来るような執着のない明るい想念に切り替えなければいけないのです。

いつもは暗い想念を持ち続けながら、善いことが来ますようにと祈ってみても運命は良くならないのです。

いつも嫉妬や愚痴や怒りを持った心でいながら幸せになれますようにと神仏の前で手を合わせてもそれは叶うことがないのです。

ここでブログを読んでくださっている方々に良く考えておいてもらいたいことを角度を変えてお話ししてみます。

近年、平和利用という美名の元に原子力、原爆開発が世界の各国で急速に進められているが、原爆、水爆、中性子爆弾というものは、人間を殺傷する以外には使い道のない代物です。

それらの製造を命じ、また製造している人々の心の中に想念されるものは、この爆弾によって沢山の人々が殺されると言う想念だけである。

多くの人が幸せになりますようにという想念は全くないのです。

だからそれらの爆弾が製造されれば製造される程、人殺しの想念は積み重ねられて増大して行く事になる。

水蒸気が一定の飽和点に達すると雨となるというのが自然の法則であるが、そのように、それらの爆弾が製造されてゆくごとに人殺しの想念は蓄積されてゆくのですから、ある一定度まで蓄積されると、その人殺しの想念が形になって現われるということになる。

これを「業の自壊作用」と名付けましょう。

業とは執着した悪想念のことです。

このことからして、それらの爆弾が戦争という手段によって使用されなくても、ある一定度蓄積されるとその想念(業)の自壊作用によって、それらの爆弾が、接触、取り扱いミス、誤って運搬中に落とすとか等の事故によって自然爆発することが起こってくるということになる。

アメリカでも過去にそのような事故で技術者がたくさん死んでいるし、ソ連でも1957年末から1958年初めに、南ウラル地域で地下貯蔵庫が何らかの原因不明の理由で大爆発を起こし、約1000平方マイルが放射能で汚染されて住めなくなっている。

更にチェルノブイリでは1986年の26年前にも原子力発電所で起きた最悪のレベル7の事故によって立ち入り禁止区域が設けられている。

これまでアメリカ、ソ連は物を破壊せず、人間だけを殺傷する中性子爆弾、殺人光線の製造に重点を置き始めた。

その理由は、旧型の水爆は人間を殺すだけでなくあらゆるものをも破壊し、その土地に数百年も人間が住めなくなるような危険な放射能を残すから人間だけを殺す中性子爆弾、殺人光線の方がより人道的だというのである。

愚かな論理である。人殺しをするのに人道的とか何とかそういうことが言えたものではないと思うのですが、現実にアメリカ、ソ連の指導者たちはそう思っていたのです。

実に恐ろしいことである。今まで度々、核の自己爆発が起こっているということは、早く核爆弾の製造をやめよという警告なのです。

こういう時に、これは警告だと気づいて修正するとよいのですが、今のところ修正するどころか益々製造に力を入れている。

多くの人を殺すことを目的にしている国が、永久に繁栄すると皆さんは思われるであろうか。

個人でも悪いことをし続けていると「俺はこんなことを続けていると、ロクなことにならないなあ」と思うものでしょ。

悪い事を続けていて、善いことが来るということは絶対にない。だから、人殺しを目的とした核爆弾の製造に夢中になっている国は、その想念の自壊作用によってやがて滅びることになるということになるだろう。

私がここに述べている事は、個人に対してだけではなく、人類すべてに向けたメッセージであり人の道なのです。

アメリカ、ソ連と、最近ではイランの指導達が、この道理を知って核爆弾などの製造をやめればよいが、今のままで製造を続けるならば、やがてアメリカ、ソ連は滅びることになる。

更に北朝鮮が軍備の拡張に爆走し、国民を飢えさせているのに、中国やインドも軍備の拡大に力を入れ始めて同じ道を迷走しはじめた。

追随する国々もおなじである。アメリカやソ連は過去の歴史においては悪行を既につくっていたのだが、その上に近年も更に戦争によって殺人行為という悪行を重ねている。

日本も過去において侵略した歴史はあるが、最終的には広島と長崎に原爆を投下されて敗戦となったことが教訓となり原爆は作っていない。

悪を裁く戦争だとか、聖戦とはいっても殺人は殺人です。反省しなければやがてその業は自壊する。つまり国が衰退するのである。

我々、個人においても他に対して怒りを向けたり、攻撃したりすれば間違いなくその業火で自らが自壊して苦しむことになるのです。個人も国も同じことです。

世界を代表して突っ走ってきたアメリカではあるが今のアメリカは失業や経済が衰退し見る影もない。これも自壊作用の表れである。

昨年の3月11日の震災と原発事故を教訓に、本当は日本の原子力発電も自然エネルギーの電力開発に力を注ぐ時代に入らなければならない分岐点に立っているのです。

日本は世界に先駆けるだけの技術開発をできる民族だと思います。やがて化石燃料に代わって、その技術によって自然エネルギーが主流をなす時代があと50年もすれば構築されてくるであろう。

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※文中の用語説明

自壊作用(自分の悪想念によって身におきるよくない出来事)

(不満、愚痴、怒り、嫉妬、嫉み、恨みなどの偏った心)

業火(不調和な心で燃え盛っている状態)

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