罪と福楽

物事の成る、成らぬは内(心)にもとづき
内を主(あるじ)とし
うちによりてつくり出される。
もしも、汚れた心で語り為すならば
苦しみは己に付き従う。
車をひく牛馬の足跡に車輪が付き従うが如くに。

もしも清らかな心で語り行い為すならば
福楽はその人に付き従う
影がそのからだから離れぬが如くに。
※解説ー何事においても、できる、できないは全て心の思い方次第だ。
自分の心こそが主人であり、その主人である心の働きによってだけつくりだされるものです。
それだけに足ることを忘れ、欲望をもって話したり、行動すれば、苦しみの原因になり、それが心に付きまとうことになる。
それは、まるで車を引く牛馬の足跡に車輪が付いてまわるようなものだ。
また反対に不満や愚痴や怒りなどの心を持たずに、清らかな心で話をし、行動をするならば、その人の心の内は幸せと楽しみで満たされるであろう。
それは太陽の明るさに照らされている生き方であり、影がいつも寄り添っているようなものだ。