この世とあの世の違い


『心に執着を持ってはいけません。心を安らかにしなさい。』と我が心の師は言っておられた。
なぜ執着がいけないかというと、簡単にいえば地獄(光のない世界)とは執着を持った人達のゆく世界だからである。
生きている時に心をきれいに洗い流していなかった人達にとっては確実にあの世は苦しみの世界なのであって、「類は類を呼ぶという法則」、は地上界やあの世を含めて全宇宙を支配している法則ですから、あの世では同じような心を持っている人達同士が同じ霊域に住むのである。
あの世の特徴は心に思っていたことが即座に瞬間的にそのまま現象となって現われる世界ですから、もしその人が、ある人を憎んだままで死んだとすると、その心の通りに相手の人の姿が自分の前に見えて、本人はその人を見て憎しみが増し、且つ苦しむ事になる。
苦しいからと言ってその人を払い除けようとしても、心にその人への憎しみがある以上、払えども払えども、その人は自分の前から払われる事はなく、払ったと思った次の瞬間にはその人の姿が現われて来るのである。
このような状態で苦しむ世界を煉獄(れんごく)という。
恐怖心を持つ者、罪を犯して苦しむ者、憎悪する者、悲しみに暮れる者、苦悩する者、愛のない淫行を喜ぶ者、人の失敗を見て喜ぶ者、幻滅を感じている者等、自分を卑下する者、それらは皆それぞれの煉獄で苦しむのである。
例えば人生の目的は楽しく暮らすことと思い、大酒を飲み毎日同じ繰り返しをする生き方には欲望を満たす瞬間はあっても心が充足して足りるということはないし、このような人があの世に行くと、やはり同類の者たちが周りにいて大酒を飲み欲望のままに心が醜い半奇獣化した姿を現すのである。
節度を越した酒豪には同類の未浄化な霊が憑いている場合があるが、これらは理性を失った盲者たちがいる地獄世界である。
理性を失った人間がどのような醜態をさらすかは想像に難くない。
この世は物質世界であるために肉体を持った私たちには心に思ったことを誰も知り得ないし、現象として形に現れるまでは時間がかかる。
しかし、あの世の場合は、物質がなく肉体もない世界であるが、この世の肉体に相当する霊体(光子体)を持っていて心に思ったことが即そのまま形となり、現象として現れるのである。
こうしてみると、あの世とこの世の違いがはっきりと理解できるだろう。
ここで皆さんによく知って置いてもらいたい事がある。
それは「正しい」ということは、この世とあの世とを通して正しい事のみが本当に正しいのであって、この世の価値観だけでいくら正しいと言われていても、あの世へ行って正しいとされないものは本当は正しくないのだと言う事である。
これは3次元世界のこの世の価値基準と、4次元世界のあの世の価値基準では違いがあるからで、それは物や貨幣とは違った愛と慈悲の価値基準がすべてであるからだ。
我が心の師は「間違った教えを説いた宗教指導者は地獄へ堕ちる。」と言われた。それは、それを信ずる人達の心まで腐らせてしまうからである。
例えば、悪い商品を良い商品だと騙して売ったとか、詐欺したという人達は、その事だけで人を騙しても、その人の魂、心まで腐らせる事にはならない。
しかし、間違った宗教指導者は、その信者の魂を腐らせ心を歪めてしまう。
心を歪めてしまうことの罪はあの世の正しい基準からすれば相当に重いのである。
あの世の正しい基準は天の法則であり秩序に沿っているものであって愛と慈悲がなければならない。
金を沢山上げれば神様が喜ばれるとか、拝んだら救われると言う事もそうであるが、神とともにあり、神が創られた法則を勝手に歪めたり否定したりして、本来は神を信じ、神に波長を合わせる事を説かなければならないのに、その宗教指導者個人を信じさせ、個人に波長を合わせよと説く事は正しくないのである。
その正しくない事を正しいと信じさせる事は根本的にその人の魂を腐らせる事になるのである。
間違った信仰をいくら正しいと信じていても、あの世へ行って正しくないものであるならばその信仰は正しくないのである。
この世では、とある宗教家が「私は釈迦・キリストよりも偉いのである。」と言う人があると、「そんなに偉い人なのか。」と、単純に信じてしまう人達も実際にいるが、あの世ではそれこそ無限地獄行きである。
「正しく見、正しく思い、正しく語り、正しく仕事をなし、正しく生き、正しく道に精進し、正しく念じ、正しく定に入る。この八正道の実践こそ、調和された生き方である。
八正道の中心は、天の愛と慈悲の光につながっている各人の心である。
その光を八正道の歩みによって現す、これが法の実践である。
八つの正しい道(実践)は他人のためにあるのではない。すべては各人一人一人のためにある。そうして、その喜びを、他に及ぼしていくものだ。
かくして、この地上に楽園が生まれよう。
楽園はまず各人の心の中に築かなければならない。
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Posted by kansindo