知識と智慧の続編


心の波動を感じるということは、その人の心にある、自我心や驕(おご)り、怒り、自己中心などの不調和な波動のことだ。
何故、それを感じるのだろう。前回に続き今回も知識と智慧について、踏み込んで述べていきます。最後までお付き合いください。
さて、人の潜在意識層には、皆それぞれの魂の守護霊がいてその人を守っている。そして、その人の生れてからの人生を、その守護霊は全部知っている。
私の守護霊は寡黙な方であるが、私に間違った判断や不調和な言動があると、厳しい指導をしてくるし、大事な局面では、しっかりと、正しい方向を示し導いてくれる。
このようなことで分るように、ただ単に学んだ知識からは、このようなことは生じてこないだろう。
今世の知識以前の生きた経験がそれを教えてくれるのである。
人には皆、過去世がある。転生輪廻の生きた経験が、人それぞれの潜在意識に内在されている。
その内在意識が、心の窓を開くことによって、流れ出てくるのだ。
既述したように、心の窓は、正道(執着のない調和された正しい生き方)に適った生活をすることによって開く。
すると、その人の過去世で経験されたものが、表面意識に流れ出てきて、人生の水先案内をしてくれるのだ。
もちろん、人の過去世はまちまちである。正道を学んだものもおれば、欲望の中で一生を終えた者もいよう。
従って、心の窓を開いたからと言って、何でもかんでも分るとは言えない。
大都会に住んでいる人に麦をつくれといっても、それはできない相談であろう。過去で経験しないものはわからない。
しかし、こういうことは言えるだろう。毎日の生活が、正道に適っており、そうして常に努力を惜しまない人であれば、守護霊の他に指導霊がついて、その人の努力に応じた必要なものを与えてくれる。
それは必ずしも物に限ったことではなく、智慧として与えられることもあるのだ。
だから、過去世で経験がない事をやろうとしているからといっても、心配するには及ばない。
また潜在意識を開くことを霊道を開くというが、霊道が開かない人でも、その人の経験の度合いに応じた智慧は湧いてくる。
その人の毎日の生活が正道に沿った生活をしていればそうなるのである。
智慧の他に、悪知恵というのがあります。世間には悪知恵を働かす者が非常に多く、そのためにいつの世も常に不安と混迷から抜け出せない。
悪知恵は、悪魔とか、動物霊が人の意識を支配すると湧いてくる。
自己保存、我欲、人のことはどうでもよい、という考え方が強くなると、こうした者が憑依してくる。
悪魔や動物霊が憑くと、病気にもなりやすく、医者に行っても、なかなか治らないが、そうした病気という現象のほかに、人の心をあやつる、威張りたがる、人のものを横取りする、独占したがる、人情酷薄、ということもあるだろう。
人も十人十色ならば、悪霊や動物霊もさまざまなのだ。
仏教でいうところの仏智、それに守護指導霊から湧いてくる智慧は調和である。
人を生かす智慧である。
人を陥れる悪知恵ではないのだ。
私たちはこの点を良く知って、正道に適った生活をしなければならない。
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Posted by kansindo