心のそうじ・行住坐臥
心にも埃(ほこり)がたまるの?
行住坐臥(ぎょうじゅうざが)という言葉が禅の世界にはあります。
禅の修行というと「坐禅」だけと思いがちですが、決してそんなことはありません。
禅門では「坐禅」と同様に、「作務(さむ)」とよばれる労働も重要な修行とされています。
専門道場に暮らす修行僧は、食事をまかなうための野菜を作る農作業から、燃料確保のための薪集めや薪割り、清掃作業、除草、昔なら草鞋(わらじ)作りなど、数多くの作務を行い、それを通じて多くのことを学んでいきます。
こういった一連の作務は生活するための自給自足を基本として、その作務自体が修行の一貫であると重要視しているわけです。
ですから禅の修業は、行(活動すること)住(立ち止まってみること)座(座ること)臥(寝る、横になること)、これらすべての立ち居振る舞いにおいて自己の心を知る修行といえます。
自己を知る修業とは、作務を行う立ち居振る舞いの中において己のなかにある神性仏性を明らかにすることが求められるということです。
禅の世界だけの話しではなく、私たちの日常生活のなかにおいても身の周りを掃除して、環境も心もさっぱりとしておくことは大切でしょう。
たしかに、隅々まで掃除の行き届いた家なら、清々しい気持ちで暮らせますし、その気持ちが幸運とつながっていくこともまた道理かもしれません。
掃除でもっとも肝心なことは、毎日、欠かさずおこなうということと、見えるところ以上に見えないところを丁寧にやる習慣が大事です。
こういった心くばりは日頃の生活や仕事にまででやすいからです。
天気の良い時に日差しがあればはっきりと見えますが、細かいほこりは掃除をしたあとから宙に舞い、たまり始めます。
一週間に一度、十日に一度、徹底的にやるという流儀では、ほこりをとりきることはできませんね。
私の院はりっぱな建物ではありませんが、毎日スタッフが朝と昼に二度ほど掃除機をかけていますし、ガラスも毎朝拭き掃除、床拭きもしています。
院には毎日多くの患者さんがおいでになるわけですから、狭い院内だけによけいにきれいにしておかなくてはなりません。
掃除は単に、磨き上げるという意味があるだけではなく、心のほこりを払うための「行」でもあります。
「どうして、心にほこりがたまるの?」、そんな疑問を持つ人がいるかもしれませんが、心のほこりも家と同じように、知らず知らずのうちに毎日、たまっていきます。
放っておけば、厚く降り積もって心の透明度を失わせてしまいます。
やがてほこりで曇った心には光が通らなくなるだけではなく、光りを発することもなくなってしまいます。
就寝前にきょう一日の自分を省みる
ここで光という言葉を使いましたが、この光は大宇宙の本質であり、人間が人間である為の本質でもあります。
あらゆるものはこの光から発しています。
私たちの日常生活も、幸運も、幸福も、愛も、慈しみも・・・・・みなそうです。
そうなると、ほこりという曇りで光を通さなくなった心は幸運も、幸福も、愛も、慈しみも受けとれなくなります。
そして幸福の中にいるはずなのに自分の足元に気づけず遠くに幸福を求めます。
光をいただける状態、己の心からも光りを発するようにしておく必要があります。
それでは心のほこりを払い、清浄にするはどうしたらいいだろうか。
簡単な方法は、毎日、眠りにつく前に自分の一日を振り返ってみるのです。
勿論、やる以上は真摯な気持ちで取り組まなくてはなりません。
周囲の雑音がない状態にします。
囗を閉じ、鼻から息を吸って口から吐くか、鼻から吐くかどちらでもよし。
呼吸はゆっくりと、吸う息より吐く息を倍の長さに吐くように心がけること。
これは履く息が副交感神経の働きに直結だから、身体のリラックスのためにそうするのです。
ほどなく心身が落ち着いてきましたら、今度は今日一日を振り返って嫌な事はなかったか、他人に嫌な思いをさせはしなかったかをチェックします。
もしあれば、そのことについて客観的な立場で原因の究明をします。
自分の非があれば素直な気持ちをもって改める誓いをたて、相手があるならその相手に対して一時的ではあっても感情的になったことについて心から詫びることです。
こういった時間が心のほこりを取り去る作業になるのです。
何人ものひとと接し、いくつもの仕事をこなした一日は、どんな時間の流れだったでしょうか。
心はどう動いたでしょうか。
体はどう動いたでしょうか。
朝急いでいたから、子どもたちに乱暴な言葉を浴びせてはいなかっただろうか。
仕事で部下にきつく乱暴な言い方をしていなかっただろうか。
愚痴をいいながら仕事をしていなかっただろうか。
こうして反省することで「明日こそは、いい一日を送るぞ」という前向きな心の準備ができます。
こういうことが最も有効な心の掃除になります。
「しかし、毎日、それをやるとなるとかなり大変だな」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
記憶が鮮明なその日のうちならば、五分から十分あれば、心の掃除は充分にできます。
何事も継続は力なり、毎日続けることで、自分に必要な検証ポイントも明確になるよう慣れてきます。
いわゆるコツが身についてくるのです。
この心の掃除はおまけがつきます。
それはインスピレーションが鮮明に湧きやすくなってくるということ。
すなわち守護霊、指導霊からのコンタクトがキャッチしやすくなるという最高の二次効果です。
先ずは実践あれ。
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