邪教マインドコントロールの克服
邪教の恐怖
全3回にわたって、トラウマの克服、夫婦生活、夜尿症の治癒、宗教被害とマインドコントロールなどのテーマについて考えていただきたく投稿してきましたが、今回の投稿で一段落、区切りとします。
2012年11月2日
先生こんにちは。
美子です。
あれから主人がビールを断ちました！
365日飲まない日はなく通風になっても胃潰瘍になっても飲み続けた主人です。
「飲まないと眠れない」と言っていた主人でしたが、自ら辞める決心をしました。
これからは忘年会やお祝い事のみにすると言ってくれました。
そして毎日早朝ジョギングをするとき二日酔いだったのが体が楽になったこと、いびきがひどくて無呼吸症候群で病院にも行く予定でした。
それがとても小さないびきになり、私の睡眠不足も解消されました。
先生に出会えたことを神様に感謝します。
有難うございます。
先生、また相談をさせて下さい。
実は5年前、私は統一教会に入信していました。10代から出たり入ったりを3度繰り返しました。
先生がよく言われる「依存」そのものでした。
2007年、長男が小6長女が小5の2月の祝日に義父と登山に出かけそのまま遭難してしまいました。
翌朝無事に発見されたものの、寒い冬山で主人も私も心配でたまりませんでした。
その事を統一教会の幹部に「無事に発見された」と報告したとき、420万の献金をするよう言われました。
「あなた達は崖っぷちに立たされている。今度何かあったらもう命が危ない。先祖が苦しいとあなたに叫んでいるのだ」と言われました。
私に収入がないのを幹部は知っているので、お金のある姑から泥棒をしてでもやらなければいけないと言われました。
人間の欲であるお金を献金することで先祖が解放されると教えられ、それを信じていた私は「子供の命を守るためだ」と自分に言い聞かせ、刑務所に入る覚悟で、姑から400万の定期を無断で解約し献金してしまいました。
後の20万はローンを組みました。
幹部は「よくやった。先祖も喜んでいる」と泣いて喜びました。
私はその日から内側から湧き出る恐怖と向き合う毎日でした。
「いつ姑に知られるだろう」とビクビクしました。
私はますます統一教会に依存するしかありませんでした。
1年後、私の精神状態を心配した友人がカルト教会被害者の会の牧師さんを紹介してくれました。
牧師さんから全てを正直に話すように言われ協力も得ながら3日後には家族に全てを告白しました。
当然家族を沢山沢山泣かせました。
主人からは「出て行ってくれ」と言われましたが、舅が「孫のためもう一度騙されてみる」と私を家に留めてくれました。
あれから6年、毎月のパート収入から少しづつですが返済しています。
私が今思うことは、この献金した420万のお金は、姑の実母のお金で痴呆で入院しているとき姑が実母の部屋で現金を見つけたそうです。
それを私たちの子供名義に定期預金にしてくれていましたが、すでに実母は他界しており、私が犯した罪を全て知っていると思うのです。
私は最近になって自分の犯した罪と向き合え、許してくれた両親、主人のふところの大きさ、子供の成長をみられることに感謝しています。
私は姑の実母が邪教から助けてくれたんだと思っていて「有難うございます。何も償いが出来なかった分、姑を大切にします。それが喜んでくれることと信じます」と心でいつも思っています。
私の受け止め方は間違っているでしょうか？
私はこの世で業を作ってしまいました。
生きているうちに業を解消するためにはどうしたらいいでしょうか？
本当に馬鹿者です。こうすることで家族が良くなると信じていましたから。
そこでは「先祖供養とはただ先祖を慰めるだけ。先祖開放とは苦しんでいる先祖を一気に引上げるもの」と教えられたことでした。
先祖が苦しむから子孫が幸せになれない。先祖を解放しなければと思いました。
返信
御主人の状況が良い方に変化してきて良かったですね。聞いていて心が明るくなります。
妻の存在の輝かしさには、失ってみて気づく男性諸氏もいますが、夫の存在の大きさには離婚してから気づく御婦人方もいます。
しかし、それでは遅いのです。奥様の存在は家庭の太陽なのです。
世の男性たちは、その太陽である奥様の光り（優しさ、慈しみ）と言う恩恵のおかげで生かされているのですよ。
子どもたちを守り育てることは大きな夫がいればこそです。
家庭内の諸問題については多くの方々のお話しを聞かせていただいてきました。
夫婦が離婚に至らなくても、毎日の家庭生活が苦しみのなかにあるならば、それもまた離婚以上の苦しみとなるでしょう。
ただ単に今の苦しみから逃れるためだけの理由で離婚をする夫婦もいます。
しかし、そのような人たちは後々まで苦悩が絶えないのです。
再婚後も同じような過ちを犯し、地獄の苦しみを味わっている夫婦もいます。
業はこのようにして積み重ねられていくものです。
自分を省みて改めることをせず、自分の不幸を呪い、他人を恨み、愚痴や不満を言って暮らす人もいます。
本来、試練は自分の業を捨てる為、心の向上を図るための浄化作業ですが、この努力に耐えられず、安易な道を選択して逃げの生き方をするなら、やはりそれまでの人生でしかないということになるでしょう。
これでは業は減らすことがでません。
あなたが犯した罪は、あなたが無知ゆえに教会の言うままに信じてしまい、姑の400万に手を掛け、教団に献金したことです。
しかし、その背景には、子どもたちのことを思う親心がありました。
その意味においては、故意による犯罪とは違いますから、あなたの、これまでの悔い改めが行動となって実践されることで周りからも、神仏からも慈悲によって許されるでしょう。
あなたは既に許されています。
それは義父が言ったように『孫のためもう一度騙されてみるか。』、この言葉の中に許しがあるのです。
義父とはいえ、あなたの父であることは変わりません。
あなたは父によって許されたのです。許しは愛の原点です。
あの世からは、この世が全てお見通しです。
従って、この世の人間には見えない心の内まですっかりわかってしまいます。
あなたがしたこと、思ったことは全てお見通しです。
しかし、天上界の人たちはこの世の人間以上に、人を許すことを悟っているのです。
悟って天上界に行っている魂が、この世の未熟な人間を許さないはずはないのです。
子どもたちが間違いを犯したら、あなたは許すでしょう。
先祖があなたを許すのはそうした愛と慈悲以外のなにものでもないのです。
ですからご安心ください。
あなたに大切なことは、夫を大事にして、子どもたちを愛することです。
そのような、あなたの行動をみる義父母は何よりも嬉しいことでしょう。
姑の実母に対するあなたの思いは間違っていません。
そのように思える、あなたの心には本々、仏心があったのです。
先祖が一番喜ぶことは、この世の家族が健やかに、心やさしく暮らすことです。
他の宗教のように仏壇の前で読経することではありません。
統一教会の先祖供養の解釈は霊的にみても全くのウソで、献金をさせるためのご都合主義の理屈でしかありません。
厳密にいえば、罪をお犯さない者も業はあります。私も業があります。
残された人生のなかでどれだけ心を綺麗にして還れるか、毎日が心の学びですよ。
大事なことがひとつあります。
罪を悔い改めることは必要なことでありますが、しかし、過去の罪を引きずって心を曇らせてはいけません。
神仏も先祖もあなたを許しています。
今日を明るく大切に生きることです。
それができた分だけあなたの業が解消されていくのですよ。
美子さんへ私からのメッセージです。
大事になさってください。
言霊
『心の健康』
わたしは、きょう一日足ることを知り
愚痴らず
怒らず
何事も怖れず
悲しまず
そして過去に囚われず
また、先を憂えず
気負わずに。
ゆっくりと歩み
自分を信じて諦めず 正直、親切、
そして愉快に
勇気をもち。
自己の人生に対して 常に調和と慈愛を失わぬ、おだやかな 生き方をします。
『穏やかに生きんと欲するなら、心、調えるべし』、観童
11月5日 先生こんにちは。
早速にお返事有難うございます。
メールを読ませていただいて「もう自分を許してもいいんだ」と号泣してしまいました。
姑は生長の家と実践倫理宏正会を長年信仰している人です。
姑から「あんたの体には泥棒の血が流れている。あんたの業を消さないと子孫である子供が親の業を受け継ぐことになるから返済をするように」、と言われてきました。
宗教をしている姑にとっては、孫を思えばこその気持だと思います。
でももう、この言葉には囚われないようにします。
返済は続けますが、感謝の気持で家賃だと思うようにします。
これからは先生から頂いたメッセージをいつも意識して調和を目指し生活します。
先生のブログを通して私のように、心に陰を持っている人たちが、励まされて前向きになれるよう願っています。
これからも勉強させて下さい。
よろしくお願いします。
追伸
先月墓参りで義父が蛇の抜け殻を見つけました。
蛇の抜け殻を持つと金持ちになると、子供4人に財布にはいるくらいに小さくカットしてくれました。
子供たちはそれぞれ持っていますが、害はありませんか？
金持ちになりたいと思ってもいませんが、義父の気持を考えるとむげに処分も出来ません。ほおっておいても大丈夫でしょうか･・・。
11月5日 返信
美子さん。こんばんは。
人間は完ぺきでないからこそ人間といえるかもしれません。私などは不完全もいいとこ、本当に未熟者です。
姑さんの信仰している成長の家、実践倫理宏正会も教義や運営に問題がないわけではありません。しかし、そのことには敢えて触れない方が、あなたのためには生きやすく新たな問題への発展にもならないでしょう。
あなたの体には、姑さんが言うような泥棒の血など流れていません。
それにあなたが統一教会に入った根本はあなたの生れた家庭環境によるところが大です。
一番大きいのは、家庭と本業を省みず、宗教に翻弄されたお父さんの生き方に起因するものです。
しかし、それも今となっては、囚われてはならないことでしかありません。
前を向いて歩きましょう。
蛇とお金の話しは昔から迷信として伝わってきた蛇神の民間信仰による影響です。まったく根拠がありません。
本来は、動物をお守りにしたり、拝む対象にすることは、人間のご都合主義であって、そこには欲望というものが背景にあります。
金銭を得ることも、人生を豊かなものにすることも、すべては自分の努力の賜物としなければならないことです。
蛇の存在は人類の存在前からの歴史がありますから、それだけに、蛇は霊力が強く執拗です。
しかし、動物は人間の霊格より上ではありません。人間には人格（人間性）と霊格（魂の段階）があり、それは動物の比ではないのです。
その意味でいえば、蛇の抜け殻を財布に入れると言う行為は感心しませんが、せっかくの義父の行為でしょうから、そのままにしておいたらと思います。
あとは、私の方で、蛇の抜け殻とお子さんを遠隔で浄化させていただきますからご安心ください。
いたずらに恐怖心を持つと、その心の隙間に、邪気が入りこみますますから平常心を心がけて、明るく生活してください。
明るい心には波長が合いませんから蛇霊や邪気は入れないのです。
『心の宝』
もしも私たちが謙虚であるならば、
ほめられようと、けなされようと、気にしません。
反対に、誰かがほめてくれたとしても、
それで自分が偉くなったように思うこともないでしょう。
11月6日 先生こんにちは。
メール有難うございます。
先生に相談させて頂いて、やっと気持の整理がつきそうです。
これからは自分を許し、愛したいと思います。
先生から頂いたアドバイスは心にとてもしみました。
（今まで頂いたメール文は全て印刷して日記に挟んで時々見てます）
本当に有難うございます。
また、蛇の抜け殻のことで浄化して下さり有難うございます。
先生がよく言われる「足ることを知る」が大切ですね。
先生これからもずっとお元気でいてくださいね！
ブログを見て勉強しますが、わからなくなったときまたメールさせて下さい。
これからもよろしくお願いします。
以上、ここまでが相談者とのやりとりです。
この相談者が、幼い頃のトラウマや、家庭環境の不調和、学生時代の精神的葛藤、結婚後の夫婦不和、宗教入信と被害、これらの苦しみから決別できたのは、ご本人のなかに、これまでの人生に対する疑問と平和な暮らしを望む気持ちがあったからである。
従って、正しい生き方を望む気持ちがなければ、いかに適切、且つ、必要なアドバイスをしても徒労に終わることが多いのだ。
大事なことに気づかれたこの相談者は、二度と道を踏み外すことはないだろう。
日本国内には数えきれないほどの宗教団体が存在します。そのなかでも知名度の高い団体であっても、その知名度だけで信用することは相当危険なことです。
一例を言うならば、教祖の写真を100万円で買わされたという実例被害もあります。
また脱会したことで執拗な嫌がらせを組織的に数年も受けて引っ越しを余儀なくされた家族もあります。かつての信者仲間や教団幹部がそれをやるのである。
にわかに信じがたいが、心を説く宗教界においてあるまじき行為であるが事実である。
奥さまが邪宗教に熱心なあまり、家庭が崩壊して離婚されたケースもあります。
それでも献金させる教団の教えは許されざる重大な罪を犯しているのである。
しかし、この世では裁かれなくても、あの世では自らを裁くことになるだろう。
宗教の功罪という意味では、宗教はアヘンである。
盲目的に正しいと思い込んでしまうことによって、現実が見えなくなるマインドコントロールは、脱会した後も、不安感や、神罰、仏罰を恐れた恐怖心が抜け切れず、不安神経症や、うつ病に発展した方もいるからだ。
何故、これほどまでに人間は自分を見失いやすいものであろうか。
それは、依存心から発展したお陰信仰、つまりご利益を求める人間の都合、欲望が根本にあるからである。
幸せは得るものではなく、気づくものでなければご利益信仰につながってしまうことにもなりかねないのだ。
自助努力より、ご都合主義で祈ったり、拝んだりしして幸せを引き寄せるという導きは、人間の持ちえた能力を埋没させるだけであり、欲望を増幅させる信仰でしかない。
人間は、己の心のなかに全てを与えられた完全なる魂であることを気づいていただきたい。
宗教的な諸問題や家庭、人間関係、仕事、霊的なこと等で悩んでいる方はご連絡くださればできる限りのことは対応させていただきます。（無料）
長文のブログにお付き合いいただきましてありがとうございました。感謝
きょうも最後までお読みくださいまして心から感謝もうしあげます。またの訪問をお待ちしております。ランキング参加しております。、下のバナーをポチッとクリックして頂ければありがたいです。^_^;
