今を大切に生きる

過去に囚われない、先を思い悩まない。

相談者とよく話題になるのがいのちの話しです。よく聞かれることのひとつに、『あの世はあるか』という問いかけです。あなたはどう思っていますか。

私はあなたがあると思えばあるし、ないと思えばないとしか言えません。

一般的には誰も確認のしようがないというところです。しかし、実際はあります。私はわかります。 ですがそのことに関してはこの場では割愛します。

大事なことは確認のしようがない、あの世の存在の是非を問うこと以上に、いま生きているあなた自身が存在しているという事実です。これだけは疑いようのない確かな現実です。

だから私たちに大切なのは、確かな事実である今の時間をどのようにして実りあるものにして生きるか、ということです。変えることのできない過去に拘り、その亡霊に悩まされて大事な時間を汚すことや、先の話しである、あの世を思い日々悩み、今の大切な時間を浪費するのはとても勿体ないことだと思うのです。

肉眼で見えないものは認められない。手に触れないものは存在を認められないとする五官に頼った生き方をする私たちには、あの世の存在を確認する術はないのです。

であれば今を大切に精いっぱい生きることが明日の幸せにつながるでしょう。

更にもうひとつ、『死んだら人間は終わりなのか、何もないのか』という問いかけには『肉体は滅びるが、滅びないものがある』と答えます。

これは私、観童という人間の形は灰になり大地に帰り大気中にも帰るのですが、なくなったという概念にはなりません。形が変わっただけです。大きく言えば宇宙に還元されただけのことです。

その意味で地球の全ての生命体はこの繰り返しの中で生きてきました。これが私たちの定めでもあります。だからこそたくさんの汗を流し、優しさを分け与え、今をひたすら生きることが尊いのです。

私の両親は他界していますが、私の心には父も母もいます。母が休む姿や寝込んでいる姿をみたことはありません。そんな母はいつの間にか私の鏡になっていることに気づきました。

時折、父と母を思うのです。やはり人間は死んで終わりではないのです。あなたの生き方や心はやがて子孫の心に受け継がれていくのです。

一人一人の命はとても尊いものです。

『天上天下唯我独尊』天にも地にも我ただ一人の命は尊いものである。(釈迦牟尼仏)

 

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Posted by kansindo