友人のような妻

久しぶりにやってきた友人を見て喜ぶように、主人がそこにいてくれることだけでも喜び、気立てがよく貞淑で誠実であってどんなことでも腹を割って話合える妻、そういう妻は死後に間違いなく天上界へ行く。

「朋あり、遠方よりきたる。また楽しからずや」という中国の孔子の言葉がある。

久しく逢わなかった友が、何年ぶりかで遠方から訪ねてきてくれた。それがどんなにうれしいことであるかは誰しもが経験していることである。

夫が外から帰ってきた時は、友が遠方から訪ねてきてくれた時のような気持で喜んで迎えなければならない。

親友というものは、親には いえないようなことでも打ち明けて、どうすればいいかを相談できるものである。

そのように妻は、夫のどんなことでも聞き、そうして適切な助言をできる立場にある。

夫が、自分の心の 内も、洗いざらい打ち明けられないような妻 であってはならない。

お釈迦様は『生れ貫く』ということを教えられた。

夫と妻とは、男女の性別を超えてお互いに一個の人格者として、宗教、哲学、政治、経済、科学、教育、思想といろいろな分野にわたって対等の立場で話合えるようにならなければいけないというのである。

友というものは、お互 いに遠慮なしに質問をぶつけあって、ある時は意見が食い違って口論することがあっても、すぐ仲直りしてお互いに礼儀を正しくして、誠実で、相互信頼の上にお互いに向上を図る。

妻は家庭を守るといっても、夫の進歩についてゆけず、夫の話相手になれないようではよろしくない。

ギリシアでは、「心を許し合える友人を持つことは、一万人の親族があるよりも尊いことである」といわれている。

釈尊は、「よき友を持つことは道のすべてである」といわれた。

夫婦となっていても、話が合わず、お互いに人格を傷つけ合うようでは悲しいことである。

奴婢(ぬひ)のような妻

夫に打たれ、脅かされても怒らず、悪心なく、夫に対して忍び、怒ることなく、従順。

このような妻は男にとって奴婢(奴隷のような人)のような妻と呼ばれる。死後、天上界へ行けるかどうかは、その人の心の中に悪心があるかないかによって決まる。

表面上はとりつくろっていても心の内で執着があるかどうかということだ。

殺人者のような妻、強盗のような妻、支配者のような妻が地獄へ行くというのは、そのような妻の心の中には悪心があるからである。

人間はなんのために生まれてきたのであるかとなると、折に触れて申し上げてきましたが、それは魂の修行のためです。

この世の中には、理解のない暴君のような夫に仕えて、心を善にして相手を愛しぬいてゆき、どんなに怒られても怒らないという、魂の修行をしようということを目的で生まれてきた人もあるのです。

また、妻がそのような妻である時、最初は暴君であった夫も、やがてその妻の従順さに心打たれて、よき夫となるものだ。

夫からどのような仕打ちをされても、夫への愛を失わない妻は、子どもをりっぱに育てて子どもが自分を幸せにしてくれる。

それに反して、夫に敵対心、反抗心を持つ妻は、子どもの教育に失敗してやがては子どもに泣かされることになる。

「男女平等」「男女同権」という。

確かに男女は、相互に相手の生命、人格を尊重し合わなければならない。

だが、男女平等、男女同権とは、具体的には、男はなにをし、女はなにをしなければならないのか、そのことについて述べている人はいない。

ただいっていることは、女が女らしさを捨て、家庭を捨て、男の仕事の領分にも参入してきて男と同じように、もしくはそれ以上に仕事をするというようなことだけである。

男と対等に仕事をする、そうして男と同じような賃銀をもらうという経済的な理由で、女が女らしくあることをやめようとし、女は女自らの幸せを放棄してしまっているのではないのか。

この頃は、キャリアウーマンで風を切っていた女性たちが孤独のなかで、これまでの人生の虚しさ、寂しさを肌で感じはじめて、パートナーを探そうとしている。

男と能力を競い合うことによって、女は本当に心の安らかさが得られるのか、よくよく検討してみなければならないことである。

女が自立することや男らしくあろうとすることで離婚して、女一人になってそれで果たして女は幸せなのか、離婚した当座は、男の束縛から解放されたと思っていても、何年かしたら、やはり家庭におさまりたいと考える女性は多い。

今、全世界の女性が、正しい男女、夫婦のあり方について反省しなければならない時期にきているのである。

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