輪廻転生
私達人間を始めとして、動物、植物、鉱物の生命は、過去、現在、未来の三世にわたって輪廻を続けている。
輪廻とは、この世に生を受けたものが、またあの世に帰ることをいいます。化学的な言葉では循環している状態といえるでしょう。
そして、あの世に帰った霊(意識・魂)は、一定の期間と心の修養を経て再びこの現象界(地上)に生まれる、というふうにそのくり返しを続けることです。
人間にはこの転生輪廻の過程を通して、二つの目的がある。
その一つは、己自身の魂の調和と向上、即ち魂のステージアップであり。
もう一つは、地上に争いのない楽園(ユートピア)を造ること、それである。
個人の視点からすれば、『幸せになるため』、『成功するため』、『夢を実現するため』というように言うのですが、地上の人類という全体視点からすれば先に述べたようなことになる。
一人一人は個の生命体ではあっても、地上生命体という視点でみるならば共同生命体ということがわかるだろうし、相互扶助の精神なくして人間は生きられず、ましてユートピアの建設はできない。
転生輪廻は個人的価値観の小さな目的だけではなく、人類共通の大義の基に繰り返されている。
それが魂の向上でありユートピアの実現である。
そのような意味から、この地球上に降り立った人類は、きびしい環境、すなわち恐竜や他の動物達によって荒廃した地上に、万生万物の調和を目的とした理想郷建設に努めてきた。
最初の頃は、神の子としての自覚を持って、きびしい環境のなかで平和な社会を築いていった。
人々の心のなかには、争いも闘いもなく、規律正しい平和な社会であった。そして高度な文明も栄えた。
やがて恐竜達は姿を消し、小動物が住むようになり、人間の友となった。犬や猫、魚類、貝類、両棲類や爬虫類など数多くの動物たちが出てきた。
蛇などは人類の歴史より古く、性格が獰猛(どうもう)で、その生命力と狡猾(こうかつ)さは、他の動物とは比較にならなかったようだ。
暗い、ジメジメしたところを好み、音もなく近よって獲物を襲う。人類の先祖はこの蛇には随分悩まされたようだ。
業想念にとらわれ、肉体の五官六根にふり回されているときの人間には、蛇の霊体による憑依が見られる場合も多いものですが、その時の人間は、やはり獰猛で陰湿な傾向にある。
蛇の存在は人間への警告的意味合いをもった生き物として受け止めなくてはならない。
地上に降りた当初の人類は心が調和されていたために誰もがあの世を知り、この現象界(地上)における目的も知っていたから、蛇の存在理由を熟知しており、お互いを戒め合い、ユートピアの建設にいそしんでいたようだ。
しかし、人類は、子孫が子孫を生み、地上の生活に慣れるに従って、地上的価値観が蔓延してあの世を忘れるようになり、種族優先、自己保存の想念が強く、その心をエゴが支配するようになって行き、そのため、平和な地上は争いの巷と化していくのであった。
種族は、領土問題や境界問題など、他の種族と感情的にもつれ、闘争を生んで行き、やがて、力の強い者が戦争、略奪に勝ち、支配者と被支配者の関係が生まれ、独裁者が命令をかけるようになっていったのである。
したがって地上界からあの世に去る者達のなかには、人生での目的を忘れ、不調和な暗い想念を自らの心に造り、地獄界に堕ちて行く者が多くなって行った。
宇宙の意識である唯一なる存在は、本来、地獄というものを創ってはいないのですが、地上界の生活を縁として、人々による一切の執着心が霊囲気を曇らせてしまったため、地獄界が出現してしまったのである。
このようにして、文明が栄えるに従って、幾度か人類は心を失い、暗い想念で神の光をさえぎり、人類滅亡の危機にさらされるのであった。
人類による不調和が暗い霊囲気を生み出し、光をさえぎってしまったため、結果的には地球を取り囲む気象さえも悪影響を及ぼすことになる。
我が心の師はいっている。
この世は調和されるようにできており、人間の肉体も、精神も、神の意識と同じように造られているため、調和に反する行為があれば、それに比例する反作用として自らが苦悩するように人間の心は造られていると。
蒔かぬ種は生えぬ、蒔いた種は刈りとること、これは宇宙自然の摂理であり、私たち人類の生き方にも言える法則なのである。
動物は本能と感情だけでいきているのだが、人間だけは創造する能力を備わっている。
知識、智慧、理性という心の働きは人間だけのものである。
しかし、人間はこの知識、智慧、理性のバランスを崩した時に苦しんだり、悲しんだりすることを知っておかなければならない。
人間から物を創造する能力を抜き取ってしまえば、こうした我執も生じてこないだろうし、植物や動物とあまりかわりません。
本能と感情だけの世界で暮らすなら文明も文化もつくられないだろうし、反対に苦しみもズッと少なくなり、喜びさえも知ることはないだろう。
人間は限りない転生輪廻のなかで、いつも心の向上を目的に地上に降りてくることを忘れてはならないのです。
その為のプロセスにおいて逆境や試練に心を見失い大きな目的を忘れてはいけない。
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