驕りと傲慢

驕(おご)りと傲慢(ごうまん)
つい先日、ギックリ腰で思うように歩けないと言って来院した方がいた。
脳神経外科内科に一週間ほど通院して腰にブロック注射をしていたが、一向に改善されないという。仕事を休んで静養はしているがいつまでも休めないし、この先どうなるのだろうと気持ちまで落ち込んでいたといいます。相当、顔が沈んでおられた。
この方は思い余って先生に質問したという。『ぎっくり腰の時は整形外科に行くものでしょうか?』と。
先生いわく。『ぎっくり腰は脳神経外科内科なんだよ。整形外科は昔の考えで古いんだよ。黙ってここで治療すればいい。』といって腰にブロック注射をして帰るだけの治療だという。
現在、整形外科でも、やはりブロック注射と鎮痛剤、冷湿布が定番です。ギックリ腰に関しては脳神経外科内科も整形外科も治療内容は大して変わりません。
整形外科が古いとする脳神経外科内科の先生の語り口は品格に欠けるもので気の毒でさえある。
私は来院者の身体の状況を確認してすぐ整体施術をスタッフにさせた。
この程度なら回復は早いですよ。といってお帰りいただいたが、翌日に来院した時は痛みが半減していると笑顔が見えた。
また3日目に来院したときは痛みが7割ほど取れましたとのこと。
4日目に再度、来院したときは殆んど痛みがとれたといいます。これで仕事に行けますと笑顔がみえた。
今回のようなケースが時々あるのですが。いつも考えさせられるのは、先生と言われる立場にある人の傲慢な態度や言葉がどれだけ患者さんの心を傷つけているかということです。
本来、人の健康に関わる仕事の医療現場でこのようなことがあるのは全く私には解せないことです。
そして更に、似たようなケースが心の健康を取り戻すための心療内科でもおきていることをカウンセリングの中で来院者からたびたび聞かされる。これは弱っている立場の人にとっては相当にショックなことです。
患者の一進一退の症状に対して患者自身がいちばん、焦っているはずなのに主治医が冷静に対応できず、自己都合で感情的になり患者から質問されると時間ばかり気にしてイライラする精神科医、どっちが患者なのか全く混然としています。
難関を突破し国家試験を合格して医師免許を取るための勉強は大変なことではあろうが、いちばん大事な人としての心の勉強をしていないことは国の方針であるにしても残念でならない。
しかし私たち民間療法の施術家は整形外科医や脳神経外科内科医からは否定されている存在でもある。
不必要な注射と投薬、検査で財を成すことに専念して贅沢の限りを尽くす医師の悪評は嫌なほど聞こえてくる。医術に非ず算術。では困るのです。
 

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Posted by kansindo