人生案内『女児出産祝儀ない義父母』

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記念日という行事、国が制定したものから個人の記念日まで数えたらどれだけの記念日があるのだろうか。
そして祝い事を数えたら相当な数になりそうです。
結婚記念日、出産祝い、子どもの日、父の日、母の日、敬老の日、バレンタイン、ホワイトデー、快気祝い、七五三詣り、変わったところでは、求婚の日、愛妻家の日というのもある。
今朝は、読売新聞に興味深い内容の記事がありましたので、今回はその記事を抜粋転載させていただきました。文字を赤く色づけした部分はこの内容のキーワードと思えるからです。以下
女児出産祝儀ない義父母
娘を出産した30代の主婦。
長男を産んだ時には夫の両親からお祝いをもらったのに、今回は何もありません
どうして何もくれないのだろうと思って、ずっと心がスッキリしません
女の子の孫は初めてで、喜んでくれてはいます
夫はお祝いなどに無関心で、何とも思っていないみたいです。
でも、私は一生に1度のお祝いだし、考えれば考えるほど腹立たしくなります
こどもの日に夫の実家に行った時も、何のプレゼン卜もありませんでした
物がほしいわけではないのですが、私の両親はいつもお祝い事をしてくれるので。
子どもたちになんと説明すればいいかわかりません。
かわいいと思ってくれているなら、何かしてくれてもいいんじゃないのかなと思うのです。
夫の両親を嫌いになりたくありませんが、心にひっかかっています。(福岡・W子)
回答者「心療内科医・梅原純子」
国には国の、地方にはその地方のルールやしきたりがあります。
それと同様にそれぞれの家にはその家のしきたりがあります。
あなたが育った家庭は、お祝いに品物やおもちゃを贈るのがルールで、贈らないと非常識に感じるのかもしれません。
しかし、すべての家庭があなたの家と同じルールを持つわけではありません。
夫がお祝い事に無関心ということからも、夫の家では別のやり方があるのではないでしょうか。
お子さんの誕生を喜んでくれている、とあなた自身も感じているのですから、お祝いの品を愛情や喜びの目安ととらえない方がよいのではないでしょうか。
子や孫をもてなす準備を含め、夫の両親が家に来るすべての孫に毎回プレゼントをしていたら、経済的にも精神的にも負担だと思います。
あなたのご両親との違いをお子さんに説明できないとおっしゃいますが、「人はそれぞれでみな異なる」「違う方法で愛情や気持ちを伝える」ことを教えるいいチャンスです。
義理のご両親にしてもらうことと同時に、ご両親にしてあげられることや、ものをプレゼントする以外に気持ちを伝える方法についても考える機会のように思えます。ここまで。
私(観童)の感想
生活習慣、教育、躾(しつけ)、家庭環境や社会環境からくる価値観の相違というものはときに人間関係にまで影響を与えて影を落とす場合もあります。
そして物やお金に拘る心が強くなるほど影の部分が大きくなってくるようですが、しかし、悩み拘る当の本人は、自分の考えや習慣が常識的なことだと思っていたり、それが社会通念だと思っている場合があるためにそのギャップに問題が発生してくる。
ちなみに私自身は儀礼的なプレゼントということには殆ど関心がなく、他に対してそういったプレゼントということをしたことがゼロではないが記憶があまりない人間です。
それでも関わる人たちとの人間関係に支障をきたしたと思えるようなケースは見当たりませんし、今でもすこぶるいい関係でお付き合いをいただいていることに感謝しているものです。
上記相談者に対して心療内科の梅原純子医師がお答えしている『祝いの品を愛情や喜びの目安ととらえない方がよいのではないでしょうか。』という言葉に、プレゼントという物やお金に偏った価値観に対する適切な忠告のように私は感じました。
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