霊を感じやすい人のカルマ

過去世
一般の人々には、霊能者といわれる人や霊感体質の人は特別な人間のように思う人たちがいるのですが、決してそんなことはない。
本来は霊的能力はすべての人間が潜在的に持っているものであって、魂を含む霊体の能力が、肉体的次元で現れたものに過ぎません。
また誰もが霊体から光を発散させていますが、霊感体質者はそのオーラの特性が、一般の人よりも少しだけ異なっているというだけなのです。
人間として一番肝心な霊格(人格、人間性)や霊的魂の進化のレベルと、霊能力・霊感能力は無関係です。
これまで述べてきたように、現実には霊能力者や霊感体質者の人格性・霊性の低俗さは目にあまるものがあります。
気をつけて頂きたいから敢えて述べるのですが、そもそも霊的な分野に関わっている人間が、そのことで人々の幸せを願い、人としての正しい生き方を指導するのであるなら、なぜ開運宝石なる物を販売したり、当て事に一喜一憂させるようなパフォーマンスに明け暮れるのか。
そして何かと理由づけしては通わせるように実に巧みな扇動するのである。根底にあるのは欲望であり、金儲けにしか過ぎない。
したがって、このような人の私生活は非常に物欲的で自我心が強く、自分に不都合なことがあれば怒りを顕わにする傾向がある。
欲望は人一倍であり、強引で命令口調、起伏の激しい言葉や中傷、非難することが平気といった行動をとるからとても分かりやすい。
当て事は、大抵は下層階の龍か他の動物霊の憑依によっても簡単にできるが、物事に一貫性がなく、その時々でコロコロ変わることがよくあるものだ。
滝に打たれ、神社仏閣などで行を積む肉体行の場合は、熱心になればなるほど、こうした危険が常につきまとっているといえます。
霊力を欲しくて行う修行には、心に隙ができ、そこに魔が入りやすいという仕組みを知らずに夢中になるから危険この上ない。
霊的現象というものは、念力によって開くものと、正しい行為(悟り、気づき)にもとづいて開くものとがあります。
霊能力や霊的体質は修行によってある程度身につけることができますが、殆どの霊感体質者の場合は、生まれつきのものだと考えてよいでしょう。
また人によっては、そうした中で突然霊道現象が表れ、神がかりになることがあります。
こういう場合は大抵は過去世で何らかの行を積んでいる場合が多く、その人の心の状態如何で、守護霊が表出する場合もあるし、不調和であれば動物霊が語ることもあるのです。
しかし、普通は正しい真理、心の仕組み、生き方、自然の法則といったものを知らずに霊道を開くのですから、まず、十人が十人近い人は動物霊の支配下に置かれ、不自然な言動が多くなり、憐れな人生を送ることになる。
モノが当たる。病気を治す、霊力が凄い、というだけでその人を信じてはいけない。
一時的に病気を治して見せてもそのあとにはそれ以上の落とし穴が待っているものだからだ。
大事なことは、私たちは三次元のこの世に、多くのことを学ぶ為に生れてきているのですから、先ず常識的に判断し、霊力を持っているというその人の言動をよく確かめることです。
もしその人が、正しい道を全うするような生き方に適う生活を送り、謙虚で、愛に満ち、人々を善導しているならば間違いはないでしょう。
また、こういう人こそ霊的な話題や現象に興じたり、そのようなパフォーマンスに偏ることはないものです。あくまでも人々の心に安らぎをもたらす生き方を説かねばならない。
現在、霊能力や霊感能力を発揮している人の中には、前世において肉体行を通じて霊的能力を身につけた人がいます。
また、今世で霊的能力を現わしている人の場合、前世で身につけた能力を再生時にも携えて生まれくるのです。
人間は再びこの地上に生まれるに先立って、前世でつくり上げたカルマ(心の執着)を償うために、自らが誘惑や苦しみの試練を選択します。
その際、ある者は霊感体質者になることを希望し、あえて誘惑の多い環境を願い出ることもあります。地上世界では、霊能力を持ったり霊感能力を持つことが大きな誘惑と背中合わせになることを知っているからです。
それは何かとなると金の誘惑であり、色情の誘惑であり、地位、名誉の誘惑である。
一方、ある者は、前世で霊能があったがゆえの失敗をしたために、それを償う目的で霊感体質者の道を再び希望するかも知れません。
過去世で霊能力や霊感能力を使って悪事を働いたり、人を惑わしたり、苦しめたならば、同じような状況下での試練を迎えなければなりません。
「過去世のカルマ(業)による試練として、憑依の恐怖と苦しみを味わう」ということです。
また一定の霊的レベルにまで至った魂の人間が、地上人間の霊的向上に貢献寄与する使命を持って再生することがあります。
その際に霊的能力を用いて働きたいと申し出て、それが認められることがあります。そして生まれつきの霊感体質者として地上人生を始めることになります。
但し、そうして地上へ生まれた霊能者・霊感体質者の9割以上の多くが、再生前の本来の崇高な使命から外れ、物質欲や肉欲といった自らの煩悩の中で堕落しています。
それほどこ地上生活という環境は物質次元での誘惑に負けやすいところなのだが、反面、リスクの大きさに比例して魂のステージアップを図れるのが3次元世界といえるだろう。

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