現代医療の功罪

医療
のりたろう より:

2013年5月13日

先生おはようございます。
いつも興味深いお話しをありがとうございます。先生の健康教室近くでしたら是非行ってみたかったです。
先生にお聞きしたいのですが私は自分や家族など病気になると自分の中途半端な知識の為にとても迷う事があります。
本当は薬も飲みたくないしレントゲンも撮りたくありません。
病気や痛みは体の使い方の見直しや心の気づきの為のメッセージだと思っていますが私が中途半端な知識のためまだまだ自然治癒力を信じきれていない事と主人の意見も大事にしたい気持ちから結局は現代医療にドップリつかる事になってしまいます。
でも心の中は疑いまるけで治療していただいてもお薬をいただいても不安だらけで小宇宙にゴミを流すような物だと安心できる事がありません。
観童先生のように知識も実践も伴われている場合病気や痛み 歯の治療などどのように現代医療と付き合われているのでしょうか?
お忙しいところ申し訳ありませんが是非ご意見を聞かせていただきたいです。よろしくお願い致します
m(__)m

のりたろう様のコメント(2013年5月13日)にお応えして。
お久しぶりにコメントいただきありがとうございます。そして、いつもブログの訪問をいただきありがとうございます。
御質問を頂いたことに関して私なりの考えとこれまで対処してきたことをお話しさせていただきます。
私は、基本的には現代医学、特に西洋医学を否定する考えはもっておりません。
西洋医学の最大の利点はといえば、外科的処置ではないでしょうか。
特に救急医療やその他の諸病に関しても、明らかに手術をしたほうが良いと判断できる事例は多々あると思います。
そのことによって多くの尊い命が拾われるケースもあります。
また、その半面、外科的な手術を為さないほうが、あるいは為すべきでない事例もあろうかと思います。
単に、病気だけをみるならば、手術をするか、しないかという問題になりますが、これには、患者様ご本人の意思や、ご家族のお考えも絡んでくるということもあり、複雑なものがあります。
薬に関しても、同じことがいえるのではないでしょうか。
必要最少限度か、もしくは、足りない程度の投薬量にすることで体本来の働きがあり免疫力が生かされることになると思うのです。
ちなみに、私の場合は、風邪をひいても高熱にならない限りは病院に行きませんし、薬も服用しません。重篤な症状でない限りは民間療法的な処置で十分足りております。
知っている脳外の先生も比較的薬を控える方ですが、単なる風邪では薬を出さず、『体を温めて休みなさい。』という対応をしています。
歯の治療ですが、実は先般、奥歯が弱ってグラグラして噛むことができない状態でしたので歯科にいってレントゲンを撮りましたが、歯の根元の骨が溶けて隙間ができていました。
歯周病によるものです。保存のできない状態なのがレントゲンをみれば明らかです。
抜歯しました。これは良い歯への感染を防ぐためにも必要な処置と受け止めております。
歯科のスタッフが『抜歯のあとはどうしますか?インプラントの方法もありますよ。』といってくれたのですが、それは丁重にお断りしました。
そこまでしたいと思いません。これは私故人の価値判断によるものです。
医療現場の先生方のご意見をいただきながら、自分の考えを定めて医療と付き合うことが肝要かと思うのです。
盲目的に医師にすべてを委ねる傾向にある人たちの場合は、大量に処方箋を出されて食事程の薬を飲んでいる場合も多々あります。
私はこれまで、来院した方々の健康状態や病院から出た処方箋の実情をみて、とても疑問を持つものです。
あくまでもアドバイスとして減薬をお奨めすることによって症状が緩和されたケースはたくさんあります。
そして断薬に至った人たちもおられます。
特に、抗生物質の服用と向精神薬の服用は相当に配慮が必要と考えております。
その根拠はとなると、副作用で改善どころか悪化しているケースが実に多いのです。
全般的に申し上げて、日本の医療現場は薬の投薬量と種類が多すぎるのではと懸念しております。
これは、私の価値観だけではなく、アメリカの医療現場と比較しての話しです。
アメリカでは医師の処方箋を複数の薬剤師で協議して必要以上の処方箋に関しては医師に見直すよう進言します。
このことによって、症状や年齢への薬の負荷を最小限度にするようなシステムが確立されているようです。
日本では医師の処方箋がすべてです。薬も複数の病院から重複する処方箋や効能、副作用など、多重的に服用している患者さんが多いですね。
私の所に相談に来院する方々は、向精神薬を何年も服用している人、病気という病気がないけど体調がすぐれないという人、整形外科で改善されない人、等々。
こういった方々にアドバイスして減薬したり、断薬したりで改善されたケースも数えきれないほどです。
健康の在り方は、患者自身の医療への認識にもありますが、それを導くべき医療現場の実態にも問題が山積しているのではないでしょうか。
悲しいことですが、営利主義に奔走している医院の風評や、上から目線で高圧的な態度で押し付ける傲慢な医師に脊椎側弯症の12歳の娘が、あの病院に行きたくないと泣いて拒否した話しなど、その他諸々の不満を患者さんから聞くにつけ、残念でならないと、いつも心が痛みます。
人間は職業で偉いのではなく、地位で偉いのではない、経済力の多寡で偉いのではないということを、先生と言われる立場にある人たちは悟らなければならないと思うのです。
先生である前に一人の人間であります。
私個人の偏見であるかないかは読者の方々のお心にお任せしたいと思います。
失礼いたしました。ありがとうございます。

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Posted by kansindo