ヒーリングと魂の医師

2020年3月7日

世の中には、ヒーラーといわれる人、スピリチュアルカウンセラーという人、霊能者と名乗る人、気功師という人、スピ系のワークショップを開いている人、心理カウンセラー、こういったジャンルにおいて活動している人たちがどれほどの人数いるのかはわかりませんが、相当数いると思われます。

ビジネスとして行っている人たちも多いかと思いますが、なかには無償で多くの人々の心や体を癒し、無条件の愛を示し続けている人もいることでしょう。

ヒーリングはさまざまな手法があり、メンタル(精神面)部分をメインにアプローチする方もいれば、身体にアプローチする方もおり、そのレベルもまた幾重にも段階があり、決して一様ではありません。

ヒーリングを行う場合は、その人の魂のステージによって次元の異なった世界から協力してくれるガイド(指導霊)もまたステージが異なってきます。

このことは世界のヒーラーといわれるような人ほど「自分がやっているのではない。背後の協力者がいるからだ」という言葉を聞けることでも分かります。

つまり、癒しの現象は、自分の力によって成されるものではなく、自分は協力者のチャンネルにすぎないとしているところに注目したい。

巷ではヒーリングという言葉が独り歩きをして、その効果を期待するあまりに、何でもヒーリングを受ければ良くなるという拡大解釈をする人もいます。

気をつけなければならないことは、依存してしまうこと、させてしまうことです。

ヒーリングを受けると確かにエネルギーを感じるという人もいますが、このエネルギーが必ずしもクリーンなエネルギーとばかりもいえないところもあります。

その違いは何かというと、ヒーリングをしてくれる方の心の状態、つまり、精神波動がどういう波長(波動)なのかということに関係してきます。

なかにはヒーリングを受けた後から体調が悪くなったという人もいます。

こういう場合は、おこなう人の心のステージが低いということに加えて、邪悪なものが関わってきているという場合もあります。

もうひとつは、人を癒すという行為をしていくなかで、自分自身が汚染されたままでマイナスエネルギーを蓄積している人もいます。

自分自身をクリーンにできていないということでしょう。

ヒーリングをしていくなかで、少しでも名が知れてきますと有頂天になり、心に隙ができてしまい、油断がうまれる、こういった心の魔が波動を下げていきます。

ヒーリング、カウンセラー、霊能者、気功家、宗教家にというような真理の探究者?にとって、名声や、地位や、お金のためという気持ちが先立つことは心のあり方としては順番が逆です。

そういった意味ではお金や、地位や、名声などは罠だともいえます。

また、脚光を浴びることにも、心を乱し、波動を下げる危険性がはらんでいます。

人間は名声を得ることで、驕りや傲慢が心にできるということを知って、自らを律していかなければならないと思うのです。

特に、ヒーリングを行う人たちは魂の医師でなくてはなりません。

人々の痛みを和らげることと、自己発見の旅に関心を持っていて、旅立つ準備の心がある人々の手助けをすることでなくてはならないでしょう。

霊的な力だとか、高次なエネルギーだとかいう言葉ばかりを誇張してしまい、素直、謙虚、寛容ということをないがしろにしてはならないと思います。

人の心に関与し、自らは霊的知識や能力について学び、修養を重ねることには、常に大きな責任と危険がつきまとうものであると同時に、お金や名声や、地位が最大の障壁となることも悟らなくてはならないでしょう。

私も過去には霊的な危険に身を傷めた経験があります。

心身ともに無理は禁物です。

どれほど霊的に成長しようと、人間には最後まで欲望、慢心といったエゴイズムの誘惑がつきまといます。

そして知識や能力を持つほどに自他への影響力は高まり、間違って悪用した場合の自他へのダメージや負債はいっそう大きくなってしまいます。

現代は、色濃く物質文明の闇が影を落とす時代になりました。

そこに気づいた者から物質偏重主義の酔いから覚め、周囲を照らし、人々に手を差し伸べる、愛の実践者となっていかなくてはと思います。

暖かな心の炎を静かに燃やし、まわりを明るく照らせる、一つの灯台でありたいものです。

そのことがヒーリングではないだろうか。

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