人類と進化論と魂
saori より: コメント2013年6月17日 10:41 PM
最近こちらのサイトを知り、過去の記事もいくつか読ませて頂き、大変勉強になりました。
そこで、今回の記事の中にふと疑問に思ったことがありましたのでお伺いしたいのですが…
人間は人間に輪廻するとなると、進化の過程で霊長類が人間になる前はやはり人の魂も存在しないのですか?
三次元の物質的な世界と同じ様に多次元の魂が存在する世界にも進化というものがあるのでしょうか?
また、動物、植物、単細胞生物、ウイルスなど、地球上には様々な”生物“がいますが、魂というのは全てに宿っているものなのですか?(ここまでが質問コメント)
saori様、ブログを訪問していただきありがとうございます。あなたの三つの質問にお答えさせていただきます。
(1)「人間は人間に輪廻するとなると、進化の過程で霊長類が人間になる前はやはり人の魂も存在しないのですか?」
これはとても意義深い問いかけをいただきました。
この問題は個人の疑問にとどまるテーマではなく、人類にとっても是非、一考いただきたい大きな問題であると思います。
但し、これから申し上げることは、一般的には馴染みのないことであろうかと思いますので、受け入れるか否かは読者の皆さまの気根、資質に委ねるところであります。
「進化の過程で霊長類が人間になる前」ということは、類人猿が進化して私たちの現在の肉体となったという前提で質問をしていることになりますが、この時点で違ったものになってしまいます。
何故なら、霊長類が人間に進化したというのは、チャールズ・ロバート・ダーウィン(1809年2月12日~1882年4月19日)というイギリスの自然科学者が提唱した進化論が基盤となってのお考えでしょう。
しかし、私は類人猿が進化して現代の人間となったとは捉えておりません。
進化論が真実を語っているなら数千年前の猿に進化がみられるでしょうか。ゴリラに進化がみられるでしょうか。
猿は猿であり、ゴリラはゴリラです。人間には進化しておりませんし、そのような兆しもみえません。まして、海から陸に上がった生物が進化して人間になったのでもないでしょう。
今述べたことは、生物学的観点からの意見というより、スピリチュアルな観点から述べた言葉とご理解いただければと思います。
現代の生物学の基盤を成している進化論とはいっても、特に進化論による人類の誕生ということに関しては異論をとなえる科学者もいます。
人類に関する進化論については理論体系化されたということであって、決定的な確証は何もなく、推測の域を出ていないのです。
従って、人類は最初から他の動物とは異なる智慧と創造性の魂を供えた人類として地上に命をいただいた存在であると信ずるところです。
もう少し踏み込んでいうならば、私たちが住む太陽系のような銀河系が、遠い数十億光年、数百億光年、数千億光年の彼方に存在して、私たちのような地球人類と同じ生命体がいるとしたら誰がそれを否定できるでしょうか。
現代科学で立証されていないから存在しないとする一般社会の考えは、科学で発見される以前のウイルスや、大気中の酸素、気体化した水など、その他の肉眼では見ることのできない無限の存在をも否定することになります。
人間の魂についても同じように、見えないから存在しないとする考え方は科学的ではありません。
(2)「三次元の物質的な世界と同じように多次元の魂が存在する世界にも進化というものがあるので。しょうか?」
この質問は、この世の人間と同じように、あの世にも進化があるのでしょうかということかと思います。
先ず、私たちは、この世では肉体をもった状態で生活をし、人生のなかで心のステージアップを図ることを目的として様々な経験から学習していくものです。
あの世では、この世で持つような肉体は無いのですが、私たちの肉体とおなじような形と役目をした光子体(霊体)も持って生活をしているのです。
心(魂)のステージアップを図るために、あの世でも日々の学びをしているという点では何らこの世と変わりはありません。
ただ、違う点は、この世のように善悪が入り混じった環境ではなく、あの世では善悪がはっきりと分かれており、魂の境涯が違えば居住する環境がまったく異なるという点である。
心に執着を持った人間が行く環境と調和された人間が行く死後の環境はまったく違うということです。
これは、誰か第三者が裁くのではなく、自身の魂のステージに沿った環境にしかいけないということです。
進化とは肉体の変化をいうのではなく、心の向上を指して進化というのが正しい進化といえるでしょう。
進化という意味においては、この世の科学的進化の水準より、遥かに4次元以上、多次元世界の科学のほうが先をいっているということです。
この世の人類が発明や創造するところには、いつもあの世の多次元世界からの指導があって、それがひらめきとなって創造されるのです。
例えば、アインシュタインの原子と原子核の物理学は量子力学の基礎と発展にも大きく貢献し、原子核分裂エネルギーは平和利用する為に発見された事なのですが、これも高度な多次元世界からの指導によって成されたことであって、アインシュタインが全く一人で発見したことではないでしょう。
人類は個人の価値観や幸せを目的とするにとどまらず、地上人類共通の目的があるはずです。それが地上の楽園、つまり、ユートピアの建設です。
そのために必要なことが個人の魂の調和となりましょう。
個人の調和、悟りがなくて人類の楽園が成されることはないということです。
(3)「また、動物、植物、単細胞生物、ウイルスなど、地球上には様々な生物がいますが、魂というのは全てに宿っているものなのですか?」
この質問は魂という言葉で全ての生命体を語ることはできないでしょう。
例えば、四足歩行の動物には魂が備わっていますが、蛇などにも魂が備わっています。
或いは、草花や木のような植物の場合は、動物のように魂とはいわず、精霊と言ったほうが適切かと思いますし、実際に精霊(自然霊)が存在します。
単細胞生物などの場合は魂や精霊とは異なった非常に限られた行動範囲の意識エネルギーと表現したいところです。
ウイルスに関してもそうですが、非常に単純な意識エネルギーをもった生命体ではあるが、その行動範囲は広く拡散して順応していく能力をもった存在であるといえます。
また、鉱物などの場合も魂という形ではありませんが、硬い波動エネルギーを持った生命体であることは確かです。
こうしてみると、この地上に存在するあらゆるものは、それぞれの魂や、意識、波動エネルギーを持った生命体であるといえるのではないだろうか。
saoriさまのご質問への答えになりましたでしょうか。あなたが質問をしてくださったおかげで、このような内容の記事を投稿することができましたことに深く感謝をもうしあげます。ありがとうございました。
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そして全国からご相談のメールもいただき、及ばずながらも対応させていただけること、身に余る光栄と存じます。ありがとうございます。
ディスカッション
コメント一覧
大変丁寧なご回答ありがとうございます。
なぜ動物界のなかでも人間だけが唯一これほど高度な思考や感情をもつ生物に進化できたのか、
なぜ昆虫や他の動物などには高度な進化がもたらされなかったのか?
そういったこれまでの疑問も解けた気がします。
ただ私の心はまだ未熟である為、完全な理解には至らず、
ここからは私が先生の言葉を咀嚼しての個人的な考察ですが・・・
進化論も否定はできないのですが、進化の過程というのは、高度な思考や感情に耐えうるだけの魂の器を育てる準備期間で、
魂の修行の場としてふさわしい環境を作るため、この世には多様な生物が存在するに至った。
いかがでしょうか?方向性として間違っていますか?
もっと科学が進んで神性な部分も理解され”神秘学”なる授業ができる日も来るかもしれませんね。そして早く魂の調和に努める世の中になり、平和が浸透して欲しいと願います。
これからもブログを拝見して日々勉強させていただきます。
物にもそれぞれに役目があるように、生物にもそれぞれに生きて存在する意味というものがあります。
動物の世界には食物連鎖があることで相互に生命の維持をしていることがそれを証明していますね。
『進化の過程というのは、高度な思考や感情に耐えうるだけの魂の器を育てる準備期間で』というあなたのご意見に、全くもってその通りですと申し上げたいです。
やがて、神性についても、霊的な現象についても科学的に証明されて誰もがそのことを理解でき、学べる時代がくるでしょう。
saori様のご意見、勉強になりました。ありがとうございます。
またコメントをお寄せくださいませ。
観童