心の中道

身体が痛い、辛い、何件も病院をはしごするドクターショッピングをしても、いく先々で言われる医師の言葉に信頼がおけない、疑問がある。症状が改善されないための不安からである。
しかし、病気という病気は見つからない。結局、薬の服用が向精神薬ばかりで長期間に及んでいる30代のこの女性はパニック症状と、うつ症状が重なっていた。
気の毒に、これほど辛い思いをしていながら大事なことに気づけないでいる。
十分に可愛い顔をしているのだが、目が気に入らないからプチ整形をするために東京へ相談にいくという。それどころではないのに。
日頃、薬の副作用もあり体力が消耗しているから賛成しかねたのだが、案の定、帰ってきたら数日寝込んでしまったようだ。
どれほど体が辛くても執着したときの心のエネルギーは恐ろしいほどのパワーがある。
苦しみや今の逆境を受け入れると突然見えてくるものがあるのですが、『なんで私だけが』と不満の気持になると、よけい辛い人生となるのは、本来の心の仕組みがそのようにできているからです。
人間の心は、善、良心、博愛、慈悲、奉仕、などの調和された状態の時に満たされるように天からいただいてあるために、その調和に沿わない不調和な意識を持つと苦しくなるのです。
偏った価値観、歪んだ自分だけの価値観というものはどうしても心に執着があるために心に流れがなく、よどんでしまいます。よどんだ水は腐敗するのが自然の理です。
『人間は神の子』とは実にうまく真実を突いた言葉ではないだろうか。
人間は誰もが老い、病み、死ぬのだが、それは生命循環の必然の過程であり輪廻のなかで起こる当然の営みでもある。
生きることに疲れた人は実は真面目な人、努力してきた人。心を休ませるには自分を知ることから始めると効果的である。
他人のことはよくみえるものだが、自分のことはとなると意外と見えていないものです。
自分をみるためには自分から離れる必要があります。
それが自分自身を客観的にみるということです。
この自分をみるときに必要な基準があります。『見ること、思うこと、話すこと』に偏った思考や言葉がないかをチェックすることです。
上にも下にも右にも左にも偏らない中ほどの道にあるかどうかが基準であり調和された心というもので、これを中道といいます。
※幼児の頃から献身を求められてきた人がどうして大人になってもエネルギッシュでいられようか。そんなことは至難のわざ。子供には与えることで与える大人に成長する。
物や金ではなく愛を。
※人生の初期で周囲の期待に応えることばかりにエネルギーを使うと試練のときに虚脱してしまう。しかし、若いときの苦労は未来の糧となる。この違いは?
※高齢者と若者が、男と女が、国の違いや文化の違いが、立場の違う人が、価値観が違う人が、これらが相互に理解し合うのは難しい。
しかし可能です。何故なら人間だからです。地上に国境はあっても人類の魂には国境はない。生まれる前は皆、天にいた魂の兄弟であったことに気づいていただきたい。
※ほんとうに心を休めたいなら外に求めるより自分を知ることからはじめること。他を知り得ても自分を知らなければ苦悩から脱することはできない。
『心と体の健康教室』の紹介
毎月、第二月曜日 滝沢村ちゃぐホールにて14:00~17:00迄、8月は20日
途中参加、途中退席可能、参加費会費無し、参加規約なし。自由参加
講師 観童
お問い合わせはkandou0822@yahoo.co.jp