愛・過食症からの卒業

過食症
摂食障害(拒食症、過食症)は十代、二十代の女性が多く、中には三十代の方もおられます。
40代以上になると過食をしていても過食という意識が薄いせいか、意外とケロッとしている人もいます。
過食の自覚がない中年の期以上の年齢になりますと、腰回りが脂肪たっぷりになっても心を病むことはないかもしれませんが、代わりに体を病むことになってくることも多い。
AYさん。女性24歳は今年の秋に結婚するという。
しかし、「過食と嘔吐を繰り返す癖を治して結婚を機に新たな生活をしたい」と相談にみえました。
「ダイエットをきっかけに過食と嘔吐を繰り返し、人目を気にするようになって、人と会う事や一緒に食事をするのが怖くなり始めました。心療内科に通院しましたが、特にお話しを聞いていただくこともないし、薬を処方されるだけであまり効果がなく、以来、生理もなくなり現在はピルを服用していますが全く改善されず途方にくれています。」という。
結婚を控えたこの若い女性、このままでは結婚後の生活も危ういことになるであろうことは容易に察しがつきます。
身長が155センチ、体重が50キロ、色白で目がクリッとして目鼻立ちのスッキリした美人さんです。
しかし、彼女は美に拘っていた。
どうみても痩せる必要がないのに痩せたいのです。
この女性、ファッション雑誌やテレビ、ネットなどで取り上げるやせ過ぎだとしか思えないような体型のほっそりした、その為だけに体をつくったモデルのような女性が美の象徴のように捉えていた。
何の不足もない恵まれた五体を頂いているのに本人は別なところに心が向いてしまっているために「真の心の幸せ」という最も大事なことを見失っているのでした。
私は言った。
『失礼かもしれませんが、あなたにように恵まれた容姿であってもまだあなたは自分の身体に不満があるのですね。ところであなたの彼は過食の事を知っているのですか?』
『知っています。』
『彼はあなたのダイエットと過食については何と言っていますか?』
『ダイエットをしなくてもいいし、そんなことで過食や嘔吐をすることはないといってくれます。』
『しかし、あなたは過食と嘔吐を繰り返しているということですよね』
『はい。』
『あなたが無月経になったのは無理なダイエットとリバウンドによる過食嘔吐ということの繰り返しで精神のバランスを崩したからだと思います』
『そうだと思います。』
『あなたは本当に過食と嘔吐をやめて健康な生活をしたいと願っていますか?』
『はい是非そうしたいです。もうこんな苦しい思いはしたくありません。』
『でもね、いまのままで結婚しても夫婦関係に影を落とすことになりかねないと思うのです。恋人同士の愛もそうですが、夫婦愛はどうあるのが良いかということを考えてみてください。
あなたはダイエットに心を奪われ過食と嘔吐を繰り返していますが、大切な彼の方に心を向けていないですね。どうですか?』
『それはないと思います。彼の事を大事に思っていますから。』
『あなたがほんとうに彼の事を大事に思うのであれば彼の心に応えたらどうですか?あなたは彼の愛に正しく応えていることにはならないですね。
彼があなたに対し、今のままのあなたで十分だと言ってくれているのは、それがあなたのことを気遣う彼の愛からの言葉でしょう。
そんな彼の愛に沿ってあげたらどうでしょう。それが彼の愛を正しく理解していることになると思うのです。』
『(-_-;)涙・・・・』
『愛は求めるだけではなく応えてあげることにある。この意味がわかりますか?』
『すみません、いま気づきました。私は自分の都合だけ考えていました(-_-;)・・・・』
『一番大切なことに気づいたのですから、これからは彼の心を理解し、その愛に沿っていくことです。そうすればダイエットのことも、過食嘔吐のことも乗り越えられるでしょう。
過食と嘔吐はあなたが歪んだ美意識のために精神バランスを見失ったから起きたことです。
摂食障害というのは何かに執着した心から始まるものです。
決してほかに原因があるのではなくあなた自身の思い、心から発することです。
これからは新婚生活を迎えるにあたって一切のことに執着せず、不満や愚痴をいわず、そして何よりも足ることを忘れないで生活してくださいね。』
『わかりました、そうします。ありがとうございました。』
涙を流した後の彼女の顔は澄んでいた。
90分のカウンセリングの大部分を省いて記載しましたが、二回目においでになった時の彼女の顔は前回の彼女とは全くの別人になっていた。
彼女は何度も喜びの言葉を言い、期待する新婚生活のことに話題が集中して摂食障害のことは話題にならなかった。
微笑ましく思えた。厳しいことも言いましたが、健全な家庭を築いてほしいと心から願った。
彼女は摂食障害を完全に克服していた。
そして、おまけがついていた。生理が復活していたのです。
摂食障害(過食症、拒食症)はバランスを失った、偏った心の価値観による結果によるところが大きい。
人間関係のストレスに起因する場合もあり、仕事のストレスに起因する場合もあり、今回のようなダイエットをきっかけにするケースもある。
しかし、起因する理由は何であろうが、根底のところでは自身の心の在り方が原因しているという事実を無視して安易に心療内科で処方された向精神薬の服薬で治そうとするところに無理があるということを知っていただければと思います。
向精神薬は依存性がつくられ弊害となる場合が多々あることも忘れてはならないでしょう。
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