カフェインの功罪

カフェインの功罪
ビジネスマン、ビジネスウーマンは缶コーヒーが大好き?
面白いデーター(嗜好率、好き比率)があったので掲載します。
① 日本茶・ウーロン茶など(缶・ペットボトル) 85.2%

② 日本茶・ウーロン茶など(リーフティー・ティーバッグ) 83.4

③ コーヒー78.3

④ ジュース類・果実飲料74.8

⑤ 牛乳74.1

⑥ スポーツ飲料69.5

⑦ 紅茶(リーフティー・ティーバッグ) 66.5

⑧ ミネラルウォーター64.8

⑨ コーラ以外の炭酸飲料59.3

⑩ 紅茶(缶・ペットボトル) 58.0.3

⑪ 缶コーヒー56.7
夜明けのコーヒー。。。。という出だしの歌ではないが、出勤途中に缶コーヒーを飲み、仕事中はデスクのパソコンの横に置き、合間合間に飲み、会議中や残業時の眠気覚ましにまた缶コーヒーを買う。
一日3本の缶コーヒーを飲む人もいたが、5本飲む人もいたのには驚いた。
私がいちばん心配するのは朝食抜きで出勤して、朝ごはんがわりに缶コーヒーを飲み、『さあ、やるぞ(^O^)』という気になっている人たちだ。
飲めば『気分転換になる』『元気が出る気がする』『頭がすっきりする』と思い込んで自動販売機やコンビニに向うのだろうが、はたしてその元気は長続きしただろうか?
コーヒーを飲んでいるのに、しかもまだ午前中だというのに、頭がぼんやりするという不思議な経験をしている人はいないだろうか?これが意外と多い。
そんな時はまた缶コーヒーを飲みたくなり、甘いお菓子を欲しくなったりしてソワソワしているようなら要注意です。
コーヒーは交感神経を刺激して覚醒する働きがあるため、眠気を覚ましたり、一時的な倦怠感を緩和し集中力がアップするところもある。これはカフェインの働きによる。
しかし、缶コーヒーでは、その効果に持続性がなく、一瞬で終わってしまう。それは何故か。砂糖である。缶コーヒーに含まれている原材料には無糖を除いては殆どの缶コーヒーに砂糖がたっぷりと使用されている。
一般的に原材料の表示は含まれている量の多い順に書いてあるもの。『コーヒー、牛乳、砂糖』または『牛乳、砂糖、コーヒー』という順番がほとんどで、いかにたくさんの砂糖がはいっているかがわかる。
『微糖』や『甘さスッキリ』などの表示にだまされてはいけない。
それでは何故、砂糖がいけないのかですが、そのメカニズムを説明します。
砂糖は体に吸収されやすい糖質のため、血糖値が一気にあがります。急速に血糖値が上がると、体はそれを下げるために膵臓からインスリンというホルモンを分泌するが、今度は血糖値が下がり過ぎてしまう。
本来、血糖値はゆっくり上がって、ゆっくり下がるようになっているのですが、缶コーヒーに含まれる砂糖によって、一気に上がって、一気に下がるという、不定期極まりない状態に陥ってしまう。
実は血糖値が下がるということは、脳に必要なエネルギー源の一つであるブドウ糖が供給されないということになります。
この血糖値が下がる時こそ、吸い込まれるような眠気に襲われる瞬間だ。
だるさ、眠気、集中力の低下を回避するために缶コーヒーを飲んだはずなのに、一瞬だけ元気もどきにはなるが、その後はかえって強い眠気がやってくるという逆効果に対応しれなくなってしまう。
缶コーヒーの飲用は睡魔との闘いを誘う魔の嗜好品だというだけではなく、うつ病やパニック障害の要因ともなっていることを知る人は少ない。缶コーヒーの飲用を反対する医師は多いがコーヒーを反対する医師は少ない。
腰痛整体にために定期的に来院していた大工さんがいたが、栄養ドリンク600円のものを一日5本も飲んでいると聞いて、危険だからやめるようにアドバイスしたことがあった。
本人は疲れるから元気になりたくてというが、そのことが身体にはどれほど悪循環なのは理解できなかった。
案の定、救急車で搬送された。心拍数が異常にあがり、呼吸ができなく意識が混濁して死ぬ目にあったと話していた。医師に相当叱られたという。ドリンク内のカフェインと薬品のせいである。と。
ここではっきりと申し上げておきたい。
カフェインの取りすぎは心臓にかかる負担が大きすぎることと、動悸や疲労に拍車をかける原因となることを。
私はこれまで、多くのうつ病やパニック障害の人たちと接してきたが、缶コーヒーやコーヒー、緑茶(煎茶)、ウーロン茶、紅茶、ココア、チョコレート、スポーツドリンク、栄養ドリンク(カフェイン含有)などのカフェインを含む物を飲食している人の多いのには驚かされる。
そして、うつ病やパニック障害以外の症状の人たちに対しても折にふれて、これらの食品を絶つようにアドバイスしてきたその数は限りない。また、そのことによってどれだけの人が症状を改善できたのか、これも数知れないほど多いのです。
寝汗、のぼせ、ふらつき、手のふるえ、しびれ、冷や汗、動悸、胸部振動、息切れ、頻脈、手足の冷えなどの症状には砂糖とカフェインは厳禁である。
私のアドバイスによってカフェインを絶ってこれらの症状が改善された人たちは多い。
『医食同源』という素晴らしい言葉が示すように飲食は栄養にもなり、毒にもなるということをもっと真剣に受け止めて活かしていくならば、飲食で健康を害することもなく、ベストコンディションを維持でき疲労も回復しやすくなる。
嗜好品に関しても人間の欲が原点であることに変わりはない。本当に自分の健康を大事にするなら砂糖とカフェインは摂取しないほうが無難である。カフェインは必要なものではない。
コーヒーは消化を助けるとはいうが、胃の内部を刺激するからだけのことで、それだけに過ぎた量や空腹時のコーヒーは百害あって一利なしである。
医療現場で働いているある男性が体調不良で訪ねてきたケースがあり問診で砂糖とカフェインを完全に断つことを提案した。その人は動悸、不眠、異常発汗、うつ病をなどで心療内科に通院し抗鬱剤を服薬していたが、それを減薬し、大好きなコーヒー、紅茶、煎茶、チョコレートを完全にやめて間もなく元気になった。
このようなケースはあまりにも多すぎる。特に心臓疾患のある人は真っ先にカフェイン摂取をやめたほうがよい。
その理由は自律神経を必要以上に覚醒させることですでべハイテンションになり、全ての弊害の元となるからである。飲む量は多くはなかったが、私自身が脱コーヒー(カフェイン飲料)20年の体験者である。

 

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Posted by kansindo