迷い道

ときが満ち
花はひらけど 人咲かず
かくも愚かな 迷いみち (観童)
草花は自然のままに生かされて花を咲かせますが、人間は頭が働くだけに執着して心の花を咲かせずに人生を終える人もいる。
私たち人間はこの大自然から多くを学び、気づかされ、そのなかで生かされているのですが、しかし、実際は自然に沿うことなく、気づかなかったり、無視したり、反発したり、大きな破壊をしたり、相反する方向に進んでいる傾向にあります。
個人だけにとどまらず世界レベルで相も変わらず戦争が絶えない。
自然を無視した場合の反動は必ずといっていいほど災難として人間に返ってきます。
大自然の摂理は人間がいかなる科学をもってしても侵せるものではありません。
このことを理解し原理原則として守らなければ人類のユートピアはないだろう。
効率だけを追求する社会構造は、経済、企業、学校教育、行政などのあらゆる面で効率優先の仕組みと生活となっています。
しかし、大切な何かを置き忘れて走り、道を迷っている。
災難は自然現象だけではなく人間の心にまで反作用として現象化がすすんでいます。
例えば精神的な疾患であるうつ病やパニック障害あるいは統合失調症などが代表的なところで、広くいえば自律神経失調症なども範ちゅうに入るでしょう。
自然のなかに生きる動物も植物も自然の法則に沿って生かされ生きています。
春夏秋冬はその時期が来れば雪が溶け花が咲き小鳥たちは繁殖のときが訪れて子孫を残し、やがて寒さが訪れて木々の葉も色づき動物たちも越冬の準備に忙しい。
冬の寒さは、しばし生命の休息の時間です。木々もすっかり葉を落とし、代謝を制限して翌春まで風雪に耐えている。
そして今また雪が溶け春の日差しが暖かく静かな風も心地いい。
岩手の桜ももうすぐ見られます。
無言に咲く桜にも心あり。
しかし、桜は語っています。
自然体の潔(いさぎよ)さと、その美しさを。
 

未分類

Posted by kansindo