霊能・霊道について
霊能、霊道について
霊道とは、文字通り霊の道が開くことで、一般的に理解されているような、霊の通り道ができるとか、憑依霊を取り除くとか、霊視するとか、霊と語ることができるというようなことばかりが霊道ということではありません。
ここでは霊道が開くということに絞って説明をしておきます。
例えば、芸術家などの中に割合多く見られるような、インスピレーションによって作品作りをする、あるいは音楽家がインスピレーションによって素晴らしいメロディーを楽譜にする、作家が世に残すような名作を書き上げるなど、天才などは巷で言うような霊能者たちとは異なった意味で霊道を開いている人がほとんどです。
霊道が開くと人によっては透視力とか幽体離脱、人の心を見抜く、物品引き寄せ、物質化現象など、超自然現象がその人の能力に応じて可能になります。
その能力もまたその人によってそれぞれに違いがあり、霊道者はみな同じということはありません。
これら霊道者が行う能力は、実はその人が行うというより、その人の背後でサポートしている霊がおり、その霊が、その人の目的意識に合わせて行っているものです。
その人が全然それを望まないのに、そうした超自然現象が起きることもありますが、そういうことほんとうに稀で少ないものです。
なぜかというと、あの世の霊は霊道者の心に合わせて行うからです。
ということは、霊道者自身の心に不調和があれば、それに共鳴した次元の低い世界の霊が関わってくるから慢心しないように心して生活しなければなりません。
働きと結果の時間差
何事もそうですが、目的をもって行ったことに対して、それが現実のこと、結果が出るまで時間的なズレがあったりすることはよくあることです。
そして、霊道の開いている人の場合はおなじことをしても、結果がでるまで時間が短くなるというようなことがあります。
それは何故かともうしますと、そこの背景にはその人の念の強さということも関係してきます。
こうしてみると、結果ひとつをみても、
霊道が開いているということ。
背後で協力する霊（高次元霊、動物霊）の存在があるということ。
おこなう人の想念の強弱、調和、不調和によって現象、結果に差があるということ。
こういうことが分かるかと思います。
霊道は過去世でその道に修行した人が開くのですが、心の在り方を学んでいない人が霊道だけをを求めることは、こういう意味で、非常に危険です。
まず、巷で言うところの霊能者、霊媒と言われる人は、ほとんどの人が前世、あるいは過去世で肉体行などの荒行をやっている場合が多いでしょう。
また、今世でふとした機会に霊力や霊能を身につけたと言われる人の場合も、ほとんど前世で肉体行をやっているといってもいいと思います。
只、注意しなければならないのは、通常にない能力を身につけますから、つい有頂天になり、自分の心がふり廻されてしまいますと、あの世の邪悪な者や動物霊のまたとない獲物となってしまうということです。
このような人達の末路は哀れと言われるのも、動物霊や低次元の霊に、身も心も明け渡してしまうからです。
正しい生き方、道の根本は、己の内に存在する神性仏性の自覚です。
霊能そのものではありません。
人間力です。
正しい霊能（霊道）は己の神性仏性なる自分に目覚めた時に、二次的作用として起こるものです。
本来の霊道開花の原因はこの一点にあります。
いろいろな霊道現象を現わすからといっても、言うことが当たる、病気を治す、霊力がすごい、というだけでその人を信じてしまうことは非常に危険です。
割合としては動物霊が背後にいて現象を現わすことが多いからです。
まず常識的に判断してその人の言動をよく確かめること。
その霊道現象をうのみにせず、それが本物であるかどうかを正しい生き方、生活態度に照らして、見る、聞く、考えてみることです。
表面的には取り繕っても徐々に本性を現し、物やお金、そして地位や身を飾ることに執着しているからとてもわかりやすい。
そして、自分の言うことを聞かなかったり、都合が悪くなると、言葉が乱暴になったり、投げやりな言い方になってくることも特徴です。
正しい霊道者は常識的であり、愛と慈しみに溢れていて、普通の人間らしさを忘れません。
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