潔く・男らしさ・女らしさ
微笑みを忘れない
自分の周りの人には、できる限りでいつも優しく親切にしていたいと思う。
特別に何をするでもなく、改めて何かを言葉にするでもなく、微笑みかけるだけでもいいと思う。
それだったら無理をしなくてもできるでしょう。
あなたは「それは結構難しいですよ」とお思うでしょうか?
人間の個性や表情は様々です。
ですから苦手な相手に対してだと、微笑みかけるとはいってもいい顔はしにくいでしょうし、体調がよくなかったり、疲れていて笑顔がでない日もあるでしょう。
それでは、自然体で気持ちのよい微笑みはどうしたら生まれるのだろうか。
それはきっと、あなたの心が作ってくれるはずです。
ご承知のように人間は、心に悩みや苦しみを抱えているときの表情と、嬉しいことが有ったときの表情では全く別人と思えるほどの違いがあります。
「善きにつけ悪しきにつけて、人の心、面(おもて)にあらわる」というように、心に喜びを抱けば顔は明るくなり、心に痛みがあれば沈み込む、ということがいえると思います。
つまり、心の持ち方で顔つきが変わるのだといっているのです。
そうなると心で顔が変わるなら、今からでも意識して自分の心を調えていかなければと思います。
たとえ心配なことがあっても、そのことだけに悶々と心を向けるのではなく、物事に対しては善処して、あとは天に任せるというくらいの気持ちで、その後は拘らないこと。
こういうときこそ、潔いという生き方が、男らしさ、女らしさという魅力を決定づける最大限の心がまえだろうと思うのです。
ふだん当たり前と思っていることに、あらためて感謝できているか。
人から親切にされたら、些細なことにも嬉しいと喜べているか。
いずれにしても、あなたの気持ちや心の持ち方次第で、顔が輝くのなら、実行しない手はないでしょう。
そして顔が変わってくれば鏡に映る自分を見るたびに、うれしい気持ちになるでしょう。
それに、あなたの輝く顔がまわりの人たちをしあわせにします。
これこそ何よりの「和顔施」すなわち笑顔の施しであって、ほんとうの親切です。
たとえば、道をたずねるとき、どのような方に声をかけるだろうか。
下をうつむいてしかめ面の人よりも、やはり優しそうな雰囲気の人が尋ねやすいでしょう。
知らない人同士の集まりに参加したとしたら、目が合ったときに二コツと微笑みかけられるだけでどれほど心が和み安心することだろう。
そうすれば話しかけてみようか、と思うことになります。
二コニコしているだけで、新しい出会いも生まれ、コミュニケーションも深まるのです。
微笑んでいられる人というのは実は覚悟ができている人であり、潔い心をもった人といえるでしょう。
いつも微笑んでいましよう。
男だからニコニコしていたら、だらしなくて軽いということではありません。
会社のなかで眉間にしわを寄せて、みんなの前で部下を怒鳴るような上司なら、覚悟も潔さもなく、心の狭い人間で大した男ではありません。
また、女性も自然な微笑みができていないようでは、本当の幸せを得ることもなく、実感することなどできないでしょう。
しあわせは微笑みが連れてきてくれます。
微笑みは誰にでもできるしあわせの贈りものなのです。
微笑みには男女の別はありません。
そして出来る男ほど微笑みをもっているし、輝いている女性ほど微笑みが身についています。
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