危険なカルト宗教への入信
知識より体験!
知識はいろいろたくさん知っていることも大事です。知らなければ行うこともできないという場面もあるでしょう。
しかし、知識偏重の考えは危険である。
人並み以上に知識の豊かで、社会的にも上の立場で仕事をしている人が、間違った宗教にはまり込んで犯罪を犯す場合がある。
医師であった林○夫は父親が医師、母親が薬剤師の開業医の家に生まれた。小さい頃から思いやりのある子といわれ、人助けがしたくて医師の道を選ぶ。専門は心臓血管外科。1989年2月(24年前)、○ーム真理教に入信。1990年1月に晴嵐荘病院を退職し、同年5月、妻、子供達と共に一家4人で出家信者になった。
妻も慶應大学医学部卒の医師で麻酔医であった。出家の際、目黒に所有していたマンションを売った額を含めた全財産8000万円、車2台を布施として寄付した。
林〇夫は1977年、桐○靖雄の本に感化され、阿○宗の正式な信徒となり、約12年在籍したが、自身の修行の成果が出ないと悩んで○ーム真理教に入信している。
1995年、地下鉄サリン事件の実行犯として千代田線にサリンを撒布し2人を殺害、231人に重軽傷を負わせた。
同年の4月8日に石川県穴水町の路上で放置自転車を盗んだ容疑(窃盗罪)で逮捕された。事件直後、林は麻原彰晃が「地下鉄の騒ぎでオウムが疑われてるのは心外だ」と発言したことで麻原に対して不信感を抱いたと言う。
ここまでこなければ気づけないというのも視野の狭さ、思いこみの強さがあり、完全に心のバランスを見失っていたのだろう。
優しさが仇となり、自分が学んできた医学知識では治せない病気や心の病をどうしたら治せるのかという悩みが片寄った自らの心をつくってしまったといえる。
あまりにも知識偏重に陥り、人間としての冷静な判断力、常識的な心さえ見失い、結果的にカルトの邪教に入信してしまっているのである。
医学といういわば科学知識の頂点をゆく学問すらも、病気という現実の前には多くの問題を抱えているという事実である。
学問、知識が成せることにはある一定の限界があることも知っておかなければならない。
私たちの生活の場は、知識や学問によって支えられているのではない、といって学問知識の必要性は今更述べるまでもないが、要は私たちの毎日の経験が、私たちの実生活を活かしているということです。
いうなれば毎日の経験から生みだされた生活の智慧が、私たちを支えているのだ。
どんな職業にしろ、あるいは家庭にあっても、知識だけでは計り得ない何かがある。
その何かとは経験である。
経験によって習得し、はじめてものの用に役立ってくる。
『昔から、覚えるより慣れろ。』という諺があるが、どんな職業でも一人前になるには三年、五年の歳月を必要としよう。
大学を出て就職してもスグには役に立たない。
大学を出たからと言って、十人が十人、指導的地位に立つとは限らない。
中学校だけでも立派な社会人として、大会社の社長をこなしている人もいるし、私の同級生にも中卒ででありながら建設会社を立ち上げ社員数十名をかかえる立派な人間がいる。
こうした例はその人の経験と努力によって得られたものだ。
実社会での生活の智慧が、それを実現させたと言えるだろう。
本来、智慧とは何か。
智慧とは生きた経験の集積である。
その集積が縁にふれ、折にふれて、時々刻々変化する事象に対して、通常はヒラメキきとなって、人によってはもっと具体的に、適切な判断となって現れてくるものだ。
智慧は、知識や頭脳の働きからは生まれてこない。
智慧は、心から生じてくる。
不思議と頭にいっぱい知識が詰まっていると、その知識に拘っているうちは逆に智慧は生じ難い。
知識が智慧の湧出を押さえてしまうからだ。
智慧の宝庫は、潜在意識にある。
潜在意識が開くと、智慧が流れだしてくる。
先の〇ー真理教や、阿○宗などのカルト集団に到っては論外だが、正しい信仰をする者は広い視野を持たなければいけません。
心のせまい人が心を広くしようとするには、まず視野を広くすることから始めたほうがよい。
しかし、一つの事に拘り過ぎて偏ってしまうと視野を広くすることはできない。
心のせまい人とは要するに視野のせまい人のこという。
一方「もの知り」といわれる、いろんなことを知っている人がいます。
しかし、そういう人で、人格的にはどうか、と顔をしかめたくなるような人がいます。
「もの知り」の人の話は時には面白く感心することがありますが、深く人を感動させ、その感動がその人をして実行にまでかり立てるということはないのです。
しかし体験して身体で覚えている人の話は、深い感動があり、「よし、それなら自分もやろう」という行動にまでかり立てる力を持っています。
行動実践によってのみ、心を大きく成長させることができるのであって、知識だけでは心を大きく成長させることはないのです。
だから話を聞かれるなら体験した人の話を聞かれるほうが良いのです。
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