心の安らぎ☆

禅定

心のやすらぎ!

心の安らぎは偏りのない生き方、すなわち、物事に対する執着しない価値観、そういった悟道の境地から生まれてくる。

とうの昔に失敗したこと、つまずいたこと、そのことに拘って自分を苦しくさせて何か良いことがあるのだろうかとなると、何も良いことが有りようがないどころか、心を苦しくさせるだけで不安感や恐怖心、怯えが消えることはない。

自分を許すということはどういうことを言うのだろうかとなると、必要以上にいつまでも自分を責めないこと。

そして過去との決別をするために、ミスを反省したら後はまっすぐ前を向いて生きることに徹することです。

生涯を通じてミスのない人生なんて有りえないだろう。

パーフェクトである必要はないのです。ミスを犯した自分も自分であり、何かがうまくいった時の自分も自分、そのどちらも自分であるということだ。

人間の成長はミスの連続があって成しえるのだということです。

自分を許すことのできない人は真の愛の行為ができない。

何故なら執着が自身のなかにあるからだ。

それでは、悟道の境地から何故、「安らぎが」生まれるかというと、生死に対して拘りを持たなくなるからだといえるでしょう。

もっと言えば生老病死の迷いから離れているから心が平安になるのであるが、しかし、現実には個人差はあっても、生きることのなかで誰もが、うろたえ、恐れ、泣き、そして動揺して心の不安に苦悩しているのである。

だからこそ日頃から悟道というものを学び実践して心づくりをしておく必要がある。

具体的にいうと、

自分は何の為にこの地上に生まれてきたのかを知ること。

死後の自分の行くべき場所を知っておくこと。

人間の目的が何であるかがわかっていること。

心と肉体は別々であるが、この別々のものが連動して一つとなって働くことで人間生命体ちして役目を成すことができるということ。

自分の意志によって、自分の肉体をコントロールすることもできること。

同時に、自然現象はどんな作用でどう運ばれているかを知り、そのなかで生かされている生命体であることも悟っておかなければならない。

こうなると、心が安らいでない方がおかしいといえよう。

なかでも、いちばん大事なことは生老病死の迷いから離れることだ。

この関門を通ると、心は安らぎ、不退転の心が備わってくる。

すると、諸々の智慧が湧き出してくる。

必要があれば、その智慧はさまざまな角度から湧現して来る。

そうして、森羅万象の姿が大宇宙を統べる唯一の意識の下に動いていることが、はっきりと理解できる。

心の中の無限の可能性は、こうしてさまざまな形でその扉をひらいてくれる。

しかし、肉体を持ち、この地上で生活する以上は、努力と修行をやめることはできない。

たとえ心は安らいでも、正道(偏りのない調和された生き方)という日々の生活から離れることはできないものだ。

その正道を悟って勇気と努力の実践に、偉大なる智慧が加わり、自らの欠点を修正した時、心の悪魔は滅びるであろう。

それが肉体を持つ者の天命であり、修行でもあるからだ。

たとえ生老病死の迷いから解脱したとはいっても、人間としての修行は、休むことなく続いて行くのが、この世に生を頂いた人間である。

人間は、大自然が休みなく運動しているのと似ている。

心の安らぎは、執着の心からは決して得られない。

どんなに力んでも、知識が豊富でも得られない。

心の安らぎは、思念と行為を通してしか得られないものであるからだ。

大宇宙の法則という調和の規範を要にして、実践することによって、はじめて、物事の道理がわかり、価値ある真実が理解できてくる。

人によっては仕事をしているときが、いちばん安らいでいるという。

それは仕事に喜びを感じ、精神を統一させ、心を安定させるからだ。

だが、それだけでは老いてその仕事が後進に身を譲ることになると、その人はその途端に心が不安定になってこよう。

仕事は生きがいと安心を与えるが、仕事そのものは心の真の支えから、まだほど遠いものであるからだ。

何故なら仕事によって心が不安定になったり、安定したりということは、人間の心の本質でもあるが弱点でもあるからだ。

私たちは、もう一歩進めて、仕事の中の自分ではなく、仕事も自分もすべてを含めて、ブレない自分をつくるために、変わりのない、地球誕生からつづく法を拠り所とした安らぎであって欲しいのである。

生老病死の迷いと執着は、そうした中から、はっきりと超えることができ、不退転の心の安らぎは、そこから生じてくるものである。

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