涙の必要

きょうは過去に投稿した記事を少しだけ手直しして再度アップさせていただきます。
以下。
海
陸地と海の比率は29:71といわれていますが、これは地表測定と海面の測定から、約7割が海と考えて差し支えないでしょう。
その海ではどれほどの人たちが漁をして生活をし、その恵をどれだけの人たちがいただいているのだろうか。
ほとんどの人たちがそうであるように、そのおかげで私も命をつないでいられます。
海は多くの生命が育まれる源でもあり、その恩恵は計り知れないもの。
その水平線の彼方に顔を出す太陽の輝きは、それ以上に私たちに多くの恵を施してやまない。
そんな太陽から学ぶ愛の本当の姿は無償という言葉で心に響き広がります。
お腹を痛めて産んだ赤ちゃんが、お母さんのオッパイに吸いつき、お母さんはその姿に優しい笑みを浮かべているだけ。
与えて喜び、いただいて満足する母子の姿。
きっと、無償の愛の原点はここに始まるのでしょう。
親子だから無償の愛が為せる?
他人だからそれができない?
違います。
無償の愛が為せる人は、自他の心に境界をつくらない。
心から嬉しいとき、どうしようもなく悲しい時、やりきれないほど淋しい時に涙をながすことは悪い事じゃないし、恥ずかしいことでもなく、負けでもないから我慢することはない。
もうすぐ3月で春と共に別れの季節がやってきますが、ここにもたくさんの涙がある。
そして、4月は新たな出会いがはじまり、心にも桜の花が満開となる。
どんな辛いときも、涙を流せば心の曇りを一緒に流してくれる。
涙は、胸の内に抱えきれなくなった感情を表に解き放ち、心のバランスを図ってくれる。
空の雲もやがて雨となった後には澄み切った晴れの大空が広がります。
だから涙を流すことはとても必要なこと。
涙は心に元気と勇気を取り戻してくれる。
涙は命の源。
涙は元気を育む一滴の海。
涙は世界で一番ちいさな海。
走っても、歩いても、一日は一日。
走ってばかりじゃ疲れきってしまうし、動かなければ進めません。
歩いたり、走ってみたり、立ち止まってみたり、ときには戻ってみたり、自分のペースで過ごせればそれでいいじゃないですか。
どんなに体が辛く心が萎(なえ)ても、どんなに自分に嫌気がさしたり、自分を否定したりしても、自分を必要としている人がいることに気づいてほしい。
あなたの身に何かあれば寂しく思い、悲しみに涙する人もいることを忘れないでほしい。
みな必要だからこの世に生まれてきたのであって、必要でない人は誰もいない。
身体の病気、心の病気で動けない、働けないのは実は天がくれた休息の時間。
昇る朝日を浴び、しずむ夕日に照らされてみると、
生きることの勇気や淋しさ、孤独、悲しみを強く心に感じるのは心が生きているから。
太陽から頂くもの、海からいただくもの、山野からいただくものはいつも無言の働きかけ。
静かに向き合わないと、そのことには気づけないで過ぎてしまう。
動いてばかり、走ってばかりじゃ気づかない。
無言の働きかけは太陽だけじゃない。
お月様も同じ。
夜空の星も。
満月も三日月もとてもきれいです。
感じる心は生きています。
野花
野の花一輪だって誰に注目されずともひっそりと花を咲かせている。
そう思うと身の周りの全てが愛おしく有り難く思えてくる。
朝の陽に 何がおわすか しらねども ただ有り難く 涙あふるる
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