心開いて話せる人
いい出会いに育てていく
私は現在、整体院の経営に携わり、スタッフにも恵まれて充実した気持ちで働かせてもらっている。
そして24年間多くの人たちが当院を訪れてきました。
その人数は膨大なものですが、それ以上に貴重な出会いをたくさんいただいてきましたし、なかには24年間来院して頂いている方もいます。
来院したお母さんの後ろに隠れるようにしていたシャイで幼い女の子が、20年後の現在は自分の赤ちゃんを「先生、女の子です」と言って見せに連れてきてくれるとは考えられなかったし、こんな幸せな気持ちにさせてもらえる私は、昔の出会いに感謝の気持ちでいっぱいだ。
腰痛、肩こり、片頭痛、ぎっくり腰、スポーツ障害、妊婦さんの整体、産後の骨盤矯正、等々の来院者だけではなく、様々な症状を抱えておいでになります。
そして不思議と悩み事をポロリとこぼしてしまう人たちも多いのです。
若い子たちは恋愛の悩みから、若いお母さんの子育ての悩み、そして家庭の悩み、中年の人たちは親子関係と、いろんなことをポロリとこぼすのです。
ベテランの女性スタッフがホンワカムードでやんわりとしていることも来院者にとっては気楽になれる要素であったりと、院にアットホームな雰囲気があるからだろうか。
特に女性同士だと話しやすいところもあるのでしょう。
涙を浮かべながら会話している光景はちょくちょくみられます。（別室での施術）
家族に話せない事、兄弟に話せない事、親子で話せない事、こういった事は誰にでも経験があるのかもしれません。
友人と話しても表面的に気にいられるような話でしかなかったり、肝心なところになると友人でも知られたくないという気持ちが働いたり、遠慮してしまうとか、近しい人ほど話せないこともあるのではないだろうか。
自分の心の内を話せる人がいるということは、どれだけ恵まれたことであり、幸せなことかということです。
心を開いて話せる人
それは「いい出会い」があったからですが、じつはいい出会いにするには、その出会いを育てる気持ちがなければ決して「いい出会い」にはなっていかないと思うのです。
出会いもチャンスはたくさんあるのですが、一人一人に対する気持ちに隔たりがあると、どうしても限定的な人間関係にしかならないようです。
相手も人間ですから、素っ気なくされたらそれ以上の関係にはならないだろうし、お互いを知るまでには至らない関係で終わることが多いのだと思います。
チャンスはどこにでも、いつでもあるのだろうけど、「いい出会い」にするためには自分がある程度苦労して育てていかなくてはなりません。
簡単に出会い、簡単に深くなり、簡単に疎遠になるのではなく、一つの出会いに感謝してそれを育てる心でありたいと思います。
「この方と私とは会うべくして会ったのだから、このご縁を大事にしよう」という気持ちが最近なくなっているような気がしてなりません。
自分で考え、前向きな心を忘れず生き、育てること。
出会っただけでは信頼関係を結べない。
「このご縁を大事にしよう」という気持ちを育ていきたいと思うところです。
あなたには、「心開いて話せる人」はいますか？
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