人間の本性は神性
これまで何度となく宇宙の法則という言葉を用いてきましたが、その意味は、この地上における物質世界(3次元)と非物質世界(4次元)の深い相互関係の秩序正しい営みをいいます。
3次元世界と4次元世界は相互に関連して循環しているからである。仏教では色即是空、空即是色と言い表しているのがそれでしょう。
そして私たちが認識できる自然現象だけではなく、その奥にある深遠な根源的意思の発動を見逃してはならない。
ここでいう宇宙とは、ただ単に空のことではなく、最も調和された摂理の上に存在する楽園ユートピアのことであり、その素晴らしさは地上の美しさの比ではない例えようのない神々しい4次元以上の実在世界のことをいいます。
また天という言葉の真の意味は、実在世界の中心にある私たち太陽系の天体に限らず、それ以外の天体も含めた無限大の宇宙を統(す)べる唯一の意識をいうのです。
さて、いったいあなたとは何なのでしょう。自分の本質をご存知だろうか。実は、自分だと思っておられるのは、その身体を通して表現されている一面だけだということに気づいておられるのだろうか。
その一面と言うのは、奥に控える、より大きな自分に比べれば、ほんの毛先ほどのものでしかありません。ですから、どれが自分でどれが自分でないかを知りたければ、まずその総体としての自分を発見することから始めなければなりません。
これまであなたは、その身体に包まれた“小さな自分”以上のものを少しでも発見された経験があるだろうか。
小さな自分というのは表面意識であり、精神全体のわずか10%の領域の自分のことです。従って精神全体の90%は潜在されているために容易にはそれを知ることができない仕組みとなっているのである。
今あなたが意識しておられる、その10%の自我意識(小さな自分)が本来のあなた全体の意識であると思ってはなりません。
となると、どれが普段の自分自身の考えであり、自分自身の想像の産物なのか、そしてどのようなものが大きな自分つまり高次元(潜在意識)の世界からのインスピレーション(霊感)であり導きなのか、どうやって判断すればよいのでしょう。
ただ思考しただけではその判断がつきません。そのためには先ず、正しい物事の観方を身につける必要があります。
つまり、あなたは本来が霊的存在であり、それが肉体という器官を通して自己を表現しているのだということをしっかりと認識することからはじめることです。
霊的部分が本来のあなたなのです。体が自分だと思い込んでいるうちは潜在意識(霊感)からのメッセージを感知することはできないのである。船に例えると船体が肉体でありその諸器官です。
私たちは、体調を崩した場合や病気をした場合に心がそのことに、病んでいる体に向き過ぎ囚われて、不安や、恐怖心をもってしまうものですが、実は、そのことが回復を妨げたり、かえって病状を悪化させることにもなるのです。
精神の在り方が、如何に体に影響するかということの証しであろう。
肉体が船ならば、船長が霊(心)です。人間は霊が先であり、身体が後です。
霊が上であり身体は下です。霊が主人であり身体は使いなのです。霊が主であり身体はその従なのです。このことをしっかりと心に落としておかなければなりません。
霊(魂)はあなた全体の中の神性を帯びた部分を言うのです。
それはこの全大宇宙を創造し計画し運用してきた大いなる意識と本質的には全く同じ霊なのである。
つまりあなたの奥にはいわゆる“宇宙意識”の属性として、莫大(ばくだい)なエネルギーが、未成熟のまま、あるいは小宇宙の形で秘めているのです。
その秘められた神性に気づき、開発し、それを生活の糧とすれば、心配も不安も悩みも立ちどころに解消されていきます。なぜなら、この世に自分の力で克服できないものは何一つ起きないことを悟るからです。
その悟りを得ることこそ私たちの、そして、あなたの努めなのです。それは容易なことではありません。
体は船であるといいましたが、身体はあなたが住む家であると考えればいいでしょう。肉体は“家”であって“あなた自身ではない”ということです。家である肉体はやがて朽ち果てて離れるときが必ずきます。
しかし、あなた自身(魂)は未来永劫の生命体として輪廻しつづけます。人間として。
肉体が家である以上は住み心地よくしなければなりません。メンテナンスが要るわけです。
しかし、肉体はあくまで“住居”であり住人ではないことを忘れてはなりません。船と船長の関係と同じものです。
この宇宙をこしらえた力(天)が生命活動を司(つかさど)っているのです。
生命の本質は物質(肉体)ではなく霊(魂)なのです。
そして霊は即ち生命なのです。あなたは肉体だと思って体調の変化に右往左往していないだろうか。住まいである肉体が自分だと思っている内は、あなたに真の安らぎはこないでしょう。
生命のあるところには必ず霊があり、霊のあるところには必ず生命があります。
これが宇宙の摂理であり、人間の摂理です。今の不安や恐怖心を克服しないまま命を終わらせたら、また再び来世でも不安や恐怖心をもって人生をやり直すことにもなるでしょう。
私たちは誰もがテーマ(宿題)をもって地上に命をいただいたのである。
あなた自身も生命そのものであり、それ故に宇宙の大意識との繋がりがあります。
それ故にあなたも、この無限の創造進化の営みに意識を傾けて同調することができるのです。また、そうしなければならないのである。
その生命力は必要とあれば、いつでもあなたの自身の生命の源泉からくみ上げることができます。
あなたの身体に宿る霊(魂)に秘められた莫大なエネルギーは、あなたの生命活動の動力であり活力であり、調和されたあなたの存在を根本において支えている、尽きることのない4次元以上の無限な源泉です。
あなたにはそれぞれに“この世界で果たすべき仕事”があります。それを果たすためには、こうした知識を吸収し、それを我がものとするべく日々の生活に行い、繰り返し活力としていくことが必要です。
霊(魂)に宿された資質を自らの手で開き発揮することです。そうすることはあなた自身の心の灯となり、暗闇で苦悩する人々に光を与える小さな灯台ともなり、あなたのこの世での存在目的を果たしたことになるだろう。
これまで何度も話してきましたが、宇宙には“摂理(せつり)”というものがあります。
私たちの心身は、その摂理にきちんと合わせて生きるように出来上がっているのですが、それに合わすか否(いな)かは本人の意思、即ち、あなたによる選択の自由が与えられています。
あなた自身が霊的に受け入れられる準備ができていればおのずと潜在意識(神性)の扉が開かれるのである。
ゆっくりと行動に移すことによって、やがて豁然(かつぜん)と視野が開き、そこから本当のあなたの人生が始まるのだ。
と言っても私はあなたの生活から問題も悩みも苦しみもなくなるというお約束はできない。お約束できるのは全ての障害を乗り越え、不可能と思われることを可能にする手段をあなた自身の中に見出すようになるということである。
また、あなたが内部に宿る資質の中の最高のもの、最奥のもの、最大のものを発揮しようと努力する時、4次元世界(霊界)に住する者の中であなたに愛着を感じ、あなたを援助することによって多くの人々の力になりたいと望む個人の霊とコンタクトすることになるだろう。俗にいう指導霊のことと理解してよい。
しかし、悲しいかな、あまりに多くの人々が暗黒の霧に取り巻かれ、人生の重荷に打ちひしがれ、悩める身と心と魂をひきずりながら、どこへ救いを求めるべきかも分からずに迷い続けております。
常日頃行っているカウンセリングや月に一度の『心の教室』も、私はこうした人々に笑顔が取り戻せる一助になれたらとの思いだけで時間をとらせていただいている。
誰かが霊性の開発が容易であるとか、超能力の開発で富を得るとかのような口を利く事があれば、そのこと自体がすでに魔の誘いを証言していることになりましょう。
決してそんな容易なものではないことを申し上げておく。
甘い話には必ず代償と落とし穴がまっています。真理と邪道とがいつ果てるともない闘いを続けております。
多分、この闘いは続くことだろう。しかし、それでも私たちは長く困難ではあっても自分の魂に確固たる安息が築かれるまで一歩ずつ歩を進めていかなければなりません。
きょうも最後までお読みくださいまして心から感謝もうしあげます。またの訪問をお待ちしております。ランキング参加しております。、下のバナーをポチッとクリックして頂ければありがたいです。^_^;
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