言葉にすれば人生が開ける
思いを言葉にする
「ありがとう」という言葉には先輩後輩もありません。
「ありがとう」という言葉の実践については社員教育の場でも、その他のさまざまな場所、セミナーなどでもテーマにされ、積極的に推奨される機会が多いようです。
よくよく考えてみますと、人は感謝している時って、怒っていないことに気づかないだろうか。
おそらく誰も怒りながら感謝をするという人はいないでしょう。
そうです!感謝している時の心は、怒りモードから完全に離れているのです。
これも一つの方法論ですが、イライラや、むかつきなどの、怒りという感情のわだかまりがある人との関係性の改善をしたいと思う時は、特に“感謝をしてみよう”と、意識的に思うことも有効です。
これは実際に私が他人に対して行ってきた結果がそうであったからいえる方法です。
言葉に出して「ありがとう」を使ってみてください。
だからといって一日何回、何十回、何百回といえばよいという事務的なものであって、心なければ不自然でしかなく、数多く言えばよいということではありません。
仕事上、ありがとう、というのは当然と言えばそうかもしれませんが、しかし、私が今の仕事をするまえに様々な治療院を訪ね歩いた時期がありましたが、施術料を支払うときに「ありがとうございました」という言葉を聞いたことはほとんどありませんでした。
業種によるのでしょうか、今なら病院でも教育が行き届いていて「ありがとうございます」という言葉を「お大事にどうぞ」という言葉に替えて会計のときに事務担当者が声をかけています。
病院でも、コンビニでも、食堂でも、その他さまざまな会計をする場所でお客様と目を合わせることなく、レジを打ちながら言葉だけが飛んでくるのも機械的で味気ないところがあります。
私の院内では来院者がお帰りになる際には必ず「お疲れ様でした」とスタッフたちも声をかけておりますが、私の場合は、来院者が会計をする際には「ありがとうございます」と目を合せて声をかけるのですが、これは私自身の長年の習慣となっていますから何の気負いもなく自然の流れであります。
言葉はひかり
「ありがとう」という言葉は、宇宙にも、人の心にも広がっていって力になります。
また、「ごめんなさい」という謝罪の言葉に心からの思いをのせていうだけでも、言葉が光となり、相手の心に広がっていき、周囲にも連鎖していくのです。
素直に感謝できた、お詫びができたというとき、清々しい気分を感じるひとは少なくないと思います。
それは言葉のもつ力、光が人間の内なる神性仏性を照らすからです。
真心をもって光となった言葉の力は、語りかけた相手の心を開かずにはいません。
言葉の生命力
真実の言葉を声高らかに発すれば、愚かさや心の曇りが取り除かれます。
それなのに、言葉の持つこの大いなる力をまったく使い切れていない人は多い。
仏教系の人ならばお経を唱えたり、ノーマクサンマンダー・・・・・・というように真言を唱えたりすることもあるでしょうが、必ずしもそういったものでなくてもいいのです。
朝起きたら、家人に「おはよう」の言葉を明るく投げかけてみるのもいいでしょう。
どこか曇っていた気分は、必ず、変わります。
天気のよい朝なら、外に出て太陽に向かい、ゆっくりと大きな呼吸をして合掌をし、ありがとうございます、と言葉にするだけでその日一日が、それまでとは違った、心にわだかまりのない、気持ちのいい日になるはずです。
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