心まで破壊するエネルギー

img_1ある相談日、私は大きなハンマーで胸を何度も打ち砕かれるような衝撃に耐えて60代主婦の愚痴を聞き、怒りの波動に疲れ切った。
彼女は開口一番から愚痴に始まり、終始不満と怒りを私にぶつけて最後までその調子は変わらなかったのです。
これでは彼女自身が心臓を患うのではないかと心配したが、やはり循環器科の薬を服用していた。
私も疲れ切ってしまって、さすがにこの方のカウンセリングは無駄だと思い知らされた経験があります。
人間はどういった時に怒りを感じ、その発信源はどこにあるのだろうか。
怒りによって夫婦が、親子が、兄弟が、友人が、同僚が、仲間が傷つき離れていく悲しみがあります。
そういう意味でいえば、怒りは多くの大切なものを失わせてしまいます。
しかし、怒れと言われても怒れないのが怒りの感情です。
喜怒哀楽という言葉に表現されるように、悲しみ、怒り、喜び、淋しさ、楽しいという人間の感情には、かならずそれが発生する原因があります。
人間の怒りの心理を探る際には、まずその怒りを引き起こす原因と切っ掛けについて考えていくことが大切となります。
私達が怒りを感じる時の代表的な例が『自分を否定された時』、「自分の思い通りにいかないとき」、「理不尽な場面に遭遇したとき」、「嫉妬がピークに達したとき」などでしょう。
では『自分を否定された時』とはどのような時でしょうか。
そのひとつは、行動ではなく人格を否定された時ではないだろうか。
例えば、仕事で遅刻をしたり仕事でミスをして、上司から注意をされるだけであれば、それは行動を指摘されただけになりますが、「お前はダメなやつだ。」「会社に必要がない人間だ。」と言われれば、それは人格を否定されたと受け取られるでしょう。
比較の論理
行動人格への指摘は異なるもので、相手の受ける印象も違ってくる。
例え行動が間違ったとしてもそれは人格の否定にはつながりません。
もし人格を否定されてしまえば、その人は、自分が優れた人間であるか、出来の悪い人間であるか二者択一を迫られてしまうことになります。
そして、俺は無能な人間だ、自分をダメな奴だと思い落ち込んでしまうか、「そんなことはない!」と反発して怒り心頭してしまうかのどちらかとなってしまうでしょう。
人格への良し悪しという白黒は否定へつながることになるのです。
また、女性がアドバイスをしたことで男性が『自分を否定された』と思いこみ、怒りに変わってしまうこともあります。
これは恋人同士のトラブル、夫婦間のトラブルにおいて非常に多いので、ぜひとも覚えておいて欲しいのですが、人間は『わかっていることを指摘される』と自分を否定されたと思いこんでしまう傾向があります。
この様な背景には『同等』や『相手が下』の意識が傾向としてあるからでもあります。
あるいは自分が上だという意識がある人が相手から言われた場合も怒りに変わりやすい。
だが、このような意識は自我にほかならいということも知っておかなければならいことです。
女性の多くは恋人・夫に対し、愛する人だからこそもっと成長してほしい、魅力ある人間になって欲しいと願うもののようです。
そしてその要求はふたりが親密になればなるほど大きくなっていきます。
実はこのことがいき過ぎると相手の大きくなった要求が怒りや破壊につながる場合も多いのです。
どれほど親しい関係であっても言葉にすることで相手の心を強く刺激したり、怒らせる結果になる場合もあるということでしょう。
例えば、子どものいる家庭で、夫が休日にゴロゴロしている時、妻が「お父さんなんだからもっと子どもの前ではしっかりして。」とか「子どもの前でだらしないかっこうしないでよ。」と言ってしまうことがあるでしょう。
しかし、そういう時、その男性はそのことをすでに頭の中ではわかっていることも多いのですね。
女性からアドバイスされ、男性がカチンときてしまう。
わかっているけれどもどう対処してよいのかわからない、わかっているけれども冷静にすることができない。
わかっているけど、きょうだけはのんびり、ゆっくりしたい。
頭ではわかっている時に他人からわかっていることを言われてしまうと男性は自分自身を見下されたと思いこみ、それが怒りに変わってしまうことも少なくないのです。
実はこういう状態の男性は、まだ心が広いという境涯まで成長していないのです。
この辺の男性心理を知っておくことも大切です。
こういう時、女性側には悪気はありません。
むしろ私は、女性側は正しい事を言っていると感じます。
しかし、いくら正しい事を言ったとしてもそれが相手に正しく伝わるとは限りません。
また正しいからと言ってストレートに言ってしまうことも注意が必要かと思います。
そういう意味では、女性が男性にアドバイスをする時は、工夫が必要です。
賢くこなす方法
限りなく男女関係をスムーズにするためには、男性に対し、命令形ではなく、お願いするような、一歩、謙虚な言葉遣いすると効果は大きいでしょう。
またはある程度の信頼をよせて待つことも大切でしょう。
ところが、人格を否定につながるような言葉を言われても、また、すでにわかっていることをアドバイスされても、まったく怒らない男性もいれば、怒る男性もいます。
その違いはいったいなんなのでしょう?それが自我です。
心は一つの器です。
器の大きさやその特性は個人差があります。
怒りを少なくしたり、減らしていくには、自身の理性を最大限働かせて冷静に行動する「間」が必要です。
危ないと思ったとき「一呼吸」の間が怒りを静めてくれます。
怒りを相手のせいにしているうちは自我心が改善されていないことになります。
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