結論を急がないで
生きる気力がなくなることってあると思います。悩みや挫折のために、あるいは体調不良のためにいろんな理由で生きる気力がなくなることってあると思います。
そんなときにやたらと元気なだけの励ましや説教を受けたとしてもあまり前向きになれないどころか、かえって苦しく思うことがあるでしょう。
日本で毎年、何十万人、何百万人の人が自殺を本気で考えます。
しかし、それでもそのうちの多くの人々が何とか実行することを免れて生きている。
一番苦しいときを、なんとかごまかしでも支えられながらでも、小さな理由でもいいからとにかく衝動的なその瞬間を通り過ぎることができればそのあとに冷静になれる。そして不思議なことに生きる気力が生きるエネルギーが自然に復活してくるのです。
自殺未遂者が毎年30万人いますけれども、そのうちの多くの人が後に自殺を考えなくなり寿命をまっとうするまで生きています。
自殺を止められた人、思いとどまった人は、そのときは死にたかったと思っても後になればあのとき死ななくて良かったと思っています。
死ぬことはいつでもできますが、しかし死んでしまったら取り返しがつきません。やり直しができません。今というこの時間は戻ってはこないのです。
この地上に命をいただけることは大海原と一滴の涙ほどの差がある少ないチャンスなんです。それだけ尊い命を頂けたんですよ。
だから私は死を考えている人たちに結論を早く出さないでと訴えているのです。
何とか今日を生きていこう。明日の朝を迎えようと。
病気の問題もそうですが心にも感情には波があるもので、今は落ち込んでいてもいつか必ずまた心地よい感情がやってきます。
憂うつの時には死ぬしかないと思っていた人が、あとになればあのときの自分はなんて恐ろしいことを考えていたのだろう、あのとき死なないで良かったと語っています。
体調不良の時には、周りの事や、先のことや人生の重大事を決定するには、状態がふさわしくありません。重大な決定は体調が回復してからゆっくり冷静に考えても遅くありません。
自分の生き死に関することなどは、なおさら勿論のことです。
70、80まで生きることは、なかなか想像しにくいかもしれませんが、
ともかく今日生きていくことを考えて欲しいというのが私の願いです。
幼少の頃に親の愛をもらえなかった、愛する人との別れが辛い、病気のために体調が悪い、その結果として心に深い傷を負ったとしても誰にでも起こりえることで当然です。
どれほど辛いことでしょう。
悩み苦しんでいる人の心中を思うとその辛さが身に沁みます。生きるのが苦しくなったとしても当然です。でも優しく見守ってくれる人もいます。支えてくれてる人もいるでしょう。
私は、癒されない心の傷はないと信じています。
人は幸せになれると信じています。幸せは心で気づくものです。
時間がかかるとしても、きっとそうなると信じています。 いずれ、またの機会に本当の幸せとはどのようなものなのかも述べてみます。
生きる意欲は回復します。
今は、苦しくて、身の置き場がないとしてもです。
今は、苦しくて、生きる意欲がないとしてもです。
今は、苦しくて、休みたいと感じていてもです。
休みたいという思いは心身からのサインです。
良くなるために今は休息が必要だと心と体が教えてくれているのです。
休息は大切です。
ゆっくりと休んでください。
自分をいたわってください。
どうぞ、ゆっくりと、リラックスして、呼吸が苦しいときは背中をほぐしてもらうととても楽になります。
心と身体を休めてください。
『心を病まない生き方』はありますが 『病気にならない生き方』などなし。 あるのは『なりにくい生き方』
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