食と病気
栄養過多による病気
『無駄なものをもたないこと』は環境にもいいし、身の周りが楽だし、精神衛生上もいい。このような考えの生き方は健康にとっても重要なことです。
そして今はメタボリックシンドローム(内臓脂肪の蓄積によりインスリンの働きの低下)が問題となっていますが、高血圧、高脂血症、高血糖、高体重などは殆ど食べ過ぎによる栄養過剰からといわれています。
『腹八分に病なし、腹十二分に医者足らず』という言葉もあるように、食べ過ぎて病気をすることのないようにとの意味で真髄を突いています。
30年前の医者の数は約15万人。現在は約28万人で倍近く、一方、現在ガンで死亡する人は約三十四万人。医者が増えても、医療費をいくらかけても病気はなくならいのです。
これは何故でしょうか。
ある医学博士が言っています。『ガンで死ぬのではない、ガンの治療によって死ぬのだ』と。これが全てではないだろうが、手術と抗がん剤によって体力のない人はかえって悪化するケースがあること、死期が早まることを言っています。
生き物のなかで病気が多いのは人間と飼われているペットだというデータがある。
野生の動物はいつも空腹であり、百獣の王ライオンも、三日に一度ぐらいしか食事にありつけないといわれています。あのサバンナでは狩りの厳しさも自然のなかで生きることの条件なのでしょう。
実は人類も飢餓の歴史が多くあったのです。人間は空腹になると、グレリンというホルモンが分泌されて、脳の海馬の血流がよくなるといわれています。満腹のときよりは空腹の時のほうが頭は働くように、飢餓のなかで人類は様々なものをつくりだした。
活動の元となるのは糖分ですが、血糖値をあげるホルモンはグルカゴン、コチゾール、アドレナリン、ノルアドレナリンと多数あります。
しかし、血糖値を下げるホルモンはインスリンの一つだけ。つまり、体はもともと低血糖、空腹に耐えられるようになっているわけで、今の時代は食べ過ぎだということです。
従って、健康の為には『腹八分』が重要ですが、厄介なのは八分目がわかりにくいこと。
そこで腹八分の条件。
①早食いしない。よく噛んで食べる習慣。
②満足した時はすでに八分を超過。
③少し足りない時が腹八分。
④デザートの分は主食を減らす。
⑤次の食事の時に、お腹が空かないのは腹八分超過で食べ過ぎのせい。
⑥次の食事のときにお腹が空く程度の食事にする。
これらを守れば腹八分は自然に抵抗なく達成され、ダイエット効果抜群、痩身効果アップです。
肉体は空腹時こそ免疫力があがる。
人間も動物も、病気やケガをすると、それを治すために熱がでるか、食欲がなくなるかのどちらかです。
それは体が本能で病気やケガを治そうとしている状態で、免疫力といいますが、免疫力とは血液中を遊走している単細胞『白血球』の働きのこと。
白血球は元々、細菌やウイルス、老廃物を食べていますが、今のように人間の血液中に栄養がたくさんあり過ぎると、白血球が働く必要もなくなり、病原菌などを食べてくれません。
逆に空腹時にこそ白血球の貪食力が増し、免疫力があがるのです。
また体温が1度あがると、白血球が元気に動き回り、免疫力は一時的に五倍にも上昇するといわれています。
健康を維持するには一日最低一回は空腹の時間をつくることと、汗を流すことが大切なのです。
『朝食が大事』という話しがありますが、それは人間が日の入りとともに眠り、日の出とともに目覚めていた時代の話し。
ここまではいかなくても私の場合は10時半には布団に入り、5時には目覚める習慣となっているため腹八分の朝食を7時に頂く。
現代のように夜遅くまで飲食をし、12時過ぎまで起きている生活では、胃腸が休む時がありません。また朝は汚れを落とす、排泄する時間でもあります。
人にもよって程度の差はありますが、生理的にも、朝は吐く息が臭かったり、ベタベタの汗をかいていたり、目ヤニが出たり、小便が濃くなっているものです。あきらかに人間の体は日中と朝の時間では状況が違うのです。
現代の生活を考えれば朝食を少なめに足りないくらいにセーブすること、しかし、運動や働くためには栄養も必要ですからニンジンジュースがとても良いです。
ニンジンには、体に必要なミネラルやビタミン、糖分が含まれていますし、そこにリンゴを加えると味がまろやかになって飲みやすいうえ、健康効果も高まります。
ショウガに黒糖かハチミツを加え熱いお湯を注ぐと飲みやすさと体温アップ、栄養補給と三拍子が揃います。体がポカポカしてくるのがわかります。
できればジューサで手作りした生ジュースが理想的ですが、朝の忙しい時間が無理な人には市販のものでも代用していいでしょう。
『プチ減食』で体のリセット、免疫力アップ、体温上昇、みずみずしい肌、美容効果がえられます。お試しあれ。
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