あの世はどこにある?

天国
〔問い〕あの世という世界はどの辺にあるのでしょうか。漠然とした言葉で理解できないでいます。三次元的考え方でこの辺があの世といわれると、理解しやすいと思うのですが、このような考え方には無理があるのでしょうか?
あの世とは次元の異なる世界をいい、本来、物理的にここにあるといったものではないのです。
あの世とは各人の心の奥底にあり、また、大宇宙の中にもあるといえるし、私たちの身の回りにもあるといえます。
但し、私たちの身の回りにおいておきる霊的な現象は次元という言葉で表現するならば非常に限りなく3次元に近いところでおこる障害といえるでしょう。
本来は3次元的思考で4次以上の存在を示すことに困難があります。
例えば、それは、2次元である平面の紙に餅の絵を書いて3次元立体の味を確かめるのに等しい行為といえるでしょう。
しかし、そうはいっても実感として、これではとらえにくいので、3次元的には次のように考えていただいていいと思います。
すなわち、私たちが死後に居住するあの世とは4次元のことで、各人の意識の大きさ、広さ、つまり、調和度によって住む場所がちがってくるということ。
意識の大小とは魂全体の光子量の拡大のことで、それは大きく分けて、生前、自己本位に生きたか、己の心を調和して人びとのために愛と慈しみをもって奉仕したかにかかってきます。
しかし、だからといって、せっかくボランティアという善行をしていても、それが偽善の思念からの行為であれば無に帰することになるでしょう。
ボランティアは褒められたい、評価されたいと名誉というエゴからのパフォーマンスであってはなりません。
自己本位に生きた人の死後はこの地球上の地表に、あるいはその近くで生活します。
なぜかというと、自己本位の心は物質界に執着を強く持っているので、物の価値観からなかなか離れることができないからです。
反対に、執着が少なく、人びとに調和をもたらした人たちは、物質世界からから遠く離れた高い世界で生活し、愛と調和の自由な毎日をすごすようになります。
つまり、あの世とは3次元的にいうと、地表から宇宙大にひろがった大宇宙の空間のなかにあって、地表に近ければ近いほど苦しみ、悲しみ、恨み、妬み、怒りが多いということになります。
このようなエネルギーは人々と関わるときに、不調和なエネルギーとして伝わってくることで鮮明にはっきりとわかります。
ものを見る場合に、近視眼的に目先のことに心が常に動かされていますと、全体を見失い、正しい客観的な判断ができなくなってきます。
しかし広く高い視野からながめますと、ものの価値判断が変ってきて、いままで正しいと考えたことが、正しくないことがしばしばあるものです。
これは、若いときに正しいと感じていたことが、年を重ねて還暦をすぎてみたら価値観が変わって間違っていたことに気づくということがあることでもお分かりになるはずです。
あの世での住む場所もこれと同じように、それぞれのものの見方が、人類的立場に立つか、個人の利益に執心しているかで大きく変ってくるのです。
話は変りますが、チベットのあるところに聖霊たちの住む空洞世界があって、ここから人類の天使たちにさまざまな指令を出しているという話が伝わっていますが、そういうことはありません。
あの世というのは次元の異なる意識界を指し、心の世界をいうのですから3次元の物質界とはちがうのです。
物理的な位置づけとしては、こういうことがいえるでしょう。
たとえば、お釈迦様はおもにインドで生活しましたから、お釈迦様の天上界のお住まいはインドの上空に、またイエスさまの住まいは、いまのイスラエルの上空にあるといえます。
しかし上空にあるからといって、その真下は調和されているかというと、インドもイスラエルも調和されているとはいえません。
何故なら、地上で暮らす人間の心の不調和なエゴが天上界とのあいだに壁をつくっているからです。
しかし、心ある人はインスピレーション(直感)として己の内に湧き上がる天上界からの導きを得て社会に貢献しているのである。
また、天上界にいる人は、思えば瞬時に距離を超えて移動することができることを考えれば、そうした3次元的、この世的なことにとらわれることは、おろかしいことだといえます。
あの世においては、この世的な時間、距離をまったく障害にすることはない。
ともかく、こういうことであの世、4次元以上の多次元世界では、微妙に、そして波動の細かい精妙な環境をつくっており、物理的に表現すれば、それは地表から上空にわたっていると考えてもらえばよいでしょう。
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