娘のたった一つの願い

夫婦喧嘩
男と女は巡り会い、恋をし、結ばれる。
やがて子宝に恵まれて尊い命が誕生する。
親と子どもは同時に生まれる。
なぜなら子どもが生まれたときに初めて親が誕生するからだ。
子どもが授かったことの嬉しさや、責任を忘れ、あるいは知らず、親になりきれない大人もいるだろう。
今朝は相談者の快諾をいただき、そのまま掲載させていただけることになりました。
訪問してくださった皆様の参考になればと思います。以下。
 
8月24日 受信
観童先生。おはようございます。
今朝は朝からとても悲しくて、泣いてしまいました。
今日は長女の中学校生活最後の試合でした。
小学生の頃から強いクラブチームに所属していた娘は、司令塔選手として頑張っており、厳しい練習にも耐えて素晴らしいプレイヤーに成長しました。
とても頑張り屋で努力家の長女は、学校の勉強も努力して成績も良く、クラスのお友達や先輩後輩からも親しまれて、小学校の卒業文集では、〇〇ちゃんがいたから引きこもりにならずに学校が楽しかった。
というような内容を書いて下さったお友達が何人もいて、長女の明るさに私も励まされております。
中学校に入学してからも、未経験のチームメイトを引っ張って、キャプテンとして本当によく頑張っていました。
お友達のお母さん方からも、「部に引っ張ってくれて本当にありがとう。」と言って頂き、「厳しい練習に耐えられたのも、いつも明るくはげましてくれた〇〇ちゃんのお蔭です」と、本当にもったいない言葉をかけてもらいます。
いつも謙虚に感謝を忘れずを心にしている長女です。
そうなれましたのも娘を支えて下さった先生やお友達のお蔭様だと、私の方が大変感謝なのですが・・・・・。
子供にスポーツをさせたきっかけは、主人の家系の糖尿病を絶ち切りたかったことからでした。
何か厳しい事に直面すると、お酒や食べる事、遊びに買い物に逃げる家系の心ぐせが、とても嫌で、厳しい事から逃げずに乗り越えられる喜びや、人の役に立てる喜びを味わえる子にしたかったのです。
まずは親である私が見本をと思い、自分自身の心ぐせを徹底して改めようと努力しました。
まずは朝は誰よりも早く起きて、美味しいご飯を作ること。
どんなに疲れていても笑顔でいること。
絶対に人を責めないこと。
これは、外では出来るのですが、家の中では本当に努力のいることでした。
特に主人に対しては、本当に精進でした。
主人は家に帰るとたくさんの我がままをそのままぶつけてきます。
にっこり笑って「はい♪そうですね♪」とはとても言えないことも度々あり、私にとっては家庭が一番厳しい修行でした。
昨日も主人にいつもの様にお弁当を作って渡しましたが、気難しい主人は、自分の中で何か気にいらないことがあったのでしょう。「いらない!」とお弁当をおいて出勤しました。
私はまたか。と思いましたが、気を取り直して、お弁当にごめんね。と謝りました。
子供たちは小さい頃からそんな主人のわがままぶりを見ているので、逆にお弁当美味しかったよ。とか、ママいつもありがとう♪と私を気使ってくれます。
子供は本当にいい子に育ってくれるのも、そんな主人のお蔭なんだと思うことにしておりました。
好き嫌いが多い主人はお野菜など、食事を残す分だけ子供たちは、絶対に残さず食べてくれたり、経済が厳しいのをわかっている子供たちは、自分たちの欲しいものを我慢してくれています。
そういう時に、主人は仕事で自分の思い通りにならないストレスを大きな買い物をして発散するのを見て、娘は、自分のことだけ考えないで周りの人に心を配ろう、と学び、少ないお小遣いを一生懸命貯めて、お友達にお誕生日プレゼントを買っていたり、根性のある前向きな性格に育ってくれているのが、本当に心の救いです。
そんな長女が初めて主人にわがままを言いました。
それは、小学校の時から一度も見に来てくれることのなかった、最後の今日の試合をお酒を抜いて見にきて欲しいというものでした。
主人はアルコール依存性なのでしょう。365日、一日もお酒を飲まない日はありません。
糖尿病で入院した時もロッカーに大量のお酒を隠して飲んでしました。
きっと仕事中も飲んでいると思います。
休みの日は朝から飲んでいます。
私はそれでも、子供たちにお父さんはよっぽど仕事が大変なのかも知れないね。
それで気が落ち着くなら受け入れておこうね。と育てていましたが 子供たちの中ではお酒を飲まないよそのお父さんが本当に羨ましいと心の奥では思っていたと思います。
私もアル中の母に普通のお母さんが羨ましいと何度も思いましたから。
でも 子供にはわからない何か辛いことがあるのかな?と思って気にしないようにしておりました。
長女のお願いを聞いた主人は「わかった」と言ってくれ、長女は本当に嬉しそうでした。
終わり良ければすべてよしで今までの事はすべて水に流して、今日は長女の為に精一杯 夫婦で応援出来る!と私も嬉しかったのです。
ところが、朝早く出る為と、早朝から準備をしていると 主人が起きて来ました。
足がつって痛いというのでさすってあたためると、すぐにおさまり、良かった。とホッとしてまた台所に立つと、「プシュッ」と音がしました。
振り替えるとビールを飲んでいる主人がいました。
私は肩が震えるのを押さえて「今日は娘の試合ですが!」と言うと、「わかってる。一杯だけだ。」と主人。
私は長女の心を思うと涙が出て止まりませんでした。
健全で純粋な場である試合会場でお酒の匂いぷんぷんでは、とても行けません。
甲子園会場とは全く違います。
起きてきた長女はお酒を飲む主人を見て、やっぱりそうだよね。と悲しい目をしていました。
私はごめんね。と長女をギュッと抱きしめて、この子の痛みを全部すいとりたいと思いました。
女は笑顔でいってきます。と出かけました。
主人は自分のことしか考えてないと思うのは間違っていますか?
今思うと足がつったのも、お酒を飲もうとして立ち上がった主人の心の間違いを改めなさいという、自然の法則の気がしてなりません。
飲んでさらに足の付け根に痛みがはしり、全体の足が痛いと訴えていますが、私は自業自得です。と冷たい心がやみません。
さすってあげようとも思えません。
先生。いつもの様に笑い飛ばせる勇気と元気を下さい。
 
同日返信
唯一の救い
こういった言葉を使ったらあまりにも失礼でしょうか。
それは今の家庭環境下で長女の娘さんがとても健やかに成長しておられるということです。
子どもは誰もが家庭環境の影響、友人の影響、社会の影響、教育の影響をうける中で成長していきます。
なかには不遇な環境に不満の気持ちが向き過ぎて荒れる子供もいます。
子の姿は親の姿そのものといえましょう。
あなたが明るく成すべきことを淡々とこなしてきたことを、娘さんはずうっとみて育ってきたのです。
それが今の娘さんの姿です。
「手塩にかけて育てる」ということを実践してきたことの証が娘さんの姿でしょう。
ご主人の姿から学んだことは、「こうあってはならない」という自覚だったのではありませんか?
ご主人は優しい方かと思いますが、人間の優しさは、反面、優柔不断とう側面をもっています。
しかし、ほんとうの優しさはそうではありません。
自分に責任を持って律することができ、他に寛容でありながら、人を思い遣るこころをもっていることかと思います。
しかし、娘さんのただ一つの願いを聞き入れるという、父としての慈愛を忘れていましたね。
「求不得苦」という言葉があります。
ご存知でしょうが、求めても得られないことを言い表しています。
そして
「愛別離苦・あいべつりく」愛する者と必ず来る別れの苦悩があります。
「怨憎会苦・おんぞうえく」怨み憎んでいる者に会うことの苦しみ。
「五蘊盛苦・ごうんじょうく」人間の肉体と精神)が思うようにならないこと。
これが人生でおこる人間の現実です。
しかし、あなたは娘さんの明るい姿に勇気と元気をもらいながら生かされてきました。
ありがたいですね。
家庭という形態をもってそれぞれが関連して生かされた生活をしています。
しかし、肉体は親子でも、魂は夫婦でも、親子でも固有のもので遺伝ではありません。
根本的にはれぞれが自己責任において向上するしかありません。
ご主人は自分のカルマを改善して向上するどころか、上塗りして還ることになるかもしれませんね。
こればかりは如何な夫婦といえども、ご主人の心根は変えられないのです。
心の不調和は様々なかたちをもって自覚症状として身体に現れてきますし、不摂生をすれば病気もするでしょう。
また、身体の不調によって心に不安が生まれ翻弄されるのも人間の弱さでもあります。
これは肉体への執着の強さがそうさせます。
しかし、心(魂)と身体の主従関係、すなわち心が主で、肉体が従う立場、人生の乗り物であることを知るならば身体に翻弄されてはなりません。
ご主人の心には、自分が生まれ育った家庭環境における業が深く潜在しているのではないでしょうか。
そのことに気づき、自身が悔い改める勇気と決断がなければ、これからの生活意識や態度が変わることはないでしょう。
そういう意味では、あなたが言うように「自業自得」ということになります。
先ずは、あなたは自分の人生を生きることです。
淡々と。
観童
 
同日夕受信
観童さま。早速のお返事ありがとうございます。
「自分の人生を生きなさい」というお言葉が心に響きました。
主人には主人の娘には娘の私には私の生き方があるんだ。と思いました時、主人に理想や正しさを求めている自分に気づき、私は自分自身を律しようと気持ちを切り替える事が出来ました。
それから、腹が立って「絶対に一緒に応援には行きたくない!」という私の思いは、横において、母親として長女の喜ぶことをと視点を変えてみるとやっぱり主人に応援に来て欲しいだろうな。と思いました。
主人にお願いをして、(嫌がっておりましたが)朝からお風呂に入ってもらいお酒を抜いて、スッキリした顔になり一緒に夫婦揃って応援に行きました。
長女はすぐに気づき、お父さんのしらふの顔にとても嬉しそうな顔をしていました。
試合はかなりの竸戦でしたが、長女らしい最後まであきらめないねばり強いプレーを見せてくれ、試合に勝つことができ感動をいただきました。
私はこの長女の頑張りを主人に見てもらえたことが、本当に良かったと思いました。
今朝 観童さまにお言葉をいただいていなかったら、悶々とした思いで、きっと一人で応援に行ったと思います。
親子共々最後まであきらめないという心に変えてもらい、感動をいただき、本当にありがとうございました。青樹君子(仮名)
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